こんにちは。戦略コンサルティング本部の中村です。
私は普段、通信メディアハイテクグループのクライアントにサービスを提供する傍ら、障がい者就労支援に携わっています。

今回は、日本財団主催「就労支援フォーラムNIPPON2019」(2019年12月15日開催)に登壇させていただいた様子をお伝えします。当イベントは就労支援に取り組むさまざまな人々が日本全国から集まる年に一度のイベントで、当日は1500人もの方が集まり大盛況でした。

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 就労支援フォーラムNIPPON2019

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成長と貢献を感じられる環境を

『障害者雇用ビジネス~それは“安易な雇用”ではないのか?~』というテーマのもとに、下記の方々とパネルディスカッションをさせていただきました。

•  中島隆信:慶應義塾大学商学部 教授
•  藤尾健二:千葉障害者就業支援キャリアセンター センター長
•  山田雅彦:厚生労働省政策立案総括審議官
•  玉木幸則:社会福祉法人西宮市社会福祉協議会 地域生活支援課 地域福祉権利擁護係 係長
• (進行)中野香帆里:ジャーナリスト/早稲田大学ジャーナリズム研究所 招聘研究員

ディスカッションでは障がい者雇用の現場で課題となっている「みなし雇用制度」について、各分野の立場から議論が繰り広げられました。私からは、雇用形態にかかわらず、また障がいの有無にかかわらず、社員一人一人が活躍できる場が用意されていれば“正当な雇用”と呼べるのではないかというお話をさせていただきました。アクセンチュアの精神障がい・発達障がい専門のサテライトオフィスでは、社員が自身の成長を実感し、どのくらい貢献できているのかを定量可視化することに重きを置き、成長と貢献が感じられる環境の構築を行っています。

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「成長」と「貢献」を実現するための要素

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上記仕組みについてはフォーラムの中でもご説明させていただきましたが、こちらでもいくつかご説明します。

就労環境を整える

障がい者に対するサポート体制の一環として日々の社員のメンタル状況を把握し、バックアップを行うJobコーチが常駐しています。業務課題はSVが抽出し、日々の生活課題はJobコーチが抽出する両面体制を実現し、課題に対する施策を実施します。これにより一人一人が自立して働ける職場を目指しています。

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ジョブコーチによるSVと社員の関係アシスト

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成長が分かるようにする

「成長の定量可視化」というのをより具体化すると、社員の日々の業務実績を可視化し、スピード・精度の観点で定期フィードバックや改善提案をすることで目標を見定められ、自身の長所と短所を知ることが可能になります。障がい特性を鑑みた上で施策を実施することで、さらに業務の質の向上を狙える仕組みとなります。

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個人の成長の見える化

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仕事と個性を組み合わせる

社員の特性および業務の性質をラベリングし、比較検討して業務を振り分ける仕組みを試行中です。障がい特性に合った仕事を見つけ、各個人が自身の中でベストなパフォーマンスを発揮できる働き方を目指しています。

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業務のマッチング

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終わりに

障がい者が活躍できる環境を営利企業の中で整備していくことは容易ではないと思います。しかし、不可能ではないと思っています。そのためには、理想を語るだけでなく、経営アジェンダレベルで取り組むべき課題として掲げ、体制を整えていくことが必要です。
アクセンチュアはこれから障がい者雇用の体制をさらに強固にしていきたいと考えています。現在はまだまだ社内に閉じた活動ですが、制度・体制を整えるにあたり障壁がある場合は、アクセンチュアも一緒になって障がい者の就労環境の向上を目指していければ嬉しい限りです。

リンク

前回の記事についてはこちら
就労支援フォーラムNIPPON2019についてはこちら
本記事内のアクセンチュア サテライトオフィスへの求人応募はこちら
アクセンチュア障がい者採用担当者とジョブコーチへのインタビュー記事はこちら

 

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