小さな一歩から変える世界
June 30, 2022
June 30, 2022
6月は「プライド月間」。日本だけでなく、世界中でいつも以上にLGBTQに関するイベントが開催されるプライド月間を記念し、アクセンチュア・ジャパンが誇るLGBTQアライ*について、リレー形式で紹介していきます。最後となる第6回は、他企業とコラボレーションで開催するイベントの企画を担当されている柏原 涼佳さんです。
* アライ(Ally)とは、支援者を意味し、LGBTQの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことを意味します。
ビジネス コンサルティング本部 コンサルティンググループ所属の柏原と申します。2020年からLGBTQアライ・コミッティに参画し、外部向けイベントの企画・運営を担当しております。
一歩踏み出す前の自分
少女漫画より少年漫画が好きな子供時代、よく言われた一言は「女の子らしくない」。好きなことを好きというだけで、生まれ持った性別らしくないとレッテルを貼られることがとても窮屈でした。
中学生の時に『glee』という性的マイノリティ、人種的マイノリティ、障がいのある生徒を中心としたドラマを初めて見て、私がそれまで当然と思っていた価値観の狭さに、世界の広さに、そして社会が決めた「普通」から外れる人への扱いの残酷さに気づきました。周囲にLGBTQであることをオープンにしている人がいたこともあり、学生時代からセクシュアリティの分野について学び始めました。
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その当時から、当事者の方々を取り巻く環境を変えたいという想いはありましたが、私自身が相手を理解し尊重した行動をとれているのか確信が持てず、もしかしたら傷つける言葉を無意識に発しているのでは、という悩みがありました。
アクセンチュア入社と同時に社内にアライやLGBTQテーマを推進する組織があると知り、当事者や同じ悩みを持った人たちと出会い、アライの活動を通して多様性を実現するためのよりよい選択肢を見つけることができると感じました。セクシュアリティ、ジェンダー、クロスカルチャー、ディスアビリティなどに関係なく個人が尊重される職場、社会づくりに貢献したいと思い、LGBTQアライ・コミッティに参画しました。
踏み出す一歩めとして選んだこと
アライの活動の一環として、社内でLGBTQに関するイベントを定期的に行っており、「こういう時どう言ったらいいのか」などの疑問・質問についてみんなで一緒に考える機会がありました。
言葉一つひとつに必ずしも正しい解釈はないものの、今まで何気なく使っていた言葉について、別の視点で見た時、自分とは違う印象を持つ方もいると気づきました。イベントに参画し、体験したこと、得た気づきがアライとしての次のアクションにつながっていきました。そんな私が始めたアクションを紹介します。
① 言葉遣いを変える
彼氏/彼女ではなく、パートナーや恋人と言うように、性別に基づく呼び方や名称を使わないようにしました。
言葉遣いを変えるうちに、「普通」という言葉に違和感をもち、見直す機会になりました。普通、当然、常識などは誰が決めたのでしょうか。社会が決めた普通という意識を崩して多様性を広げていくために、小さなことから積み重ねていくことが大切だと感じました。
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② 周囲の人と話す
センシティブな情報だから、話すきっかけがない、関心がないなどを理由に、セクシュアリティやジェンダーに関して話をすることを避ける傾向があると思います。
しかし、身の回りにある小さな違和感について話したり、自分の考えを共有したりすることで、日常的にお互いが新たな気付きを得られていくとも思います。私自身も経験して実感していることですが、社会に根付く「普通」が必ずしも正しくないことに気づくには、自分の周りにある「普通」に対して疑問を抱くことが大切です。
誤った認識や差別につながるような「普通」という言葉に隠された価値観に対して、会話を通して多様性のあり方について話し合い、考えあうこともアライとして大切な活動だと考えています。
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私は現在、他企業とコラボレーションで開催するイベントの企画を推進しています。
その企画の主旨としては、I&D(インクルージョン&ダイバーシティ)を推進している企業同士が対談を行うことで、それぞれの社内だけでは実現できないI&D活動の新たな価値創造の実現を目指すことです。そのイベントを通して、参加者たちのI&D活動を通して感じたことや実際の体験談に加え、I&D活動の過去・現在・未来について語り合ってもらいたいと考えています。
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I&Dの活動に興味がある人はもちろん、LGBTQという単語は知っているけどいまいちよくわからない、そういった方々にもご参加いただければと思います。イベントへの参加をきっかけに、それぞれが次のアクションを見つけて活動につなげてもらえたら、と思います。
違いとはなんでしょうか。自分と他者とを区別するだけのものでしょうか。
目に見える違いも、見えない違いもたくさんある中で、相手と自分との違いにことさら焦点を当てて強調し区別するのではなく、お互いに寄り添える社会にしたい、と私は考えています。
そのために、イベントの企画運営や情報発信を通してセクシュアリティ、ジェンダー、クロスカルチャー、ディスアビリティという枠にとらわれず、すべての人が尊重されるべき存在であることを一人でも多くの人に伝えていきたいと思っています。
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「私はアライです」と名乗る、それだけでアライになれるわけではありません。違いに焦点を当てることから起こる偏見をなくそうと意識する、それがアライとしての第一歩に繋がっていくと思います。
さあ、私たちと一緒に、まずは一歩を踏み出してみませんか?
アクセンチュアのLGBTQに関する取り組みはこちら: Pride at Accenture
アクセンチュア・ジャパンのLGBTQプライド月間スペシャル企画ブログリレー、いかがでしたでしょうか?こちらのリンクから、このリレーで登場したすべてのブログ投稿をご覧いただけます。
LGBTQプライド月間スペシャル ブログリレー
LGBTQプライド月間スペシャル 第1回ブログはこちら
LGBTQプライド月間スペシャル 第2回ブログはこちら
LGBTQプライド月間スペシャル 第3回ブログはこちら
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