Skip to main content Skip to Footer

「あらゆるものをつなぐ銀行」への道~邦銀の新たな可能性を目指して

銀行は顧客とあらゆるものをつなぐ役割を担い、ニーズに合わせたアドバイスやオファーを提供できるようになるため、より早く最善のサービスを提供できる企業が有利になるでしょう。

すべてのビジネスがデジタルになる
アクセンチュアは、2013年のTechnology Visionレポートのなかで「すべてのビジネスがデジタルになる」と宣言しています。デジタルはビジネスの在り方や業界の構造自体を大きく変えていきます。もちろん銀行も例外ではありません。

2000年代にインターネットが普及して以来、日本の銀行はデジタル化の多大な影響を受けてきました。一部のインターネットユーザーがオンラインバンキングを利用するようになり、振込手数料などが安く預金金利が高いインターネット専業銀行を併用する動きも見られました。

しかし近年のデジタル化の波は、銀行業務にこれまでにない大きな変革をもたらし、ビジネスの在り方や業界構造さえも一変させてしまうほどの影響力を持っています。弊社の調査によると、北米では2020年までに銀行業界のシェアの35%がITや小売業など異業種からの参入組に奪われる可能性があり、これもデジタル化がもたらす変化の一例と考えられています。弊社は最新グローバルレポート「あらゆるものをつなぐ銀行(The Bank of Things)」の中でも、デジタル化時代に銀行が担うべき新たな役割を紹介しています。

デジタル化の波は、日本の銀行業界にも大きなインパクトをもたらします。波に飲み込まれるのではなく、いち早くこの波を捉えてビジネスに取り込む銀行こそが、将来の成長を手中に収められることは明らかです。


「あらゆるものをつなぐ銀行」
デジタル技術やモバイル技術の進歩を背景に、銀行はあらゆるものをつなぐ役割を担い、商品やサービスがきめ細かくリアルタイムで消費者に届けられるようになります。顧客ニーズにあわせたアドバイスやオファーで、特別な顧客体験を提供するようにもなるでしょう。たとえば、顧客が自動車の修理を検討していると知るやいなや、銀行が修理の見積りや予約可能時間を調べ、各種ローンなどお支払いの選択肢をも瞬時に提案することが可能になります。その提案の内容には、直近の運転実績を踏まえた自動車保険料までが反映されているかもしれません。デジタル技術やモバイル技術の進歩は、まさに革命的な変化をもたらそうとしているのです。

「あらゆるものをつなぐ銀行」は、邦銀にも新たな成長機会をもたらします。具体的には、異業種連携のハブとなることで他業界から手数料を獲得し、さらには顧客をうまく囲い込んで市場シェア拡大につなげられる可能性があります。顧客にとっても購入価格の割引や付加価値などの恩恵が増せば、銀行を使うメリットがこれまで以上に大きくなります。小売などの異業種企業も、銀行との提携によって大幅な売上増加が期待できます。銀行を中心とする拡張されたエコシステムでは、さまざまなプレーヤーにメリットが生まれるのです。


「あらゆるものをつなぐ銀行」を目指す邦銀の課題
「あらゆるものをつなぐ銀行」になるため、現在の邦銀はどのような課題を解決する必要があるのでしょうか。

「あらゆるものをつなぐ銀行」に必要なのは、1. 異業種との適切なパートナーシップ拡大、2. 収集データのアナリティクス、3. 複数チャネルでサービスを提供するコネクティビティの3要素です(前述のレポートより)。つまり提携などで顧客接点を増加させて詳細な顧客データを取得し、そのデータを綿密に解析し、よりよいサービスを多彩なチャネルで提案しなければなりません。ところが現在の邦銀は、購買情報などの顧客データを自行で十分に保有していないため、顧客の洞察を得るアナリティクスを十分に行うことができません。ここに先進的な欧米銀行との大きな違いがあります。


全文をPDFで読む全文をPDFで読む [PDF, 971KB]


(関連リンク)