先進企業は、創造的破壊を通じてイノベーションを促進

【東京発:2019年10月2日】
アクセンチュア(NYSE:ACN)の最新調査によると、72%の企業が過去8年間で創造的破壊の規模拡大を経験しており、企業価値(調査対象企業の時価総額と純負債の合計)のうち41兆ドルものビジネスが破壊の対象になっていることが明らかになりました。

アクセンチュアの最新レポート「Breaking Through Disruption: Embrace the Power of the Wise Pivot」は、18の業界にわたる上場企業1万社への調査に基づいて作成されました。本調査では、創造的破壊の状況を業界ごとに示す指標「ディスラプタビリティ・インデックス」が用いられました。

創造的破壊の段階
2018年にアクセンチュアが実施した前回の調査によって、創造的破壊は偶発的に起こるものではなく、予測可能なパターンを持っていることが明らかになっています。創造的破壊は、現在の度合いや今後の兆候に応じて、次の4段階に分けられます。

  • 長期安定期:この段階にある企業は強い回復力を持ち、安定した業績を上げています。創造的破壊者が脅威になっておらず、新しいビジネスアイデアを試行する機会に恵まれています。
  • 不安定期:イノベーションの欠如や不十分な投資が起因し、業界の根本的な課題が露呈している状態です。他社の業界参入を阻む高い障壁が存続しており、伝統的な企業の多くは、無意識にこれらに頼ることで破壊を回避しています。
  • 混乱期:強力な創造的破壊者の参入によって、新たな価値の源泉が生まれているため、従来の強みが弱みに変わりつつある状態です。ほとんどの企業が、中核事業における喫緊の課題解決に取り組む必要があります。
  • 発展期:業界の進化や再生に向けて、頻繁にイノベーションの取り組みが行われるものの、新たな創造的破壊者が次々に現れることから、競争優位性が短期間しか持続しない状態です。企業は、既存市場での新製品投入を通じて中核事業の成長を図るだけでなく、既存製品を新たな市場で拡販することで、成長の機会を広げることが重要になります。

本調査の結果、創造的破壊は突然発生して短期間で収束するのではなく、長期にわたり継続することが明らかになりました。83%の企業が、2011年から2018年の間、少なくとも5年にわたって同じ破壊の段階に留まっていました。また、業界に関係する企業は創造的破壊による脅威を認識しており、18業界すべてにおいて、創造的破壊に対する回復力が向上していることも判明しました。

2011年以降、創造的破壊の規模が拡大

アクセンチュアの通信・メディア・テクノロジー事業グループのグループ最高責任者であるオマール・アボッシュ(Omar Abbosh)は次のように述べています。「継続的な創造的破壊に対処するには、慣れ親しんだ事業戦略からの大胆な脱却が肝要です。成功を収めている企業は、破壊的技術の活用を進め、新しいアイデアを実証しながら、イノベーションの最先端に留まり続ける方法を探ることで、創造的破壊を乗り切っています。」

創造的破壊を通じた変革
本レポートでは、業界内で発生している大規模な創造的破壊の一方で、成功を手にしている先進企業の例を取り上げています。例えば、マイクロソフトでは、従来からの高収益事業であるWindowsビジネスをさらに強化しながら、イノベーションに多額の投資を行っています。人工知能やクラウド・コンピューティングへの投資に加え、ホロポーテーション(拡張現実や仮想現実を利用した一気通貫のテレプレゼンス・システム)からリアルタイム音声翻訳、さらにはHIVワクチンまで、幅広い分野でイノベーションの創出に取り組んでいます。

シュナイダーエレクトリックも、イノベーションを通じて変革に成功している企業の一社です。シュナイダーエレクトリックの会長兼CEOのジャン=パスカル・トリコワ(Jean-Pascal Tricoire)氏は、アクセンチュアのポッドキャスト「Pivot to the Future」(英語のみ)の中で、次のように述べています。「当社はさまざまな変革を行っていますが、どれも大変有益な成果を上げています。ヨーロッパのローカル企業からグローバル企業へと成長した今、企業規模は3倍に拡大しました。従来は、単体で動作するスタンドアローン製品を主に取り扱っていましたが、今ではコネクテッド関連の製品が売上の半数を占めています。また、デジタル化を推し進めることで、お客様の暮らしに、より密着した企業に成長することができました。」

創造的破壊の時代に勝ち残るための行動指針
アクセンチュアは、調査結果を踏まえ、企業が独自の方法でイノベーションを起こして、創造的破壊を乗り切るためにとるべき4つの行動指針をまとめました。

  1. 次なる最先端を生み出す:現在事業を展開している業界の内外に対し、創造的破壊をもたらすアイデア創出に向け、積極的に新技術を取り入れる。
  2. 将来の可能性に投資する:新しいアイデアを迅速に実証して商用化するために、イノベーションへの投資を段階的に増やす。
  3. 事業規模の拡大に向けたパートナーを見つける:テクノロジーや各種専門分野に長けた人材を有するエコシステム・パートナーと協力しながら、新しいアイデアを具現化する。
  4. 社内から破壊を起こす:既存事業に有意義なイノベーションをもたらすために、「イノベーション・ラボ」や「デジタル・ファクトリー」といった専門組織を立ち上げる。

アクセンチュア・リサーチでソート・リーダーシップを担当するマネジング・ディレクターのヴェドラナ・サビック(Vedrana Savic)は次のように述べています。「創造的破壊は、本来、イノベーションに向けた取り組みのタイミングや方法を制限するべきものではなく、これらを促すためのものです。企業は、創造的破壊を乗り切るために、今すぐ事業の配置転換を図ることが重要です。その手段としては、先端技術でイノベーションを起こすことや、真に画期的なアイデアを実証すること、パートナーシップや社内の各組織を活用してアイデアをすばやく具現化することなどが考えられます。」

レポートの詳細についてはhttps://www.accenture.com/jp-ja/insights/consulting/business-disruption-innovationをご参照ください。

アクセンチュアについて

アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供する49万2,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、
アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。

【報道関係の方のお問い合わせ先】

アクセンチュア株式会社
マーケティング・コミュニケーション部 広報室
増田 繁夫
TEL: 045-330-7157(部門代表)
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