国内最大規模のクラウド・イベント「Salesforce World Tour Tokyo 2017」から見る、Salesforceの魅力(後編)
2017/11/06
2017/11/06
アクセンチュア・クラウド・ダイアリーズをご購読の皆様、こんにちは。
アクセンチュア・クラウドファーストアプリケーションズ所属の小坂です。
前編に引き続き、9月26日(火)~9月27日(水)の2日間で開催された「Salesforce World Tour Tokyo 2017」についてレポートいたします。
アクセンチュアはSalesforceエコシステムの中心プレイヤーとして、働き方改革や企業のデジタル化等、昨今のテクノロジートレンドに関する講演を行い、幅広い業界におけるSalesforce活用ソリューションをテーマとしたブースも出展しております。今回も弊社はダイヤモンド・スポンサーとして本イベントに協賛し、多くの来場者の方々と交流させていただきました。
さて、それでは今回私からはシステム管理者および開発者を対象とした、東京プリンスパークタワー会場についてレポートさせていただきます。
※主に経営者、業務ユーザーを対象としたプリンスパークタワー会場については、本レポート前編 をご参照下さい。
◆システム管理者向けセッション
システム管理者向けの基調講演では、実際にSalesforceを導入された企業のIT担当者の方から、導入の際に遭遇したトラブルやその解消方法が紹介されました。
Salesforceの導入企業の中には、アクセンチュアのようなパートナー企業を介さずに、自社内だけでSalesforceを導入されている企業もいらっしゃいます。そのような企業の悩みを共有できる場があることは、自社の課題を解決するためのヒントを得られることはもちろんですが、弊社のようなコンサルティングパートナー企業にとっても、Salesforce管理者がどのような点に困っているのかを知るための大変良い機会となります。
システム管理者が抱える代表的な悩みの1つが、Salesforce上のデータを有効活用する方法です。Salesforce上に”意味のある”データを蓄積していくためには、管理者は定型的なメンテナンス作業に終始するのではなく、実際にSalesforceを利用するユーザーと膝を突き合わせながら、業務プロセスの改善に主体的に携わっていくことが重要です。私たちがお客様にSalesforceの導入支援を行う際も、この点を強く意識しています。
◆開発者向けセッション
開発者向けの基調講演では、Salesforceプラットフォーム上で活躍する開発者・アーキテクトの方が登壇され、最新のテクノロジーについて紹介されました。10月に一般リリースとなったSalesforce DXは、一般的なWebアプリケーション開発のノウハウをSalesforceのアプリケーション開発にも適用できる新たなサービスです。このように技術的ロックインが回避されることは、エンジニアがキャリアとしてSalesforceを選択する際に重要な観点と言えるでしょう。また、世界では400万人以上のSalesforce開発者が活躍しています。このマーケットの大きさという観点からも、エンジニアとしてSalesforceプラットフォームを選択することは良い選択であると言えるのでしょう。
Salesforce World Tour Tokyoでは、セッションだけではなく、ネットワーキングのための場も提供されています。ハッピーアワーでは、管理者コミュニティや開発者コミュニティによるライトニングトーク大会や、豪華賞品が当たるじゃんけん大会等が催され、会場は大いに盛り上がりました。
以上、2週にわたり会場別のレポートをしてまいりましたが、Salesforce World Tour Tokyo 2017の雰囲気、そしてSalesforceの魅力について、ご理解いただけましたでしょうか?
Salesforceとそのエコシステムは、絶え間なく改善・進化が行われており、私たちのような専門部隊をもってしても、そのスピードについていくのは容易ではありません。しかし、実際にクライアントと向き合って仕事をしていると、そのスピード感こそが、現代のビジネスの現場が求めるニーズなのだと日々痛感しています。ITに関する部署でお仕事をされる方は、Salesforceをはじめとする最先端のクラウド・アプリケーションも適材適所に活用し、賢くその恩恵を享受することをお勧めいたします。