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企業の成長を加速させる調達ZBB
(ゼロベース予算)

事業目標の達成に向けた自発的な組織体制、企業文化の構築と、継続的なコスト削減手法の導入

持続的な成長を支える「企業文化」としてのコスト管理

梅原 里美

製造・流通本部
シニア・マネジャー
梅原 里美

「成長」とは、企業に課せられた永続的なテーマの1つです。成長を持続するためには、企業は常に競争力を発揮しなければならず、またそこでは競争優位性を強化し、成長の加速させるための努力も必要になります。さらに重要な点として、競争力を発揮し続けるためには、事業目標の達成に向けた自発的な組織体制、企業文化が備わっていなければならない点も忘れてはいけません。

1.競争優位性の強化と成長の加速、2.自発的な組織体制の構築、という2つのキーワードを考えるとき、企業が取り組むべき課題としては、大きく次の3つのステップがあります。

ステップ1:全社を横断したコストに対する意識・習慣などの改革
ステップ2:各事業におけるコスト削減を通じた営業利益の向上
ステップ3:コスト削減で生み出された資金のコア業務への集中投資

これら3つをクリアするためには、コスト管理を企業の文化として根付かせ、効率的な経営を継続的に実践するための新たなプロセスを取り入れていかなければなりません。そこで大きな効果を発揮するのが、以下でご紹介する「調達ZBB」の手法です。

継続的なコストの適正化を支援する調達ZBB

一般的に「ゼロベース予算」と呼ばれることが多い「調達ZBB(Zero Based Budgeting)」は、過去の予算実績にとらわれることなく、各事業計画の内容を踏まえて、ゼロからの発想で予算を策定し、その妥当性を検証する手法です。オープンで高い透明性を備えたこの手法は、これまで気が付かなかった問題点を明らかにすることで、無駄なコストの削減し、その後の継続的なコスト管理の適正化を後押ししてくれます。


【アクセンチュアが提唱する調達ZBB】
アクセンチュアが提唱する調達ZBBは、販売管理費など営業コストの削減を中心とした予算の見直し手法として、ビール業界世界最大手のABInBevほか、グローバルリーダー企業との協働を通じて、約10年にわたって構築してきたものです。

継続的なコストの適正化を支援する調達ZBB
継続的なコストの適正化を支援する調達ZBB

アクセンチュアの調達ZBBの特徴としては、大きく以下の4つが挙げられます。

  1. カテゴリ単位でコストを可視化し、オーナー制度によって管理(詳細は後述)

  2. 最細粒度でコストデータを刷新

  3. 社内、業界の横比較を通じて、コスト意識を高める仕組みを構築

  4. CEO、CFO、COOの参画のもと、経営指標に対する効果をすぐに発揮

調達ZBBの手法で組織全体のコストを可視化することで、支出の実態がデータで見えるようになり、誰が何にどれくらいのコストを費やしているのかを、最も細かい粒度までデータで深堀できるようになります。さらにアクセンチュアが定義するコストのカテゴリに落とし込むことにより、部門間、同業他社との比較も可能になり、コスト削減の機会の特定を感覚や意見ではなく、データに基づいた事実として議論できるようになります。

また、調達に関するあらゆるファンクション(調達カテゴリーマネジメント、サプライヤマネジメント、要求元マネジメント、組織能力マネジメント)をコンサルティングとアウトソーシングの併用により強化し、コストダウンの成果を維持できる強い調達を実現します。

グローバル企業で拡大する調達ZBBによるコスト管理

アクセンチュアの調達ZBBは、総コストに占める間接費比率が大きい、消費財、サービス、ヘルスケアを中心としたグローバル企業に対して、1年-1.5年で一般管理費の10%-25%(数百億円規模)のコスト削減に成功した実績があります。もちろん、その他の業種においても、グローバルで拠点を展開している、コストの可視化やコントロールに課題を抱えている、間接費比率が大きいといった条件によっては、大きな削減効果が見込まれます。*1

導入企業例:Mondelēz、ABInBev、Heinz、Unilever、KraftHeinz、Kellogg、Campbellなど多数
これらの企業の中でも、Mondelēz Internationalのオペレーティング・モデルは、わずか3カ月で立ち上がり、最初の1年間で3億5,000万ドルのコスト削減を実現しました。また、次の3年間では10億ドルのコスト削減を目指しています。コスト削減は、営業利益率の向上にも貢献しましたが、さらに重要なことは、日々のオペレーションや企業文化にコスト意識が根付いたことです。こうした企業文化の変化によって、業務効率の向上によるコスト削減が継続的に行われ、それで生まれる新たな資金を成長領域へ再投資することができるのです。*2

オーナー制度によるコスト削減の新たな機会の発見

調達ZBBの最大の特徴は、組織ではなくカテゴリ単位で、何十万件もの支出データをすべて見直し、各カテゴリにコストカテゴリ・オーナーを任命することで、ガバナンスの再定義が行える点です。コスト削減への努力はファイナンス部門の責任だけではなく、費目オーナーが各ファンクション間の共同責任を負います。

オーナー制度によるコスト削減の新たな機会の発見
オーナー制度によるコスト削減の新たな機会の発見
【コストカテゴリ・オーナーの役割】
  1. コストドライバーに対する深い理解 (価格、消費分量)

  2. 明確なポリシーのもと、コストカテゴリとサブカテゴリのコンプライアンスを形成・維持

  3. 特定のカテゴリにおける全部門を対象とした予算の見直し

  4. 新たなコスト削減の機会の発見とアクションプランの検証

  5. コストカテゴリの予算の検証

  6. コストカテゴリの支出をモニタリング/コントロール(実績vs.予算)

【各組織リードの役割】
  1. コストセンターの予算策定とモニタリングを担当

  2. ガイドライン・ポリシーのもとで、コストカテゴリ・オーナーと連携してコストセンターの予算策定を準備

  3. 各コストカテゴリ・オーナーとの交渉および予算の検証

オーナーとリードの役割を明確にした上で、月末データからファンクションとコストカテゴリごとに、特定の目標に対するコストパフォーマンスの分析を行います。縦軸および横軸それぞれの観点から分析を行った上で、さらにシニアオーナーがファンクションとコストカテゴリの2つの観点からコスト分析を行うことで、健全な緊張関係を保つことが可能です。また月次の会議を設定しコストパフォーマンスのレビューを行うことで、変動に対する洞察、各カテゴリのコスト予測、リスク/機会の把握、新たなアクションプランの策定といった理想のサイクルを生み出す体制を構築することが可能です。

調達ZBBに基づくグローバルオペレーティングモデルの再構築

Accentureは以下のような強みを生かして、グローバルで先進企業の変革を数多くサポートしています。そこでは調達ZBBの導入をはじめとして、新たなグローバルオペレーティングモデルの構築、コスト項目の可視化・見直し、新たな予算策定プロセスの構築、コスト管理における新たなオーナー制度の設置、変革管理のサポートなどを通じて、豊富な知見とデータに基づく効果創出をサポートしています。



1:消費財市場で競争に打ち勝つゼロベース予算 
https://www.accenture.com/jp-ja/insight-zero-based-budgeting-consumer-goods (最終閲覧日:2017.7.19)
*2:モンデリーズ・インターナショナル: ゼロベース予算の導入でコスト削減を実現。
https://www.accenture.com/jp-ja/success-mondelez-delivering-savings-zero-based-budgeting (最終閲覧日:2017.7.19)

お問い合わせ

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詳細な資料をご希望の方はアクセンチュア製造・流通本部までお問い合わせください。

TEL:03-3588-4453 (製造・流通本部直通)