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「デジタル」×「ものづくり」がもたらす新たな変革

デジタル化を通じてSCMの複雑性を解消し、アナリティクス、オムニチャネルを活用した新たな競争優位性の獲得へ。

あらゆる事象が複雑化する日本のサプライチェーンの現状

田村 憲史郎

製造・流通本部
マネジング・ディレクター
田村 憲史郎

アクセンチュア サプライチェーンマネジメント インサイト・プログラムへようこそ。

本プログラムでは、アクセンチュアのSCMチームのメンバーが世界各地で実施された最先端のプロジェクトに参画する中で蓄積してきた知見を、多彩な切り口でご紹介させていただきます。

現在の日本においては、さまざまな環境変化が進行しています。2015年の国勢調査では、調査を開始して以来、初めて人口の減少が明確に示されました。それにより内需型産業という区分の意味合いは薄れ、今後は海外の売上比率の高まりが必然的な流れになることが予想されます。同時に、これまでグローバル市場における成長の礎(いしずえ)となる仕組みに投資を行ってこなかった日本のものづくり企業の多くは、「時間を買う」クロスボーダーM&Aへと走り、その結果として事業の運営はますます複雑化し、グローバルガバナンスのあり方が共通の経営課題となっています。

さらに、日本を筆頭に消費者の要求は高まり続けており、商品・サービスの質や提供スピードにおいて、もはや既存のオペレーション改善では追いつかない状況になっています。

この人種や文化、個人的嗜好といった複雑性の高まりに、企業はどのようにして対処すべきなのでしょうか。そして、この事実が意味する本質はどこにあるのでしょうか?

鳥瞰的視点でのデジタル化がもたらす競争優位性

こうした環境下において、複雑性をコントロールするための手法も急速な進化を遂げつつあります。ここでは、各事象を「点」ではなく、鳥瞰的な視点でみた「流れ」として捉えることで、デジタル化が図られようとしています。そして、膨大なデジタル情報となった「流れ」は、「部門」や「事業部」の壁、また「企業」の壁(サプライヤーや3PLなど)を越え、さらに「顧客の家庭内での行動」といった領域にまで踏み込もうとしています。

この統合化された情報を「宝の持ち腐れ」にすることなく、真の全体最適を目指していくことで、アナログ的な手法の中で限界に達していたパーツの寄せ集めによる複雑性は、統合された集合体へと転換し、これまでとは異なる次元のスピードと効率性を競争優位性として獲得できるようになります。実際、こうした進化を遂げた企業は、すでに世界のさまざまな国や業界で現れ始めています。

成功企業の取り組みにみるアナリティクス、オムニチャネル活用

では、これらの企業はどのようなステップを経て、成功を手に入れることができたのでしょうか。そこには多くの企業に共通する、変革の入り口とも言うべきいくつかの経営課題が存在します。

 

A. 高い競争力を備えたオムニチャネルの形成
新たな顧客の獲得、ひいては顧客との高度なエンゲージメントの確立に向けて、デジタルチャネルは最も重要な顧客接点の1つとなっています。しかし、その「質」は依然として企業間で大きな隔たりがあり、このことが顧客とのエンゲージメントスコアに大きな影響を与えています。その最も大きな要素の1つとして挙げられるのが「配送サービス」です。

 

B. デジタルファクトリーの形成
IOTやインダストリー4.0の流れの中で避けて通れない情報のデジタル化は、多くの企業が取り組みを進めている1つの方向性です。ここでは実現可能性という観点から、まず社内情報、特に生産情報のデータ化と蓄積からスタートする企業が多くなっています。情報収集の効率性も重要な要素であることから、すでにAR(Augmented Reality:拡張現実)グラスの活用なども始まっています。

 

C. SCMアナリティクスの実現
多くの機械メーカーなどでは、これまでも膨大なデータの蓄積を行ってきていますが、そのデータから何らかの示唆(インサイト)の抽出、あるいはマネタイズができておらず、宝の持ち腐れとなっているケースが多くあります。データサイエンティストがビジネスに有用なインサイトを導き出すための前提条件は、当該事業への深い理解だと言われますが、SCMアナリティクスではより深い実務理解が求められるだけに、そのための適切な機能や人材の配置が十分ではないのです。

 

D. 調達ゼロベース予算 (ZBB:Zero Based Budgeting)
欧米企業におけるコストコントロールは、日本とは状況がかなり異なります。クロスボーダーM&Aにより日本企業が欧米企業を傘下に収め、ガバナンスを行う際、コストの観点からみた効率性の追求とマネジメントを誤ると、コスト効果は大きく低減してしまいます。

 

E. SCMコントロールタワーの創造
A-Dの情報を統合し、日本のものづくりの強みである「個」の力を1つのベクトルに集約して、グローバルレベルの圧倒的な競争力を獲得するには、これまでにない新たな組織、機能が必要となります。サプライチェーン全体の統合化、整流化をコントロールするための新たなデザイン。それは既存の発想の延長線上からは生まれないものです。

このSCMインサイト・プログラムを通じて、アクセンチュアのエキスパートが提示する視点が、バリューチェーンの最適化に向けた新たな付加価値創造のヒントになれば、これ以上の喜びはありません。また、すでに新たな取り組みの実現性と実効性を追求するステージに差しかかっている企業の皆様は、いつでもアクセンチュアのSCMチームにお気軽にお問い合わせください。未来に適応するための進化を模索し続けるアクセンチュアでは、最新の知見の共有やお客様の課題に関するディスカッションを含めて、常に皆様の期待にお応えするための準備を整えています。


お問い合わせ

お客様導入事例その他、開示可能な情報もあります。

詳細な資料をご希望の方はアクセンチュア製造・流通本部までお問い合わせください。

TEL:03-3588-4453 (製造・流通本部直通)


 

 
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