アクセンチュア・クラウド・ダイアリーズをご購読の皆様、こんにちは。

アクセンチュア・クラウドファーストアプリケーションズ所属の角尾と申します。

私たちの組織では、Pure Cloud PlayerのSaaSやPaaSの活用を軸にして、お客様のビジネス課題・システム課題を解決する仕事をしております。
数多あるPure Cloud Playerの中でも、世界最大のCRMソリューションであるSalesforceのビジネスは、アクセンチュア全体の中でもっとも成長している領域のひとつであり、弊社内には多数の専門家が在籍しております。

そんなSalesforceですが、去る9月26日(火)~9月27日(水)の2日間、プリンスパークタワー東京と東京プリンスホテルにて、「Salesforce World Tour Tokyo 2017」というイベントが開催されました。アクセンチュアはダイヤモンド・スポンサーとして本イベントに協賛いたしましたので、この場を借りて本イベントについて簡単にレポートさせていただきながら、Salesforceについて深堀していきたいと思います。

国内最大規模のクラウド・イベントとして毎年開催されるこのイベントは、Salesforce社の注力領域に関する各種展示やSalesforce社のCXOクラスの基調講演を聴くことができますので、Salesforceの今後のビジョンやロードマップ、最先端の顧客事例を知る絶好の機会となっています。

また、Salesforceエコシステムと呼ばれる、導入パートナ企業や連携ソリューションの提供企業からも、様々なセッションやブース展示を行われており、その場の盛り上がりを感じるだけでも、Salesforceが持つポテンシャルや勢いを感じていただくことができるかと思います。

もちろんアクセンチュアも、エコシステムの中心プレイヤーとして、働き方改革や企業のデジタル化等、昨今のテクノロジートレンドに関する講演を行ったり、幅広い業界におけるSalesforce活用ソリューションをテーマとしたブースを出展したりと、毎年多くの来場者の方々と交流させていただいております。

 

さて、このSalesforce World Tour Tokyo 2017について、今年の様子を会場別に振り返っていきましょう。

まずは、主に経営者、業務ユーザーを対象としたプリンスパークタワー東京会場です

今年の会場の様子を俯瞰して見ると、”AI” と“Trailblazer” がキーワードとして目立っていました。

”AI”については、Salesforceの各機能と融合されたEinsteinの動向は、日々大変な注目を集めており、本イベントにおいても、その活用事例や今後のロードマップに関する基調講演・セッションはすぐに満席になっていました。Einsteinは業務システムに融合されたAIとして、データサイエンティスト等の専門家の力を借りずに導入できるにもかかわらず、あらゆるユーザーの日々の業務のダイレクトに影響を及ぼす革新的なプロダクトです。このEinsteinが、今後ますます他のCRMソリューションとの差別化を図るカギになることが予想されますので、皆様もぜひご着目ください。

また、エコシステムのプレイヤーにおいても、AIは注目・注力領域となっていました。アクセンチュアブースでも、デモの1つとして、AI OCR、RPA(Robotic Process Automation)、Salesforceを掛け合わせた「手書きの申請書で行われる住宅ローン審査業務のデジタル化」事例を実演し、大盛況となりました。金融業界にフォーカスした事例のデモでしたが、多種多様な業界の方にご関心をいただき、あらためてAIやRPAの注目度を感じることができました。

2つ目のキーワードの”Trailblazer”ですが、こちらはSalesforceに馴染みの薄い方には耳慣れない言葉かと思います。この”Trailblazer”は、Salesforceを活用して変革に挑戦する「先駆者」を意味する言葉です。Salesforceは、システム管理者から業務ユーザーまで、すべてのSalesforceユーザーに向けて様々な無料のオンライントレーニングを用意し、そのプログラムをTrailheadと称して全世界に展開しています。このトレーニングはゲーミフィケーションによって楽しくSalesforceを学習できるようになっており、そこで知識や技術を身につけた”Trailblazer”たちが、Salesforceのエコシステムを自ら拡大していくという、素晴らしい仕組みになっています。実際に、世界中のSalesforceユーザーで構成されるコミュニティでは、日々多くのTrailblazerたちが、システム・ビジネスの両観点で様々な議論や課題解決に向けたアクションが繰り広げられています。これは、他のソリューションによくみられる、技術者に偏ったコミュニティとは一線を画しており、Salesforceの先進性を感じます。Salesforce社は2020年までに200万人の雇用機会の創出を宣言していますが、Trailheadはその実現に向けた取り組みの一つと捉えることができるでしょう。

今回のイベントでは、Trailhead体験コーナーとして多数のブースが用意されており、その場でプレゼントがもらえたり募金ができたりするなど、新しいTrailblazerを増やすイベントが多く行われていました。また、講演やイベントの運営者の中には、Trailblazerのロゴが入った黒いパーカーを着た方々がいましたが、彼らはSalesforceの活用スキルの高い、ハイレベルなTrailblazerとして、Salesforce社から認定を受けています。

さて、アクセンチュアでも多くのTrailblazer達がクライアントの方々と共に、日々Salesforceの活用に向けて奮闘しており、日本で最もTrailheadを活用した称号であるTrailhead of the year 2017の受賞者も擁しております。

次回のクラウド・ダイアリーズでは、主にシステム管理者・エンジニアを対象とした東京プリンスパークタワーでのイベントについて、アクセンチュアのTrailblazerからレポートさせていただきたいと思います。

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