こんにちは!アクセンチュア・クラウド・ダイアリーズをご覧頂きありがとうございます。 アクセンチュア クラウド推進事業本部でCloud Strategy & Innovatorを担当しています、岡本と申します。
さて、年末も近いこの時期、皆様も飲み会の回数が増えていると思います。かわいい娘に、「パパ、上司が話をしてる時にスマホはいじっちゃダメよ。殴られるから。」っていう有難いアドバイスをもらいながら、テレビの影響ってまだまだあるなぁと、感慨深くなりました。(ちなみに、私の上司は社内でも有名なジェントルマンです)

ただ、飲み会には行きたいものの、仕事がなかなか終わらないという場合もあると思います。そこで、経験上、作業効率化が進みある程度余暇の時間を増やすことができた「スクラム開発手法」についてお伝えし、年末の貴重な時間を少しでもプライベートに使っていただけるお手伝いができればと思います。
まず、スクラム開発手法のスクラムって何?という方にご説明します。

スクラム(英: Scrum)は、ソフトウェア開発における反復的で漸進的なアジャイルソフトウェア開発手法の1つである。この方法論は「柔軟かつ全人的なプロダクト開発ストラテジーであり、共通のゴールに到達するため、開発チームが一体となって働くこと」とされる。(出典:Wikipedia)


なんだか、よくわからないです。なので、ざっくり書くと、ウォーターフォール開発のように、前フェーズで決定した計画を変更しない、とするのではなく、チームのみんながワイワイ言いながら、各メンバーからのフィードバックを得て、計画を変更・調整しつつ、一定期間ごとに機能を追加開発していくことです。要はシステム開発なんて、どうせ手戻りが発生するけど、その手戻りの負荷をなるべく軽減しようという取り組みです。(手戻りってなると、気分的に萎えるが、これが正しい開発の行程だと思うと少しは気分が楽だった)

当時、我々は下記のような感じで、作業を進めていきました。

ただ、このような手法や進め方の情報は、Webや本でいっぱいあると思うので、少し割愛させていただき、実際にやった時の良かった点や反省点をお伝えできればと思います。

良かった点

  • 進捗状況が見えるようになった
    • 曖昧な「半分くらい?」「もうすぐ終わりそうです」ではなく、何日分の作業が残っている等、遅れが見えるので、負荷のかかり具合がわかるようになり、負荷が平準化された
  • 全員でタスクについて毎朝話をするので、作業の見落としが減った
  • タスクが滞っていることが見えるようになった
    • 難航しているタスクを、チーム全体の課題とし、解決するまでのスピードが上がった
  • 日々作業のやり方を改善する習慣が根付いた


反省点

  • 本を読んだ程度の知識では、ぜんぜん進まない
    • タスクの分け方や、追加作業の扱いなどが曖昧、不安
    • 経験者が必要。経験者の体験談等を聞きに行った
  • 予想していたが、スプリント期間内に作業が完了しない
    • タスクに出せない(調査しないと分からない)作業により、頻繁に見積りを超過する
    • 割り込み業務等で作業できない日があると、すぐに遅延してしまう
  • プロダクトバックログ、スプリントバックログの管理が大変
    • 記述ルールや共通編集ツール等がないと非効率
    • Excelやポストイット等での管理は限界がある→最終的にRedmineを利用した

(こんな感じでポストイットでバックログの管理をやってた) ※イメージ写真

実際にやってみた結果は、ブログの冒頭に書いたように、時間の余裕が持てたということですが、改めて、上記の良かった点や反省点をまとめて見てみると、スクラム開発を導入したことで、各個人の日々の作業の見直しが進んだため、作業効率化が進み、時間の余裕が出来たということかなと思います。(スクラム関係ない・・・)
とりあえず、やってみるってことで見えてくることもたくさんあるなと学べた取り組みでした。もちろん、スクラム開発の成熟度が上がってくれば、本当の意味でのアジャイル開発の旨味を享受できると思います。

このブログのタイトルがクラウドとアジャイル開発となっているのは、こういった、とりあえずやってみるってこととクラウド利用は親和性が高いためです。実際、インクリメント時のテスト環境やバックログを管理するために使ったRedmineの構築とか、思い立ったら数時間で構築出来たというのは、スプリント期間内に開発を終わらせる必要があるアジャイル開発においては、開発者の足かせにならない非常に強力な武器だなと感じました。ただ、実際に会社で使おうと思うと、社内申請や他部門への根回し、セキュリティ対策等、面倒なこともあると思います。(私もそうでした)

本当の意味での、クラウド利用の旨味を享受しようとした場合、やはりクラウド利用にマッチした社内組織のあり方、社内プロセス整備が必要だと強く思いました。モノだけあっても、うまくは回らないですし、やっぱり、ヒト・モノの両輪がそろってこそだと思います。

アクセンチュアでは、上記のクラウド利用にマッチした組織再編やクラウド時代の開発者に求められるCapability向上のトレーニングプラン等、様々なサービスを提供しています。みなさんが年末の飲み会に楽しく参加できるような、少し余裕を持てる組織づくり、働き方改革のお手伝いを今後もさせていただきたいと思います。

岡本 武士

テクノロジー コンサルティング本部 シニア・マネジャー

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