Skip to main content Skip to Footer

アプリケーションの未来

ソフトウェア主導の高速ビジネスを実現するための3つの戦略を提案します。

概要

スピードが求められる今日のビジネス環境において、ソフトウェアの役割はますます高まりつつあります。「ソフトウェア主導」「高速ビジネス」という2つの現実を前に、すべての企業はいずれ、自社の潜在能力を見つめ直し自分自身の再構築を迫られることになるはずです。こうした課題に対して私たちアクセンチュアは、まさに今日からでも自社の戦略の見直しに着手することを強く提案いたします。なかでも優先度の高い課題として挙げられるのが、アプリケーション・ビジネスの抜本的な見直しです。


全文をPDFで読む全文をPDFで読む [PDF, 4.71MB]

課題

老朽化したIT と加速するビジネスへの挑戦

ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウドといった新たなテクノロジーの進化が著しい市場において、多くの企業は前時代に設計されたアプリケーションで競争に挑んでいるのが現状です。前時代の巨大なアプリケーションはゼロから構築されることが多いため、導入にも変更にも時間がかかります。ビジネス・トランザクションの約70%は、いまだにCOBOL(コボル)で処理されています1。企業のIT部門は予算の60%以上を既存システムの保守に投下し、イノベーションにはわずかな時間しか割かれていません。

1“How Legacy Code Is Exposing Business and Government Systems” Security InfoWatch の2014年4月8日の記事。http://www.securityinfowatch.com/article/11386786/advancedpersistentthreats-plague-applicationsthatwere-written-decades-ago-indeadprogramming-languages

戦略

企業の未来を形作るための、新たなアプリケーション戦略

リキッド(変幻自在な)、インテリジェント(自律的な知能を持つ)、コネクテッド(相互に接続された)――3つの新しいアプリケーション戦略が、未来を形成しながら業界をリードする企業をサポート。

組織

競争市場で一歩抜きん出るための、4つの新たな役割

新たなオペレーション・モデルでは、企業は4つの新たな役割を担うことで、リキッド/インテリジェント/コネクテッド・アプリケーションを提供しなければなりません。4つの役割とは、プラットフォーム・ディレクター、インテリジェンス・アーキテクト、エコシステム・ビルダー、そしてシチズン・デベロッパーです。


プラットフォーム・ディレクター

ソフトウェア・プラットフォームが企業の製品の1つとなることで、事業部門とIT部門には、新たな製品管理アプローチが求められます。プラットフォーム・ディレクターは抽象化戦略を設計/実践し、リキッド・アプリケーションへの転換を実現する責任を担うことになります。製品マネジャー同様、プラットフォーム・ディレクターもイノベーションに注目し、「次の目玉」が何であるかを積極的に見極める必要があるでしょう。また、顧客(つまり開発者)へのサービスにも重点を置くべきでしょう。プラットフォーム・ディレクターはビジネスの変化を常に注視して迅速に対応し、顧客のニーズをエンジニアリング・チームにフィードバックしなければなりません。主だったソフトウェア・コンポーネントが適切な回復力をもって設計されているか、開発者の体験が「always on(常にON)」な状態であるか、確認するのもプラットフォーム・ディレクターの仕事です。さらに、ガバナンス・モデルを構築/管理して、オープン・イノベーションの実践と、ソフトウェア開発の標準設定/施行のバランスを取ることも求められます。

 

インテリジェンス・アーキテクト

インテリジェント・アプリケーションは、データや条件の解釈、体系化されたナレッジやロジックの適用、および意思決定を行えるシステムを提供してくれます。しかも、すべてのプロセスにおいて人による作業は最小限しか必要としません。ただし、これを可能とするにはまず、誰かがアプリケーションに方法を教えなければなりません。そこで登場するのが、インテリジェンス・アーキテクトです。インテリジェント・アプリケーションの開発は、従来のシステム開発とは異なります。計画/設計/テスト/展開という通常のフェーズを経る代わりに、データソースを特定/収集し、インテリジェント・ケイパビリティをアプリケーションに組み込むことに焦点を当てる必要があるのです。このようなアプローチでは、今までと異なるスキルと考え方、およびメソドロジーが求められます。これらを管理するのが、インテリジェンス・アーキテクトです。さらにインテリジェンス・アーキテクトは、デジタル・エージェントを含むアプリケーションにインテリジェンスが組み込まれているかどうか、アプリケーションに(新入社員教育のような)特定の業務領域の教育が行われているかどうかを確認することで、ソフトウェアを有益なものとしなければなりません。

 

エコシステム・ビルダー

エコシステム・ビルダーの仕事は、パートナーと開発者が自由に新たな収益源や成長源を構築できるような環境を確立することです。エコシステム・ビルダーはまずは社内に、続けて社外に目を向けて、ビジネス戦略を実践しなければなりません。ボーダーレス・ビジネスな考え方を身につけて、企業が市場に新製品/サービスを提供するために新たなパートナーやサプライヤー、さらには競合他社と協働できるよう促す必要もあります。「わが社の顧客は誰か?」という通常の視点から脱却し、「わが社の顧客は誰であるべきか?」と自問しなければなりません。さらに、エコシステムに参加するさまざまなメンバーがこれらの新製品/サービスを協同育成する一方で、それぞれが自社の中核製品/サービスの提供を拡張エコシステム内で行えるようにすることも重要です。

 

シチズン・デベロッパー

リキッド・アプリケーションと拡張エコシステムを導入すると、開発者はIT部門内にとどまる必要がなくなり、IT部門の外、さらには社外において、シチズン・デベロッパーとして活動することが可能になります。シチズン・デベロッパーは企業のニーズに応じて機能的ソリューションやリキッド・ソリューションを組み立てることにより、スピードと複雑性が増し続ける新たな現実をサポートします。ソフトウェアのリリースは、任意の時点で行うことが可能です。たとえば、顧客向けのデジタル/モバイル・アプリケーションは顧客からの極めて短期間のフィードバック・サイクルに対応するために、品質を犠牲にする

ことなく迅速に変更を加える必要があります。既存のアプリケーションの場合も、より効率的かつ自動化された開発/展開アプローチによって、ビジネスのスピードに対応することが重要です。シチズン・デベロッパーはこうしたニーズに対し、ニーズが生じた時点で俊敏に対応できるのです。

まとめ

アプリケーション・ビジネスは今、企業の経営と成長に変化をもたらしつつあります。アプリケーションはもはや単なる支援機能ではなく、戦略の原動力であり、競争市場における差別化要因にもなっています。アプリケーションは、新規と既存の市場にまったく新しいサービスを提供することを可能にします。ソフトウェア開発に新たなオペレーション・モデルを積極的に取り入れ、ソフトウェアの設計/開発/利用方法を抜本的に見直せる企業にとって、アプリケーションの未来は大きな魅力にあふれています。


全文をPDFで読む全文をPDFで読む [PDF, 4.71MB]


(関連リンク)