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Accenture Technology vision 2014

これからはデジタルの力で自らを市場の“変革者”とした企業が、真のリーダーに就くことになるでしょう。本リポートでは、今後数年間のテクノロジーをけん引する6つのトレンドを紹介します。

概要

デジタルの「受容者」から「主導者」へ
世界中のビジネス・リーダーにとってこれからの3年間は、自らが率いる組織の「デジタル化」を加速することが最優先の課題になるでしょう。デジタルの力を駆使して自らを市場の“変革者”へと進化させたものこそが、デジタル時代の真のリーダーに就くことになるからです。

概要をビデオでもご紹介しています。こちらもご覧ください。

「規模」がモノを言う段階へ

2014年版となる今回のTechnology Visionは、前回(2013年版)から引き続き、デジタル化を目指す競争がもたらす影響に焦点を当てていますが、1つ違いがあります。今回のレポートでは、IT業種ではない一般の大企業が続々と、デジタル化の波にさらされる側(あるいはいわゆる「ファーストフォローワ」の立場)からデジタル化への主体へと変わりつつある点に注目しました。

そうした企業は、「デジタルの時代はまだ始まったばかりだが、将来に大きく育つ重要なビジネス機会が数多く眠っている」ことを理解しています。彼らは、大企業ゆえに保有する莫大な資本やリソースを、テクノロジーの進化に適応するためのみならず、そうした進化を自らのものとし、オペレーション全体をデジタル化するために投入し、それによってビジネスと業界の大変動を自らのアドバンテージに変えようとしています。

Accenture Technology Vision 2014は、今後数年間のテクノロジーをけん引する要素をビジネスの観点で分析し、次の6つのトレンドを見出しました。

  • デジタルとリアルの融合:インテリジェンスの究極へ(Digital-physical blur: Extending intelligence to the edge)
    リアルな世界のモノ、端末、機械がオンライン化、スマート化すればするほど、我々の得られるインサイトは深まり、ひるがえってリアルな世界を制御する力となります。

  • ワークフォースからクラウドソースへ:ボーダレス・エンタープライズの出現(From workforce to crowdsource: Rise of the borderless enterprise)
    従来の「従業員」の枠を超えて、インターネットでつながるユーザは誰でも「ワークフォース」となり得る時代です。

  • データ・サプライチェーン:循環する「情報」(Data supply chain: Putting information into circulation)
    企業はデータの取り扱い方を変え、サプライチェーンの考え方を導入していく必要があります。データが組織全体をうまく流れ、さらには提携する外部の企業も含んだエコシステム全体を循環するように、データのサプライチェーンを構築する取り組みが不可欠です。

  • ハイパースケールを味方につける:ハードウェアの復権(Harnessing hyperscale: Hardware is back...and it never really went away)
    「より大規模、より高速、より効率的」なデータセンターに対する需要が高まっている中、その実現に応えるハードウェアが、新たな開発をけん引しています。

  • アプリケーションビジネス:ソフトウェアを競争力の源泉に(Business of applications: Software as a core competency)
    企業が事業運営の俊敏性を高める取り組みを進めることで、アプリケーション・ソフトウェアはよりシンプルに、よりモジュラー型へと、急速にシフトしていきます。

  • 回復力をデザインする:「故障ありきの開発」がノンストップ・ビジネスのカギに(Architecting resilience: “Built to survive failure” becomes the mantra of the nonstop business)
    企業ITの責任者はビジネス継続を常に可能とするために、仕様に忠実なシステム設計はもちろん、それ以上に「故障に強い」システム設計を志向しなければなりません。

いまやCTOやCIOに限らず、Cレベルの経営陣であれば誰でも、デジタル技術を駆使してビジネスを再定義し、再創造する「変革者」の機会を持つことができます。こうした時代における成長力の源泉とはすなわち、その企業自体が組織として持つ創造力にほかなりません。

旧来のビジネスがデジタル技術によって破壊されることを恐れるのは終わりにし、自らがその変革者になるときが来ました。機会は確実に存在しています。もはや、ためらう理由などないのです。

背景

すべてのビジネスがデジタルに――。先進的なデジタル企業は、現在のITを次のようにとらえています。すなわちITは、単に何かを設計したり作り出したりする手段にとどまらず、新たな市場への進出や、社内外でのコラボレーション、顧客との結び付き、商取引の管理などをけん引する力だとみています。

Technology Vision 2014は、デジタル化にかかわる知見を事例などを交えて詳細に紹介しています。ビジネス・リーダーはそれを通じてデジタル技術が自社をどのように変革していくかについての洞察を深め、インスピレーションを得ることができるでしょう。今回と前回のTechnology Visionはともに、テクノロジーの革新に焦点を当てています。そのいくつかは既に一部の企業によって導入されつつあるものです。

いまや経営者にとって、デジタル世界における自社の立ち位置を定義するのは1つの義務といえるでしょう。経営者は今一度、顧客や提携企業、インターネット・コミュニティ全般と自社との関係性を評価し直さなければなりません。そうしてコラボレーションや情報共有を妨げている、組織の中に出来上がったサイロを破棄する必要があります。

さらに経営者は、それぞれの業界において自社が果たす役割を今一度、確認しなければなりません。ここで最も素晴らしいことは、経営者はいまや、異業種に参入し新たな成長領域を築くための道具を手にしているということです。

より大きな企業が“デジタル”における主導権を握るにつれて、デジタルの力を取り込んでいない企業には、大きなプレッシャーが積み重なることになるでしょう。いまこそ、すべてのビジネスがデジタル・ビジネスへと変わるときです。デジタル化の波にさらされる側にとどまるのではなく、デジタルの力を駆使して変革を起こす側に回るときです。