「デジタル経営基盤構築プロジェクト」国内の事例紹介

大型案件で「構想からデリバリーまで」を手がけるテクノロジーコンサルタント。
その仕事の特徴や働き方とは?

「テクノロジーコンサルタント」は一言でいえば、テクノロジーという「ツール」に精通したコンサルタント。お客様企業の経営課題の解決のため、テクノロジーのスキルを活用し、システム開発の企画段階から稼働までプロジェクトの全領域に参画します。大規模案件を手がけている2人のテクノロジーコンサルタントへのインタビューを通じて、その仕事の全貌を紹介します。

経営層から現場まで、判断の「スピード」を変革するデジタル経営基盤構築プロジェクト

――まずはプロジェクト概要を教えてください。

Masakazu H. : ある日系の大手素材・エネルギー関連企業のお客様の経営基盤を刷新し、「デジタル経営基盤」を構築するプロジェクトです。

参画している人数規模はアクセンチュアだけで400〜500人。お客様側でも各部門の責任者がアサインされている大規模なものです。お客様社内で配信された社長からの年頭所感でもこのプロジェクトへの期待が語られるなど、非常に注目されている案件です。

――デジタル経営基盤とは、どのようなものでしょうか?

Masakazu H. : 経営・業務の判断スピード向上を実現するプラットフォームです。あらゆる情報を1カ所に蓄積し、いつでも最適な形で取り出せるようにすることで、経営・業務の判断のスピード向上を達成します。経営陣は経営判断に必要な情報にいつでもアクセスでき、現場では日々の業務に必要な情報にアクセスできる、結果として判断のスピードが向上する。これがデジタル経営基盤の導入の目的です。

――お二人がプロジェクトに参画したタイミングと現在の状況を教えてください。

Masakazu H. : 私はテクノロジーコンサルタントとして、このプロジェクトの初期の段階から参画しています。どのようなシステムにすることでお客様の期待する基盤になるかをお客様と二人三脚で議論を重ね、構想を具体化していきました。

プロジェクトは現在、開発段階を完了してテストや移行準備のフェーズにあります。全体として約3カ年計画であり、現在は2年目に当たります。

Ryuzo H. : 私は構想段階で一部の業務を支援したのち、SAP導入のための要件定義フェーズからテクノロジーコンサルタントとして本格的に参画しました。現在は2つのサブチームのリードをしています。私が監督しているメンバーはおよそ10名です。

ワークスタイルとしては、お客様本社の近くにプロジェクトルームを構え、メンバーとともにそこで業務をしています。とはいえ、お客様オフィスでの会議も頻繁にあるため、お客様オフィスとプロジェクトルームを往復するイメージです。

広い視野で「業界」と「テクノロジー」を捉え、自分の価値を発揮する

――このプロジェクトで発揮しているケイパビリティは何ですか?

Ryuzo H. : テクノロジーの知見と業界知識の2つです。私はアクセンチュア入社以後、一貫して素材・エネルギー業界のお客様のプロジェクトに携わってきました。業界のトレンドや、お客様の業務知識については一定の蓄積量があると自負しています。それを提案や議論の中で活用することで、お客様からの信頼に繋げていきたいと思います。

Masakazu H. : 実際、お世辞抜きに(笑)、Ryuzo H.はお客様からも高く評価いただいています。業務の知識量もさることながら、お客様の抱える課題をすばやく理解し、解決のための具体的なマイルストンの設定や、的確なアプローチ手法の提案を行えるからです。

彼がマネジメントしているチームは、プロジェクト横断の課題を解決していくタスクフォースです。そのチームリードとして、お客様からご指名を受けて担当しています。

――業界知識やテクノロジーの知識は、どのようにインプットしているのでしょうか?

Ryuzo H. : 業務の中で学ぶことも多いですが、インプットのために意識しているのは業務外の時間や休日ですね。時間の自己投資です。

プロジェクト中に感じるのは、「現場のことだけ」をしていると、視野が狭くなってしまうということです。自分の視野を広げるには、「視点を移して業界全体の動向を観察する」「初心に返ってテクノロジーの勉強をする」ことが有意義だと思います。

Masakazu H. : アクセンチュアでは、「PROJECT PRIDE」と呼ばれる働き方改革が進行中です。長時間労働の是正と同時に、今まで以上の価値をお客様に提供できるよう生産性向上や各個人のスキルを高める取り組みをしています。そのためにメンバーの1人ひとりが自分の時間に業界・テクノロジーの勉強をしたり、課題解決の方法を身につけたりすることが求められます。もちろん仕事への集中力をたかめるためにリフレッシュすることも重要です。大切なことはバランスです。

「システム」というツールを駆使するコンサルタント。
それが「テクノロジーコンサルタント」

――テクノロジーコンサルタントとはどのような仕事だと考えていますか?

Ryuzo H. : テクノロジーコンサルタントは、システム構築に関するプロジェクトで最も長い期間、プロジェクトに携わることのできる職種です。構想段階から参画し、テストフェーズも立ち会い、ものづくりを完成させ実際に動いているところを見るところまで現場に居続けることができる、とてもおもしろいポジションだと思っています。

業務コンサルタントが担当する領域も、エンジニアが担当する領域も、テクノロジーの視点ですべてを俯瞰的に見ることができる仕事です。たとえばデジタル基盤の構想においては、経営層レベルの視点で思考して、課題解決に必要なソリューションへ落としこんでいくこともあれば、システムエンジニアの視点でどう実装していくかを考え抜くこともあります。これは大きな魅力だと思います。

Masakazu H. : 前提として、アクセンチュアのコンサルタントは、全員がコンサルティングマインドを有し、日々お客様の課題解決やゴール実現のために自ら積極的に行動をしています。その中で、「テクノロジー」というツールを駆使してお客様の課題解決に貢献していくのがテクノロジーコンサルタントだと私は解釈しています。

――どのような人材がテクノロジーコンサルタントとしてふさわしいでしょうか。適した素養などがあれば教えてください。

Masakazu H. : 「お客様の課題解決に喜びを見いだせる人」がアクセンチュアのコンサルタントとして活躍できると思います、そのうえで、テクノロジーや業界の知識を軸に、柔軟な発想ができると活躍の幅が広がると思います。そのような人材を求めています。

Ryuzo H. : 私も同意見です。自分の頭でソリューションを考え抜いて思いつくこともテクノロジーコンサルタントの仕事の醍醐味ですが、ほかにも、お客様に納得していただき「いいね、それで行こう!」と言っていただけたときの感激はひとしおです。合意形成が実現した瞬間の関係者の満足が感じられることは、この仕事の醍醐味です。

また、マネジャー職をしていて感じることは、アクセンチュアのマネジャーは管理だけをしているのでは不十分だということです。お客様の課題に誰より精通し、自分の頭で考え、会議の場で一番説得力のある意見を言えるなど、お客様やメンバーの信頼を得られることも重要な資質だと思います。そのような素養がある方はもちろんですが、そうなりたいと考えている方とも是非一緒に働きたいですね。

Ryuzo

「憧れる背中がある」
――テクノロジーコンサルタントのキャリア

――入社した頃はどのような人材になることを目指していましたか? キャリアへの考え方を教えてください。

Ryuzo H. : アナリストで入社したとき、所属していたチームリードのマネジャーの活躍をみて「自分もそうなりたい」と感じたことをよく覚えています。非常に仕事のできる優秀な方でした。

いまの自分は、当時憧れた先輩と同じ職位まで昇進することができました。そのときの目標は達成できつつありますが、さらに上の仕事をしたい、キャリアの上を目指したいという思いが強くなりました。大型プロジェクトに参画できるだけでなく、多様な選択肢があるアクセンチュアだからこそ、もっと大きな活躍の場が得られると確信しています。

いまは誰の背中を見て自分の成長の方向性を考えているかというと、やはりMasakazu H.さんです。Masakazu H.さんが出席しているミーティングで感じる、お客様からの信頼の厚さと、信頼に裏付けされた「堂々と意見を述べる姿勢」を尊敬します。

――そうした信頼を勝ち得るために、どのような工夫や意識を重視していますか?

Masakazu H. : お客様のスタイルにあわせて、ロジックを積み上げるケースもあれば、あえて突飛なアイデアも出して新しい視点で同じ問題を議論したりします。ただ共通しているのは、どんな状況でもお客様のことを第1に考え、「大切なことは繰り返し言う。一緒の方向になるまでお客様ととことん話をする」ことです。

――ありがとうございました。