蒸気機関の商業化により18世紀中頃に始まった産業革命、20世紀の終わり頃のインターネット革命に続き、デジタルとモノのネットワーク化が進展するインターネット・オブ・シングス(IoT)は「第3の産業革命」と言われているほどのインパクトを秘めています。
インターネット・オブ・シングス(IoT)の対象は、ネットワーク接続された身の回りのさまざまな”モノ”であり、IoTでモノがデータを送受信し適切なアクションを速やかに取ることが可能となります。
一方のインダストリアル・インターネット・オブ・シングス(IIoT)は、このようなテクノロジーを産業分野に適用するというコンセプトです。IIoTでは産業システムや商業システムがネットワークにつながり、製造業、エネルギー、鉱山業、農業、ヘルスケアなどの業種に対しては特に重大な意味を持つようになります。インテリジェンスやコネクティビティを機器やアプリケーション、プラットフォーム、システムに搭載することにより、IIoTは生産性を向上させより高度なインテリジェンスと産業機器の自動化に基づいた新たなサービスを創出します。
“IIoTがGDPに与えるインパクト
100兆円以上“(日本のみ、2020年までの累積)
アクセンチュアが英フロンティア・エコノミクスと共同で、日本を含む先進国・新興国20か国(世界の経済生産の4分の3を創出)のGDPに対し、IIoTが及ぼし得る影響を経済モデルに基づき試算したところ、IIoTは、2030年までの先進国・新興国20か国の累積GDPを最大で1,060~1,420兆円押し上げる可能性があることがわかりました。日本に限ってみてもIIoTのインパクトは大きく、2030年までの累積で100兆円規模のインパクトを生み出します。
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