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デジタル時代のゲーム・チェンジャーになるために:IIoTで“成長”の定義を塗り替える

アクセンチュアの推計では、インダストリアル・インターネット・オブ・シングス(IIoT)は近い将来、14.2兆米ドル規模市場への成長が見込まれます。

概要

IIoTによる大きな経済的メリットには、たくさんの期待が寄せられています。一方、このメリットを享受するには、IIoTをビジネス機会につなげる十分な準備が必要です。アクセンチュアは英フロンティア・エコノミクスと共同で、IIoTが先進/新興20カ国(世界の経済生産の4分の3を創出する国々)のGDPに及ぼす影響をモデル化しました。このモデルは、計画中の投資水準のほか、各国の産業構造やIIoTテクノロジー吸収能力が考慮されています。

>アクセンチュアの分析では、投資や政策面で現状レベルを維持した場合、向こう15年間で、IIoTはこれら20カ国に約10.6兆米ドルの累積GDP成長をもたらします。この数字は、2030年のGDP成長率が1.0%高まることを意味しています。

さらに、IIoTにはより大きな潜在的成長力があります。IIoTテクノロジーの吸収能力を改善する追加措置を講じ、さらにIIoTへの投資を拡大することで、各国は最大プラス3.6兆米ドル、合計14.2兆米ドルのGDP成長が期待できます。これを20カ国のGDP成長率に当てはめると、2030年には1.5%の向上が見込まれます。

 

『デジタル時代のゲーム・チェンジャーになるために:IIoTで“成長”の定義を塗り替える』をダウンロード  [PDF]

主な知見

歴史を紐解くと、1つの教訓が導き出されます。つまり経済的メリットを拡散できるか否かは、各国がイノベーションを経済や社会に十分に織り込み、吸収できるかどうかにかかっているのです。アクセンチュアではこのプロセス、すなわち「各国の吸収能力(National Absorptive Capacity, NAC)」を支える構成要素を明らかにしました。たとえば、ある国のNACスコアが100ならば、55の各指標において他国に勝るトップ・パフォーマーということになります。しかしながら、20カ国の中でNACスコアが100に達した国はなく、このことは、どの国にもまだ対応すべき課題があることを意味します。

米国、スイス、および北欧3カ国は高いNACスコアを示しましたが、それでもまだ改善の余地があります。また今回の分析結果から、20カ国がそれぞれIIoTに同等の投資を行い、他の条件も同じだとした場合、NACスコアが高い国ほど投資から多くの経済的メリットを得られていることが明らかになりました。

 

THE COUNTRY SPOTLIGHT全文をPDFで読む(英語のみ) [PDF]

「IoTは仮想的なモノと物理的なモノの境界線を曖昧にして、まったく新しい市場セグメントとビジネス・モデルを生みつつある」

提言

過去の技術革新に関する調査や、テクノロジー、経済、およびビジネス分野のエキスパートとのインタビューをもとに、アクセンチュアは各国の吸収能力(NAC)の基礎となる4つの柱を特定しました。

  • ビジネス・コモンズ: 信頼性の高いバンキング/金融システム、教育環境、適切な政策、健全なサプライヤー・ネットワークなど。

  • 発展要因: 研究開発レベル、ハイテク企業の存在、テクノロジーのレベルなど。

  • 移転要因: 社会およびエンドユーザーによる容認レベル、組織再編に対する積極性、人的資源への影響への対応など。

  • イノベーション・ダイナモ:IIoTの普及が既存の起業家精神に乗数効果をもたらすタイミングや、新しいアイデアを商業化する能力。

これらアクセンチュアの分析結果は、各国が自国の吸収能力(NAC)に関する理解を深めながら、IIoTへの積極投資を行うことにより、経済的発展と繁栄への道を歩みうることを明らかにしています。

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Ian Goldin

Ian Goldin

Professor of globalization and development and director of the Oxford Martin School at the University of Oxford

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Helen Rebecca Schindler

 Research leader at RAND Europe, specializing in technology and innovation policy