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コンサルタントが語る
ビジネス・プロセス・サービス

財務経理BPS

企業が財務経理部門に求める役割・期待の変化

アクセンチュア株式会社
オペレーションズ本部
シニア・プリンシパル
荒川 英司

日本中が好景気に沸いたバブル経済が崩壊してから早25年以上が経ち、その間に日本企業を取り巻くビジネス環境は激変しました。日本国内の消費は長期にわたり低迷する一方、海外では中国やインドをはじめとする新興国が生産技術力を大きく向上させ、価格優位性を持って日本企業とグローバル市場を争うまでに成長しました。日本企業は事業の集中と選択を進めながら、グローバル競争で生き残っていくために、M&Aを始めとする海外企業への投資を積極的に行ってきましたが、近年はその複雑化・ブラックボックス化した買収先の財務リスクや事業リスクを適切に見極められず、結果数百億円~数千億円規模の巨額損失を計上する事態に陥るケースが頻発しています。

また、製品のコモディティ化・短ライフサイクル化が急速に進んだ結果、より多面的な収益性分析と製品ポートフォリオ戦略、および迅速な投資判断が求められているとともに、それを下支えする厳格な原価管理・キャッシュフロー管理が必要となっています。

他方、「人」に目を向けると、日本国内では少子化・労働力不足が深刻化し、優秀な人材を確保することが非常に難しくなっている傍ら、IoT(Internet of Things)やRPA(Robotic Process Automation)といった新たなテクノロジー革命が、それを補う救世主として脚光を浴びつつあります。

このようなビジネス環境下において、企業トップの財務経理部門に求める期待も大きく変わりつつあります。これまでの財務経理部門は、「決算報告・税務申告を正しく行う」-つまり実績の集計や報告といった“オペレーション”を正しく行うことに重きが置かれていましたが、現在のようにビジネスが複雑化・高度化した中では、「グループ経営における各経営者の片腕として、適時適切に示唆・判断を提供する(人材を創出する)」-つまり事業の業績に対して直接的に貢献することが求められています。

企業が財務経理部門に求める役割・期待の変化
企業が財務経理部門に求める役割・期待の変化

経理財務部門をより高い次元にトランスフォームさせる、アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」

経理財務部門が企業トップの期待に応えられる組織になるためには、社員一人一人の役割・仕事をより高いレベルに引き上げる必要があります。そのためには、社員を日々の伝票処理や集計作業といった定型的な経理実務から解放し、社員の貴重な時間をより付加価値の高い業務にシフトさせなければなりません。また、シフトした社員が付加価値を出せるよう“武器”を与え、その“武器”を社員が使いこなせるようにならなくてはなりません。さらに、“武器”を持った社員が多極化したビジネスにおいて、有機的に繋がる仕組みも必要になります。こうした経理財務部門の組織のトランスフォームを実現する上で、「ビジネス・プロセス・サービス」の活用は非常に有効な手段の一つと言えます。

アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」は、1990年代初頭に英国で初めてサービスを提供して以来、およそ四半世紀に渡り業界のパイオニアとして、世界各国の多くのお客様に対してサービスを展開してきました。BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)のコンサルティングサービスを通じて培われてきたプロセス効率化手法やグローバルのエクセレント・プロセス、LeanやSix Sigmaをベースに体系化されたオペレーション品質管理方法論、間接業務のカンバン管理、先端のRPAテクノロジーを活用した自動化の徹底推進など、長年の実績と経験に裏打ちされたオペレーションサービスが、多くのお客様からの高い信頼に繋がっています。


経理財務部門をより高い次元にトランスフォームさせる、アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」
経理財務部門をより高い次元にトランスフォームさせる、アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」

アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」の3つのアドバンテージ

アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」は、特に以下の3つの点において、大きな強みを持っています。

① End to Endで徹底的に効率化されたオペレーション

② デジタル、アナリティクスを梃子にしたビジネス成果へのこだわり

③ 先進的なシェアド・サービス・モデルによるグローバル事業基盤の構築


① End to Endで徹底的に効率化されたオペレーション

財務経理業務は他部門からの影響を非常に大きく受けます。例えば、調達戦略が正しくとられず、取引業者や調達品目が最適化されなければ、調達コストが高止まりするだけでなく、財務経理が処理する請求書や支払の件数が増加します。また、発注時に正しい勘定科目や取引分類が情報として付与されなければ、財務諸表や業績管理の精度が落ちますし、それを財務経理が補正するケースもあるでしょう。

一方、売掛の側面からも、顧客の与信管理や取引契約、受注、売上計上が厳格なルールの下で運用されなければ、貸倒のリスクや受注キャンセルの多発による不良在庫・不良債権の増加を招く恐れもありますし、返品が多発すればクレメモの件数も増加します。つまり、財務経理業務の負荷は前方のプロセスである調達・購買業務や、受注・売上業務の習熟度に大きく左右されます。つまり、財務経理業務の効率性を真に高めるためには、財務経理部門の直接業務の効率化に留まらず、営業部門や購買部門なども含めた組織横串のプロセス改善が必要です。アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」はこのように、”End to End“での一気通貫でお客様の業務プロセスを改善することを本質としています。

End to Endで徹底的に効率化されたオペレーション
End to Endで徹底的に効率化されたオペレーション

② デジタル、アナリティクスを梃子にしたビジネス成果へのこだわり

お客様が「ビジネス・プロセス・サービス」の活用を検討される目的として、業務運用コスト—すなわち人件費の削減を第一に挙げるケースが多いです。アクセンチュアは、お客様の業務オペレーションをEnd to Endで引き受け、これを徹底的に効率化することで、お客様の業務運用コストを低減します。しかしながら、アクセンチュアの「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」は業務運用コストの低減はもとより、「お客様の財務経理機能をより高度化することで、お客様の財務経理が事業業績に貢献すること」を主眼に置きます。ここで言う“事業業績に貢献”とは、売上・収益の向上、原価や販管費等のコスト低減、キャッシュフロー改善や資本効率の向上、コンプライアンス等の業務リスクの低減などを指します。

オペレーション・サービスを通して取り扱う様々な情報をデジタルデータとして変換・蓄積し、アナリティクス手法やツールを用いてこれを解析することで、そこから得られる示唆をお客様にご提案します。例えば、入金処理や債権消込といった実オペレーションを行う傍ら、並行して債権回収の傾向を分析することで、データから推察される債権回収リスクの評価や債権の回収効率を高めるための施策をご提案します。また、購買支出や従業員の経費支出を分析することで、サプライヤの集約余地や調達価格の低減余地、不正支出リスクの識別などを行います。こうして、財務経理部門が事業の業績に直接貢献するための“武器”をご提供します。

デジタル、アナリティクスを梃子にしたビジネス成果へのこだわり
デジタル、アナリティクスを梃子にしたビジネス成果へのこだわり

③ 先進的なシェアド・サービス・モデルによるグローバル事業基盤の構築

過去におけるシェアド・サービスは、国内に分散したオペレーション業務を一拠点もしくは複数拠点に集約し、バラバラなプロセスを標準化することで処理効率を高め、業務運用コストを削減してきました。また、より低コストな地域にセンターを設けることによる人件費格差や、低課税国の活用による税金抑制を獲得してきました。【第1ステージ】

しかしながら、狭い範囲で単機能を集約することで得られる効果は極めて限定的であり、またコスト削減効果が持続せず、徐々に業務運用コストが上昇を始めたことから、グローバル企業を中心にさらなるコスト削減を図るために、アメリカやヨーロッパ、アジア太平洋といったリージョン単位で、かつ財務経理や人事、ITなどの複数のバックオフィス機能を束ねて集約するモデルを取り入れました。このモデルでは、各リージョンに統括責任者が配置され、統括責任者の権限の元でリージョン内のプロセスの標準化・効率化を促進するとともに、リージョン内の各国を統制するためのレポートラインの整備やテクノロジーを活用した“見える化”の仕組みを構築しました。【第2ステージ】

現在のシェアド・サービス・モデルはさらに進化を遂げ、ガバナンスはリージョン単位からグローバル単位にシフトし、バックオフィス機能を越えてEnd to Endでプロセスを集約することでさらなる業務効率性の向上とコンプライアンスの強化を図り、組織の評価も業務運用コストの削減はもとより、ビジネス成果への貢献・達成度に応じて行われるようになっています。【第3ステージ/第4ステージ】

アクセンチュアは、世界60拠点にデリバリー・センターを有し、お客様にビジネスに合わせた最適なグローバル・シェアド・サービスの構築を、人・業務・管理プロセスの面から全面的にサポートします。

先進的なシェアド・サービス・モデルによるグローバル事業基盤の構築
先進的なシェアド・サービス・モデルによるグローバル事業基盤の構築

「財務経理ビジネス・プロセス・サービス」を検討しているお客様へ

多くのお客様より、「『ビジネス・プロセス・サービス』は、業務をアウトソースすることか?」というご質問を受けることがよくあります。答えは「No」です。 弊社の「ビジネス・プロセス・サービス」はお客様の財務経理部門がより高い次元にトランスフォームする上での必要なノウハウ、アセット、ツール、および人材をご提供するものであり、「業務のアウトソース」というよりも、むしろ「社外のノウハウをインソースとして取り込むもの」と言えるでしょう。

単なるコスト削減ではなく、より強固な財務経理の構築を目指しているお客様につきましては、日本国内や海外のサービス事例のご紹介や、アクセンチュアの専門家チームとの意見交換、また実際に使われているシステムやツールなどをご覧いただくことができますので、是非一度当社へご相談下さい。




 

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