変化する未来のために:Workplace Pride2022イベントレポート①
December 21, 2022
December 21, 2022
「誰もが平等な企業文化を構築することは、企業における最優先課題として位置付けられなければなりません」。
これは、アクセンチュアの会長兼最高経営責任者であるジュリー・スウィートの言葉であり、この言葉通り、アクセンチュアでは、インクルージョン&ダイバーシティ(I&D)を経営戦略のひとつとして掲げています。そして、その先に見据えるのは、真のEquality(平等)の実現です。
その道筋を進むための具体的な取り組みとして、アクセンチュアでは、ジェンダー、クロスカルチャー・ダイバーシティ、障がい者、LGBTQ Pride、Well-beingという5つの領域について、会社が主体となる取り組みはもちろんのこと、社員の自主的な参加によるコミッティ(委員会)を中心に、それぞれのビジョンの元、社内外に向けてさまざまな活動を行っています。
その取り組みの一環として、アクセンチュア・ジャパンでは、自身もメンバー企業として参加する、世界中の職場におけるレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インターセックス、クィア(LGBTIQ+)の人々の生活向上を目的としたNPO法人であるWorkplace Pride主催のイベントについて、ホストとして会場の提供を始め、その運営をサポートしました。
コロナ禍による規制の緩和後、初の対面イベントとして開催された今回は、「LGBTQ+ Workplace Inclusion in Japan」と銘打ち、LGBTQ+グループと密に連携を取りながら、「誰もが自分らしくあれる職場づくり」に努めるWorkplace Prideならではの多彩な登壇者を招き、状況の確認、課題の認識から、今できることまで実践的なディスカッションが繰り広げられました。
そんなイベントの様子を、アクセンチュアのLGBTQアライである二人が、それぞれの視点で紹介します。その第1回は、LGBTQアライ・コミッティメンバーとして社内情報発信担当を経験し、現在は所属部署のI&D活動を推進している金子 彩織さんです。
オペレーションズ コンサルティング本部のエクスペリエンスビジネス-IMJ所属で、主に、WEBサイト運用業務のプロジェクトマネージメントを担当している金子です。アクセンチュア内で、社員によるI&Dコミッティ活動があることを知り、2019年度からLGBTQアライ・コミッティに参画していました。ジェンダーなど、他の領域ではなく、LGBTQを選択した理由は、自分自身がこの領域について「理解しているつもり」と感じたからです。「つもり」と感じている部分をきちんと見据え、しっかり「理解する」ために私ができることについて日々考えながら、メンバーとともに活動をしています。
LGBTQアライ・コミッティ内で私が担当していた活動は、社内に向けた活動がメインで、外部の方の話を直接聞く機会が少ないため、今回のイベントは、とても楽しみにしていました。しかも、私が仕事の拠点としているアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(以下、AIT)で、このようなイベントが開催されるということで、このトピックがさらにぐっと身近に感じるようになりました。
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恥ずかしながら、このイベントを知るまで、NPO法人Workplace Pride Foundationを存じておりませんでしたので、ここでちょっとご紹介します。
Workplace Pride Foundation の拠点は、オランダ・アムステルダムです。オランダは、2001年、世界で初めて同性婚を合法化した国で、LGBTQ先進国とも言われおり、今回のイベントでは、同性婚についてもアツいディスカッションが行われました。
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今回のイベントの中で一番印象に残ったのは、ロベルト・ダイクグラーフ オランダ教育文化科学大臣の「オランダにおけるLGBTQ+教育」の講演でした。ダイクグラーフ大臣は科学者ということもあり、「平等であることが重要」という言葉には、エビデンスに基づいた結果であると感じました。もちろん、この「平等」は、LGBTQに限定されるものではなく、すべてのジェンダーに関しての平等でもあり、私としては特に多様性と共生社会の実現に必要な「平等」である、という認識でいます。
言葉として「教育」と聞くと、子どもたちだけが対象であると思いがちですが、人を教え育てること、人から教えられ育つことに、子ども・大人は関係ないとも言えます。今後、日本がどのような社会へ変わっていくのか、来るべき未来を考えさせられる講演でした。
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2019年12月末、経団連・中西宏明会長が「働き手がやりがいをもって仕事に打ち込める『エンゲージメント』を高めることが、日本経済にとって重要だ」との考えを示したこともあり、職場において「ここが自分にとっての居場所だ」と感じられる社員の生産性は、そうでない社員よりも高い、という話を耳にします。働きやすい職場とは、社内規則が整っているだけでなく、カルチャーが浸透していることも重要と考えます。これからも働きやすい職場に「変化すること」に貢献していきたい、と強く感じました。
レポート第2回:未来を拓く今:Workplace Pride2022イベントレポート②
アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティの取り組みについてはこちら。
アクセンチュアのLGBTQ Prideに関する取り組みについてはこちら。