オンラインで開催! 2021年「国際女性デー」イベントに日本中のアクセンチュア社員が参加
May 17, 2021
May 17, 2021
Accenture Life Blogをご覧のみなさん、こんにちは。アクセンチュアのInclusion &Diversity(I&D)の取り組みの1つ「International Women’s Day(IWD)」イベントのリードをしている小原と中山です。
毎年3月8日は「国際女性デー」(1975年に国連にて制定)。アクセンチュアではこの時期に合わせて社員が集い、キャリア形成や働き方のデザインについて考えるイベントを開催しています。
コロナ禍によって昨年は初めてのWebCast配信(オンライン開催)となりましたが、結果としてあらゆる社員が平等に視聴できる環境が整備されたことで過去最大規模の社員数の参加が実現しました。2021年もオンライン開催が継続され、日本各地の社員をつないだイベントとなりました。
司会はインタラクティブ本部のマネジング・ディレクター枩崎由美と、テクノロジー コンサルティング本部のマネジング・ディレクター井畑智美の二人が担当しました。
今年のテーマは、グローバル共通の「Accelerating gender equality for all Let there be change」とし、ジェンダー平等の実現や、女性を含む全社員が自らの成長と飛躍に向けたキャリアイメージを具体的に描く機会として、イベントが企画・実施されました。
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イベントは、任期2年目となるアクセンチュア初の女性CEO、ジュリー・スウィートのビデオメッセージでスタートしました。
ジュリーはアクセンチュアがインクルージョン&ダイバーシティにコミットしていること、会社として平等な機会の提供を掲げ、持続的な社会貢献に取り組んでいることを説明しました。
続いては、代表取締役社長の江川昌史によるオープニングスピーチです。アクセンチュア ジャパンではジェンダーバランスの取れた職場醸成に取り組んでいます。女性社員比率のみならず、マネジング・ディレクター(部長クラスに相当)に占める女性比率は上昇しており、男性社員も女性リーダーのチームで働く機会が増えています。
江川自身は現在の上司がCEOのジュリーであるだけでなく、社長就任以前から部門責任者の頃にはシンガポール拠点の上司が女性、その前のポジションでも責任者はオーストラリアの女性社員が上司であったなど、上司が女性であることはグローバル企業のアクセンチュアでは日常的なことであると紹介しました。
また、リモートワーク下ではちょっとした会話の機会が少なくなりがちであり、共に働く仲間とのコミュニケーションを大切にし、特にリモート会議の折には日常の様子も織り交ぜるなどして「心と心の触れ合い」を大切にして欲しいと語りました。
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アクセンチュアのIWDイベントは毎年多彩なゲストが登場し、キャリア構築への考え方やスキルアップ術、ビジネスパーソンとしての成長についてなど、多彩なテーマを取り上げています。
今回はミッツ・マングローブさんをゲストに迎え、事前に募った社員の悩みにアドバイスをいただく形となりました。テーマは「自分らしい生き方、キャリアの積み方」「コミュニケーション術」「異なる価値観に対する理解や受け入れ方」「逆境をどう乗り越えるか」の4種類。
オンラインでは発言タイミングがうまく掴めず、意見を言い出せない」という質問にミッツさんは、通信遅延などのテクノロジーの問題もありますが、丁々発止な会話は10分の1秒単位でリアクションしていくもの。リモートでは、プロのタレントやコメンテーター、噺家でもタイミングが掴めず失敗するときがあると説明します。だからこそ、ファシリテーターや司会者が発言順を適切に回すといった、司会の原点に立ち返る必要があると強調します。その際も、相手が話したそうにしている話題を察知して、答えやすい言葉をかけることが大切だとミッツさんに意見いただきました。
また、今回のゲストスピーチで大きなテーマとなったのが「他の人からの期待にどう応えるか」といった期待値の問題です。人は知らず知らずのうちに高い期待をしてしまうものですが、自分自身に高すぎる期待や無理な要求をしなければプレッシャーにはならない、とミッツさんは語ります。相手からの期待をプレッシャーとして受け止めすぎる人は、往々にして自意識が過剰気味。期待値に応えるという姿勢は向上心やモチベーションの一つであり大切ですが、他人の目や耳を余分に意識したり、自分自身に期待し過ぎたりせずに取り組むことも円滑に進める方法の一つとのミッツさんからのアドバイスでした。
また、「失敗が怖い」という悩みに対してミッツさんは、自分の責任の有無を明らかにするよりも、素早くリカバリーする方がずっと大切だと話します。むしろ失敗や挫折を若手のうちに早くからたくさん経験する方が乗り越え方を学べる。しばしば怒りなどのネガティブ感情を抑えこむことがコントロールだと言われがちですが、発散もコントロールのうち。1回出し切ってすぐに引っ込めることも感情のコントロールの技だとおっしゃいました。
最後にアクセンチュア社員へ向けたメッセージを司会者が尋ねると、ミッツさんは次のように答え、スピーチを締めくくりました。
「神経質になって期待に応えなければ生きていけないと自分が思うほどには、周りは自分のことを見てもいないし、実は大きすぎる期待もしてはいない、と私も自分自身にいつも言い聞かせている。自分自身に過剰な期待やプレッシャーを与えすぎないことを念頭に置くこと。よいバランスを取れるヒントになればと思います」
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今回のIWDイベントでは、拠点や組織をまたいで4人の社員がパネルディスカッションを行いました。
リモートワークについて、北海道オフィスの社員は「東京や他の拠点のチームとの協働が日常的であるため、もともと問題なくリモートワークで業務を継続できていましたが、1年経つと同僚に会えず、オフィスにも入れないことがストレスになり始めました。『繋がり』を取り戻すための新しい方法が必要だと感じています」と話します。
次に答えた沖縄で勤務している社員は、家族の転勤の同伴で沖縄にいる事情を説明しつつ、「在宅での勤務は通勤時間をカットできるメリットがあるものの、仕事の時間と家庭の時間の境界線が曖昧になりやすいため、息抜きの必要性が高まっています」とコメントしました。
そうした新しい働き方が必要な場面で、アクセンチュア インタラクティブのデザインスタジオFJORD TOKYOのメンバーはデザイン業務における最近の仕事の様子を説明しました。「対面しながら行うデザインの仕事はもちろん、ワークショップやユーザーインタビューなどオフラインの方がやりやすい仕事があるのは事実です。しかし最近はオンラインホワイトボードなどのツールも充実してきました。ワークショップ後に模造紙を電子化する手間が省けるなど、オンラインツールならではのメリットも感じています」。
そうした「オンラインであるがゆえに可能な省力化」は多くの人が実感しているところです。オペレーション本部のメンバーは「配布資料を印刷、ホチキス留をしたり送迎や入館手続きをしたりといったこともオンラインならば不要になります。働き方そのものがまったく新しく変わってしまいました」と日常そのものが変化した点を強調しました。
パネルディスカッションの司会者は、「オートメーションやデジタル化によって生産性が高まることで、人には余白時間が生まれています。そうした時間を使って異業種間コラボレーションを進めたり、自分への情報インプットに使ったりするなどのことは付加価値の向上に寄与します」とまとめました。
コンテンツが盛り沢山のIWDイベントもいよいよ閉幕。アクセンチュア・ジャパンでI&Dのリードを務める堀江章子がクロージングスピーチを担当しました。
オンライン開催のメリットを最大限に発揮して日本中の社員が参加できるIWDイベントとなったことで、より大きな気づきを得られる1日になった点を強調し、アクセンチュアのコアバリューである「Respect for the Individual」をベースにチャレンジの共有、成功の共有をしてきましょうと社員に呼びかけ、イベントを締めくくりました。
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オンラインでの開催が2回目となったFY21のInternational Women's Dayですが、イベント全体を通して色々な所属の社員が登壇したことで、「改めて、アクセンチュアが多様な働き方を許容する文化・環境があると気付いた」というコメントがたくさんありました。会場で直接会う機会は設けられませんでしたが、Gender equalityという観点で、数時間仕事から離れて振り返り、何らかの気づきを得て、またこの先に進んでいくという機会になっていたら嬉しいです。
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