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アジア進出を加速させる日本企業を現地でサポート

私たちは、全世界において統一されたブランドとビジネスモデルによる高品質なサービスを、国や地域の隔たりなくすべてのお客様に提供します。世界各国で活躍するアクセンチュア・ジャパンの社員の声をご覧いただけます。

ジャパンデスクの立ち上げ

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K. Y.
通信・メディア・ハイテク本部
マネジング・ディレクター

(シンガポール)

以前、日本で一緒に仕事をしたお客様から「海外プロジェクトの支援、興味あるか?」と依頼されたのが2009年の春。私はチャンスだと思い、迷わず引き受けました。その後、2009年7月から、シンガポールをベースに、マレーシア、タイを飛び回る日々が始まりました。

そのプロジェクトは10カ月ほどで無事に完了しましたが、私は今もシンガポールに駐在し、日本企業の海外での活動を支援するジャパンデスクのAPACリージョンディレクターを務めています。

2009年からのプロジェクトを通じてお世話になったお客様の現地法人長から、「シンガポールにも日系企業がたくさんあるのに、アクセンチュアは商売してないんだね」と言われたとき、「これはまずい、何とかしなくては」と思い立ったのがジャパンデスク設立のきっかけです。実際、アクセンチュアはシンガポールに多くの社員を配置していますが、現地に進出した日本企業に対するサポート力は必ずしも十分とは言えません。言葉や商習慣、本社とのつながりなど、日本企業特有の課題が、現地オフィスにとっての壁になっていました。その壁を取り払うべく、「アクセンチュア・ジャパンとして、日本企業を現地で支援する体制を整えるべき」と上司に提案したところ、「お前、やってみろ」と言われたのが2010年4月。その後、2010年5月より、正式にジャパンデスクをシンガポールに立ち上げることとなりました。シンガポールを中心とした東南アジア地域でのビジネスは着実に成長し、日本人駐在員と、現地でサポートさせていただくお客様は、着実に増えています。

シンガポールで仕事をしていて日々実感しているのは、アジアにおけるビジネススピードの速さです。欧米のグローバルプレイヤーやローカル企業は、驚くべきスピードで次々に施策を実行しています。これに負けない速さが、日本企業にも求められています。お客様のスピード感ある変革、その実行をサポートする。その過程ではさまざまな困難もありますが、日本やシンガポールの現地オフィスとも連携しながら、チャレンジングな仕事に向き合っています。

ジャパンデスクの現在と未来

アクセンチュア・ジャパンは、世界5都市(シンガポール、北京/上海、インド、ニューヨーク)にジャパンデスクを設置しています。それぞれの拠点でジャパンデスクメンバーと現地オフィスのメンバーが協力し合いながら、日本企業の現地でのビジネス成長に寄与しています。戦略策定や新市場開拓など、お客様の事業成長に直接つながる仕事から、システム導入やプロセス改善など、事業基盤を支える仕組みの構築まで、さまざまなプロジェクトを担当しています。当初はハイテクや金融業界のお客様が多かったのですが、最近はその業種も広がりつつあります。

アクセンチュアが評価されているポイントはいくつかあると思います。その1つの側面として、お客様はアクセンチュア自身が実践しているグローバルオペレーションに強い関心を持っていることが挙げられます。例えば、間接業務のグローバルシェアード・サービス化や世界共通での商談パイプライン管理、人材マネジメントなど。単に仕組みをつくるだけでなく、それを日々運用しながら進化させるノウハウは、アクセンチュアの大きな強みです。

いま、日本企業の海外展開は加速しています。その動きを強力にサポートするため、アクセンチュア・ジャパンはジャパンデスクをさらに拡充していきます。「行きやすいところに行く」のではなく、お客様への価値提供のために、「行くべきところへ行く」という考え方の元、南米やアフリカ、ロシアなど、お客様が進出を始めているところを次の進出先として考えています。ただ、グローバルに事業を展開するアクセンチュアの本来の姿は、現地オフィスが日本企業への対応力を高めることにあると考えています。そのための支援も、ジャパンデスクの中長期的なミッションです。実際、現地オフィスのマネジメント陣にお客様の日本人駐在員のところへ同行してもらい、日本企業の特徴を理解してもらいながら、現地オフィスの中にも、日本企業を応援するチームを組織してくれつつあります。またジャパンデスクの成功をきっかけに、チャイナデスクやコリアデスクなどを立ち上げようという動きも出てきたことは、ジャパンデスクのコンセプトが認められたことであり、非常にうれしく感じています。

代表的なプロジェクト

現在、グローバルに展開している日本企業の支援を、東南アジア、および中国で進めています。最初の出会いは、2011年5月にシンガポールで開催したアクセンチュア主催のセミナーにて、現地法人幹部と名刺交換を行ったことでした。その後、何度か足を運ばせていただきながらさまざまな課題を伺い、議論を重ねました。そのステージにおける私の役回りは、ディスカッションパートナーといったものでしょうか。いくつかの課題に対する具体的な提案を持ち込んだところ、非常に関心を持ってもらい、2011年8月から、継続的にお仕事をいただいております。このお客様とは広範なテーマで議論を重ねています。例えば、継続的な事業成長を支える組織づくり、人材のマネジメント、業務を支えるアジアで共通した仕組みの整備、アジア各国の拠点で行っている間接業務の集約など。まとめて言えば、アジア地域における事業と組織の構造改革。この改革の戦略づくりと実行のパートナーとして、アクセンチュアを選んでくださっています。

ジャパンデスクにおける多くのお客様は、これまでも日本で関係を持っていた企業になります。一方、上述のお客様は、シンガポールで新たに関係を構築し、支援範囲をシンガポールから東南アジア地域、そして中国域へと広げ、またその実績を糧に、これまでなかなか開拓できなかった日本本社との関係も構築しつつあります。設立して間もないジャパンデスクにとって、ビジネスモデルになり得るチャレンジングな仕事。私は責任の重さとともに、大きなやりがいを感じています。

グローバル人材とは

最近、「グローバル人材」という言葉がよく使われます。必要なスキルとしては英語力やコミュニケーション力に注目が集まりがちですが、海外に行けば英語を話せる人、異文化の人ともうまくコミュニケーションをとれる人ばかり。英語やコミュニケーション力だけでは武器になりません。それ以上に重要なのは専門性や変化を受け入れる柔軟性、応用力、そして「何としてもやり遂げる」という責任感やプロフェッショナリズムです。

私自身、実は社会に出た当時の英語力は、ビジネスで使うには難しいレベルでした。社会人2年目頃から参加したプロジェクトに外国人メンバーが入ってきて、徐々にプロジェクトの共通言語が英語になっていきました。当時、英語でのコミュニケーションにアタフタしていた諸先輩方(自分もですが)を見て、英語を使えないと仕事の幅が狭まると危機感を覚えた私は、毎晩のように外国人メンバーと一緒に食事をしながら、日本語と英語を教え合ったものです。机に座っての勉強は大嫌いでしたが、彼らとの会話は新鮮な発見も多く、言葉だけでなく彼らの文化的な背景、考え方などを楽しく学ぶことができました。何ごとも興味を持って学べば定着するし、状況が変化したとしても応用ができるものだと思います。

アクセンチュア・ジャパンにおけるグローバル人材育成も、ジャパンデスクの重要な役割です。同じ海外プロジェクトに参画するにしても、出張ベースと現地駐在とでは得るものが大きく異なります。長期にわたって現地に根を張り、現地の人たちと交流することで多くのことを学ぶことができますし、プロジェクトにおいても“お客さん扱い”から“ビジネスパートナー”へと扱いが変わっていきます。現地メンバーと日々ぶつかりながらも同じ目的のために協力し合い、苦労と喜びを共有し合う。ジャパンデスクでの経験は、そんな貴重な機会を提供しています。

現地での生活に慣れた頃、シンガポールに家族を呼び寄せました。小さい息子(当時4歳)が適応できるだろうかと心配していましたが、どうやら杞憂だったようです。シンガポールに到着して数日後には、言葉の通じない外国人の子供たちと、一緒に楽しそうに遊んでいました。相手が興味を持ちそうなオモチャを持ち込んで輪に入るきっかけをつくったり、自分に関心を持たせたり、子供たちのダイバシティーへの向き合い方には、私たちも学ぶべきかもしれません。