本日もアクセンチュア・クラウド・ダイアリーズをご覧いただきありがとうございます。クラウドダイアリーズ副編集長の戸松です。

当ブログが小さな産声をあげた2017年8月から、早いもので3年の月日が流れました。当初は想像だにしませんでしたが、毎月4,000超のPVを数えるブログに成長できたことは、ひとえに読者の皆様のおかげだと思っております。長年のご愛顧ありがとうございます。

さて、今回は過去の振り返りとして 「人気ブログランキング Top5」 をテーマにお送りしたいと思っております。今まで60本を超える記事をみなさまにお届けしてまいりましたが、栄えある人気No.1に輝くのはどのテーマなのか、また読者のみなさまの興味・関心はどこにあるのか、日本のクラウドマーケットの潮流にも (少しだけ・・・) 足を踏み込んでコメントさせていただきます。


👑人気ブログランキング Top5


第5位 ITILv2からv3(2011)…そしてITIL4へ。デジタル時代のサービス管理


多様な論点が存在するクラウドにおいて、絶対に外せない「運用 (Operation) 」にスポットを当てたこちらのブログがランクイン。システム運用者にとっては馴染み深いITIL (Information Technology Infrastructre Library) がデジタル時代を見据えて進化を遂げており、必ずしもITの世界に閉じない組織横断的なサービスマネジメントの概要をお伝えしております。近々で当該領域の情報アップデートやユースケース/事例紹介も予定しておりますのでご期待ください。

第4位 iPaaSの動向と将来予測


ガートナー社が2011年に定義したiPaaSintegration Platform as a Service) 、今でこそマーケットのトレンドとして話題を呼んでいますがこのブログを発信した2017年当初の認知度はさほど高くありませんでした。ですが、2018年中旬からPV数が倍近くに跳ね上がり、いまなお読者の皆様から注目を浴びている人気ブログに成長しました。クラウドサービス乱立の現代において、既存と新規および各サービス間のデータ連携は必須、今後の情報アップデートにもぜひご期待いただければと思います。


第3位 ITILからSIAMへ~クラウド時代の複数サービスプロバイダー管理~


第5位に引き続き、こちらも「運用 (Operation) 」にスポットを当てたブログとしてクラウド時代のサービス管理アプローチであるSIAM (Service Integrated and Management:サイアム) をご紹介しています。先に触れたITIL、またデジタル時代のサービス管理フレームワークとして提唱されているVeriSMなど少々難解かと思いますが、各々の関係性を示した以下ブログもあわせてご参照ください。

ITIL, SIAM, VeriSMの関係性について


第2位 Microsoft Teamsを使ったテキストベースの非同期コミュニケーションによる生産性の向上


昨今の経営アジェンダに漏れなく掲げられている「働き方の多様化」。それを語るうえでは避けては通れないテーマとして、各種コミュニケーションツールの存在があります。このブログ自体は2018年に発信したものですが、COVID-19の影響により各社のビジネス運営に課題が生じた今年の3-5月にPV数が倍増していることが特徴的です。塩漬けされていた既存コミュニケーションツールをいわば半強制的に使わざるを得なくなった環境下で、いかに効果的に利活用する (させる) かに注目が集まった結果かと思います。


第1位 クラウドCoEとクラウドEA


栄えある人気No.1を獲得したのがこちらのブログ。実態が捉えづらいクラウドCoE (Center of Excellence) の本質的な価値や役割について言及しており、クラウドをトリガーとした組織設計やガバナンス検討の一助になる見解を発信しています。クラウドの効果を最大限享受するためには避けては通れない王道的なテーマである一方で、関係者の皆様が抱える大きな悩み事のひとつとして注目を集めたものと思います。

以上、過去掲載したブログの中から特に人気を集めたTop5をお伝えしてまいりました。日本のクラウドマーケットではある種キーワードが先行し実態が不透明であるなか、その答え、ないしヒントを探しに来ていただいた方々が多かったのではないかと思います。
戦略投資としてのクラウドCoE立ち上げ/クラウドEAの検討に注目されるのは当然ながら、その受け身・構えとしてのクラウド運用 (ITIL/SIAM) にまで関心が寄せられており、攻守揃った現実解を模索されている傾向が見て取れました。

また、昨今の「New Normal」潮流の後押しもあり人気を集めたクラウドベースのコミュニケーションツールの記事に関しても、COVID-19の衝撃が走った3月~5月のPV数が急増したことは、世相を強く反映した興味深い結果であると感じました。

現在、アクセンチュアは従来のコンサルティング事業以外にもテクノロジーやオペレーション等の非常に幅広く事業展開をしており、その多くのプロジェクトで「クラウド」は必須条件として登場するケースが多々あります。そういった意味でも、日本のお客様とのプロジェクトを通した経験や実績が色濃く反映してきているものと感じています。

ブログ立ち上げ当初に掲げた「本質的な目的に向けたクラウドシフトの意義を伝えること」と、「アクセンチュアを通した手触り感のあるリアルな事例・ユースケースをお届けすること」をこれからも変わらずに発信していく所存です。

さて、その他惜しくもTop5入りを果たせなかった6位~10位のテーマも以下にご紹介いたします。
ここでは先に述べたクラウドにあるべきガバナンス・組織は何たるか 【What】 を扱うトピックからさらに一歩踏み込み、各サービスプロバイダーの具体的なソリューションも含めた実用的なテーマが目立っています。具体的にどう実行するかを検討する 【How】 に係るユースケースやベストプラクティスの需要の高さが表れており、クラウド関係者がみな同じような課題に直面していることが窺えます。

Cloud Diaries Top10 (Summary)

順位 テーマ 投稿日
クラウドCoEとクラウドEA 2018/5/9
Microsoft Teamsを使ったテキストベースの非同期コミュニケーションによる生産性の向上 2018/5/10
ITILからSIAMへ~クラウド時代の複数サービスプロバイダー管理~ 2018/8/24
iPaaSの動向と将来予測 2017/9/8
ITILv2からv3(2011)…そしてITIL4へ。デジタル時代のサービス管理 2019/5/20
Amazon SageMakerを理解する(1) SageMakerの概要 クラウドによる機械学習とデータレイク 2018/7/26
デジタル時代のサービス管理アプローチ~VeriSM™の概要~ 2018/9/3
Google Cloud Professional Data Engineer試験の勉強法 2020/2/28
AWSにおけるビッグデータ分析基盤の導入(1) ~ビジネス要件定義とデータを起点とするクラウドEAの策定 2018/12/6
10 Google Cloud Platform: ITインフラストラクチャーのモダナイゼーション -マルチクラウド、クラウド選定、ベンダーロックインを考える (前編) 2020/6/24

※月間PVのアベレージ上位10ブログを記載

当ブログでは小ネタから時事ネタまで多種多様なトピックを取り挙げていますが、今後も読者の皆様にとって示唆に富む内容をお届けできればと考えております。次の目標として「アクセンチュア・クラウド・ダイアリーズ 100本掲載」を掲げ、チーム一同頑張ってまいりますので引き続き宜しくお願いいたします。

戸松 祐樹

テクノロジー コンサルティング本部 マネジャー

ニュースレター
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