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デジタル組織への転換:未来の仕事のあり方を見据え、持続的成長を支えるワークフォースを育成する

企業はイノベーションに必要なスキルと人材を獲得し、未来の成長を支えるワークフォースを育成しなければなりません。

概要

デジタルによる創造的破壊が企業やその経営モデルに及ぼす影響はよく知られていますが、その際生じるワークフォースへの影響こそ、デジタル組織を目指す企業にとって「アキレス腱」となる可能性があります

アクセンチュア・ストラテジーの調査によると、経営層の78%は、今後3年間で自社がデジタル組織に転換を遂げると考えています。しかし、この転換がもたらすメリットを確実に享受するには、デジタルに対応できる未来のワークフォースの育成を最優先課題として認識する必要があります。

経営層は、デジタル・ジャーニーがもたらす有形のメリットに期待を寄せています。しかし、最大の恩恵を受けるのはおそらく従業員でしょう。デジタルが生み出す新たな役割、新たな仕事の進め方、新たな労働慣行に至るまで、従業員にはいくつものチャンスが待ち受けています。ただし、これらのチャンスを生かすには、経営層が戦略を見直し、自らがデジタル・ロールモデルとなって、未来のワークフォースの需要に応えることが必要です。

経営層の44%は、組織の変革を阻む最大の障壁はデジタル・スキルの欠如であると考えています。

主な知見

従来、従業員の存在はデジタル化の大きな障壁だと考えられていました。しかし、これは真実ではありません。アクセンチュア・ストラテジーの調査によると、経営層と異なり、多くの従業員はデジタル化によって仕事の進め方やキャリアパスが改善されると考えています。また、従業員はデジタルな組織において必要とされるスキルの獲得にも積極的です。

こうした従業員の積極性を生かすために、経営層は戦略を見直し、ワークフォースに不可欠なスキルを獲得して、デジタル・ジャーニーを加速するためのワークフォースの再編成を最優先課題として取り組まなければなりません。

  • 正しい心構えと誤ったフォーカス:経営層はデジタル・テクノロジーの導入さえすれば、さまざまな領域での改善を実現できると考えがちです。

  • 正しい戦略と誤ったスキル:デジタルな組織への転換を目指す企業は、役割とスキルとテクノロジーの変化にばかり目を向けがちです。

  • 正しい優先順位と誤ったプロセス:アクセンチュア・ストラテジーの調査結果からは、組織のデジタル化はあらゆる業界における最優先課題であることが明らかです。

提言

デジタル・ジャーニーは、あらゆる組織に大きな転換をもたらします。経営層は以下の点に留意して、取り組みを進めなければいけません:

  • ワークフォースおよび人事戦略とビジネスとの整合性を担保:ワークフォース計画をはじめとするアプローチは、デジタル・ビジネスの戦略全体を踏まえて実践に移す必要があります。

  • より俊敏な業務体制の構築から着手:ワークフォースによるビジネス・プロセスとケイパビリティの再構築を促すため、ビッグデータ分析やIoT(Internet of Things)、ソーシャル・コラボレーションツール、3D/仮想現実インターフェースなどの導入検討が必要です。

  • デジタル・スキルのギャップを見極める:業務ごとに必要なスキルやそのレベルを明確にし、「デジタル・スキル・カタログ」を作成することが重要です。

  • デジタル・コンピテンシーの構築:ソーシャル・プラットフォームやその他のオンライン・フォーラムを活用して、ユビキタスな研修制度や新しい学習システムを活用することが望まれます。

  • デジタル文化を推進するリーダーシップの奨励:明確な方向性を定めた上で、コラボレーション技術を用いてワークフォースと協働する、フィードバックやイノベーション思考を積極的に推進する、組織の末端にも意思決定を奨励するといった取り組みの実践が必要です。

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