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FinTech:フィンテックと銀行の将来像

大手金融機関が旧来のビジネスモデルを破壊し、新たな成長を 実現する上で不可欠な3つの行動を紹介します。

概要

デジタル革命は金融業界に破壊をもたらすか、それとも再構築を促すか。銀行が再構築を実現するために取るべき3つの行動を紹介します。

フィンテック・ベンチャーへのグローバルな投資は、2014年に前年のおよそ3倍の120億2,100万ドルに達し、デジタル革命が金融サービス分野にも到来したことを浮き彫りにしました。しかし既存の金融機関にとって、これがより大きな課題になるか、あるいは機会になるのかはまだ明らかではありません。それでも大手金融機関は、台頭するイノベーションに適応するために大胆な一歩を踏み出し始めています。

アクセンチュアがお届けする本レポートは、金融機関においてイノベーションに携わる25人の経営幹部の見解をまとめたものであり、大手金融機関が旧来のビジネスモデルを破壊し、新たな成長を実現する上で不可欠な3つの行動を紹介しています。

  • 開放性の追求
    開放的なイノベーションは、デジタル革命のまさに心臓部にあたります。大企業が開放性を追求する場合、イノベーション・プロセスの初期段階で社外のテクノロジー・ソリューションや知識資本、各種リソースを活用することが重要です。

  • コラボレーション
    コラボレーションは今後、一層の進化が必要とされる領域です。変化の時代において成長と価値を維持するには、大手銀行は異業種とのより密接なコラボレーションを模索し、今までとは異なる視点に立って、新たな価値創造方法を見極めなければなりません。

  • 投資
    ベンチャー投資はかねてからスタートアップ・イノベーション・モデルの心臓部とされてきました。しかし現在、大手金融機関はイノベーション追求のためにかつてないほど活発にベンチャー投資を推進しています

上記のテーマを重視しつつも、適切な基盤を構築するために、銀行は急速な変化に対応しながら、リスクを管理しなければなりません。銀行がイノベーションへ適応する際、こうした課題への対応が不可欠になります。

一方で、この事実は新規参入企業にとっては有利に働きます。というのは、新規参入企業は新たなビジネスモデルでサービスの提供や顧客の獲得に成功するまで、規制当局の目を引くことはないからです。銀行もこれに対応する具体的な取り組みを始めています。

既存の枠組みを変化に適応させ、他の事業者とコラボレーションしながら、経営資源をより良く、速くしていく取り組みです。その1つに、銀行の競争優位性である「顧客に関する知見/洞察」のより迅速かつ効果的な活用があります。

提言

金融サービスの分野において、今まさにデジタル革命が起こっているのは明らかです。しかし、金融各社への影響の大きさはまだ明らかではありません。

デジタルによる創造的破壊は、銀行の役割や存在意義そのものを低下させるかもしれません。その一方で、銀行が今よりも速く、安く、より良いサービスを提供できれば、企業や消費者の毎日の業務や暮らしにおいてさらに不可欠な存在となることもできます。

デジタル革命の影響をプラスに転換するためには、金融機関は従来の自己完結的な組織体質からは脱却しなければならないと理解し始めています。ただ業界の規制に対応しながら、金利の上昇を待つだけでは事業が衰退してしまうことも承知しているのです。

開放性の追求、コラボレーション、投資からまず着手するのが良いでしょう。主力事業の存続だけでなく、既に実証されたイノベーションが将来の価値に繋がる要因を見極められるようになったとき、銀行はデジタル革命における勝利を確信できるでしょう。


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