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イラスト:ヨシタケシンスケ デザイン:寄藤文平

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みなさん、2020年5月5日こどもの日に結果が発表される「第2回こどもの本総選挙」をご存じですか?総投票数25万票に上った本イベントにおいて、アクセンチュアはコーポレート・シチズンシップの活動として開票作業をサポートさせていただきました。今日はその開票プロジェクトの立ち上げから完了までをご紹介します。


プロジェクトの始まり


きっかけはSNSの「第2回こどもの本総選挙」始動を紹介する記事でした。2人の子どもを持つ親として、また読書好きな子ども時代を過ごした大人として、子ども時代に良い本・心に残る本に出会う事の大切さ、そして読書が子どもに与える可能性については日々感じており、総選挙の取り組みに大変共感しました。総選挙の趣旨とアクセンチュアのコーポレート・シチズンシップのテーマである”Skills to Succeed”が重なる部分もあり、なにか協力できることがあるのではないかと社内のコーポレート・シチズンシップ推進室に話を持ち掛けたことから、プロジェクトが始まりました。
こどもの本総選挙事務局から話をお聞きする中で、第1回では12万票の開票作業に膨大な時間とコストが掛かったこと、第2回ではタイムリーかつ低コストで実施することが彼らのチャレンジであると知り、アクセンチュアのAI-OCR(帳票読み取り技術)のソリューションである「Armada Eye(アルマダアイ)」を活用できるのではないかと考えました。さらに、Armada Eyeで読み込めないデータを手作業で入力する作業についても、アクセンチュアの「様々なボランティア機会を社員に提供し、企業市民活動への参加を促す」という方針に合致し社員参加者を募れるのではと考え、テクノロジーと社員参画の両面からサポートすることになりました。

子どもたちの手書き文字と膨大なデータに向き合う


投票はWebからの投票と、ハガキや小学校に設置された投票用紙による投票で行われました。紙の投票用紙が事務局に届き、PDFデータ化されたところからアクセンチュアの支援が始まります。膨大なPDFデータはArmada Eyeに投入され、子どもたちの記入したISBNコード(国際標準図書番号)をはじめとした手書き情報をCSVデータとして落とし込みます。子どもたちの愛らしい手書き文字は、普段大人の手書きしか取り扱わないArmada Eyeには若干チャレンジでした。
それ以上に苦労したのはデータの量です。第1回が12万票、第2回も当初の予想は多くて20万票でしたが、ふたを開けると25万票と前回の倍以上の投票数。そして大半が締め切り直前の駆け込み投票(夏休み最終日の前日に半泣きで読書感想文書いていた自分を思い出します……)。最終締め切り日から速報値を出すまでの日数が限られる中、膨大なデータを効率的に処理するためにArmada Eyeをクラウドで稼働しデータ処理を並列で行えるようにするなど、工夫が必要でした。

ボランティアイベント開催


開票作業に大活躍してくれたArmada Eyeですが、子どもの手書きの投票用紙を読み込むため、一部はどうしてもうまく読み取ることができませんでした。一部とはいえ25万票もあると、取り込みエラーの件数もそれなりになります。大量のエラーデータを修正する多くの人の手と時間を必要とするため、社員ボランティアの集め方にも工夫しました。
ボランティアは親子参加型のイベント形式と、各自空き時間を使ってPCから開票する個人参加型の2つの方法で実施しました。
イベント形式は、親子一緒に参加できるようにしつつも、親(社員)は修正作業に集中し子どもは楽しく過ごせるよう、第1回選挙のTop100冊が一度に見られる機会や、手作り工作・塗り絵、親子参加のワークショップなど、親子で楽しめるイベントとして企画しました。これまで子どもと一緒に参加できるボランティアイベントが少なかったこともあり、親子参加型イベントはキャンセル待ちが出るほどたくさんの応募がありました。

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親子参加型の集計イベント。子どもたちが本を読んでいる間に親(社員)は集計作業

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子どもたちにとっても新しい本との出会いの場になりました

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個人参加型の修正ボランティアは、スキマ時間にPCから参加できる仕組みにしたため、200名以上の社員が協力してくれました。
選挙の趣旨に共感してくれそうなワーキングペアレンツのコミュニティにアプローチしたり、会社の組織単位で呼びかけたりすることで、多くの社員の協力を得ることができました。
ボランティア参加者からは、子どもたちの思いがこもった手書きの投票用紙に触れてほっこりと温かい気持ちになれる、といった声も上がりました。


全体を振り返ってみて


今回はアクセンチュアの技術力を活かせたこと、そして新たな社員ボランティアの参加者が増えたことなど、これまでにない取り組みになりました。想定外のことがたくさん起こった分、来年に向けての改善点もたくさん見つかったので、次回もぜひチャレンジしたいと思います。
例えば今回個人参加型の開票ボランティアはPCから参加できるようにソリューションを作成しましたが、今後はスマートフォンから作業できるようにする、セキュリティを担保しながらも外部の賛同者も巻き込んでいけるようなユーザービリティの高いプラットフォームを作るなど、アクセンチュアとしてソリューションをより高度化させていくポイントはたくさんあると考えています。

最後に


今回はアクセンチュアの技術と社員の力の2つがうまく生きた取り組みでした。どちらも選挙の意義に共感するメンバーの熱意と、熱意やアイデアをスピーディーに行動に移せる社風が可能にしたものだと思います。
コーポレート・シチズンシップでは様々な社会課題に深くリーチするメンバーに加え、社員の社会貢献の最初の扉を開くメンバーもいます。今回のような社外の取り組みに対して、社員をボランティアとして巻き込みつつ、社会課題解決の一助になりたいと考えています。今後も面白い取り組みは積極的に社内外から取り込み、社員のボランティア参加と社会貢献の循環を作っていきたいと思います。

 

 

市本 真澄

テクノロジーコンサルティング本部 アソシエイト・ディレクター

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