アクセンチュアで、環境に関する取り組みを担当している早川です。 主に、会社としての環境取り組み実施、社内外への取り組み紹介、環境テーマのイベント運営を行っています。 20215月に、元々所属していたプロジェクト管理会計部から、総務部 環境チームに異動してきました。
1年前、自宅で初めてコンポストに挑戦し、大失敗してかなり落ち込みました(油断していたら、色々な虫が発生してしまいました)。

 

1人でできることの限界を突破する

 

「人々が求める環境作りを目指して、会社や地域を変えていくことに、自分自身がどのように関わることができるか」が、私の最近のテーマです。
1年前、環境担当になりたてのころ、私にとっての環境に関する取り組みは「個人で取り組むこと」でした。ごみをなるべく減らしたり、電気をこまめに消したり、1人でコンポストを試してみたり。
ところが、アクセンチュアの環境担当になり、がらりと認識が変わりました。今や環境に関する取り組みは、「会社という組織で取り組めること」であり、私も会社としての環境に関する取り組みに影響を与えうるという実感を持っています。

そのスケール感を活かして、ごみを題材にしたイベントを実施しましたので、紹介します。
イベントには、アクセンチュアの社員だけでなく、お子さんも親子で参加してくれました。身近な材料を使って簡単な科学実験を行いながら、家庭や職場、地域のごみについて考えるきっかけとなるようなイベントを目指しました。

 

イベントで体験してもらったこと

 

いきなりですが、質問です!食べ物を食べずに置いておくと、どうなりますか?

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質問です!食べ物を置いておくとどうなる?①かわらない②おいしくなる③くさる

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…答えは浮かびましたでしょうか。
あまり変わらないことも、おいしくなることも、たまにありますが、多くの場合、くさってしまいます。

では、なぜくさるのでしょう?その原因として、まず考えられるのは、土の中に、なにか生き物が潜んでいるからかもしれません。
というわけで、まず、ハンディ顕微鏡で土を拡大してみますが…生き物らしいものは見当たりません。

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250倍に拡大した 「生ごみが消える土」

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では、見えないからと言って、本当に何もいないのでしょうか?その確認をするために、「息をしていることを確かめる装置」を使って、顕微鏡で見ることができなかった(かも知れない)生物を探してみます。するとどうでしょう。普段は目に見えないけれど、土の中に小さな小さな生き物が「息をしている」ことが観察できてしまうのです。

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こちらの装置は、生物が呼吸をする際に発生するCO2(二酸化炭素)がシャボン液に溶ける性質を利用しています。ビンの中で微生物が沢山活動してCO2がたまると、シャボン液が動く仕組みになっています。
(出典:日本ガイシ「NGKサイエンスサイト」 自然の土は生きている

 

コンポストの実践

 

実験で確かめることができた「息をしている」目に見えない生き物は、生ごみを食べて分解することで、植物の生育に利用可能な栄養に変える力を持っています。この力を活用して、生ごみをたい肥に変える「コンポスト」を家庭で実践することができます。

イベントでは、私の土づくりの先輩である、徳山さん(アクセンチュアSong所属)にコンポストの実践について話してもらいました。

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徳山さんから一言
コンポストを通して生ごみを減らすことができる気持ちよさや、ズボラな私でも意外と簡単にできることをお伝えしたく参加させていただきました。今回興味を持っていただき、コンポスト仲間が1人でも増えたらうれしいです!

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生ごみを分解した後の土には、植物が育つための栄養となる「リン」や「窒素」などが沢山含まれます。この土で野菜作りをすると、栄養をたっぷり含んだ野菜が育ちます。

イベントでは、徳山さんの話を聞いて、コンポストを作りたくなった参加者の方々のために、おみやげとしてコンポストセットも準備しました。
コンポストセットは、新聞紙を開いて、水を注ぐだけで、たい肥作りが始められるようになっています。私の過去の失敗は、たい肥を入れた段ボールに虫が入り放題だっために、虫が大量発生してしまったことでした。私自身、虫が苦手ではないので、当初は虫が発生してもいいや~とどっしり構えていたのですが、想像以上に大量発生してしまった時は相当ストレスでした(夢にまで虫が出てきそうなほど)。
その失敗を生かし、虫よけとして洗濯ネットにコンポストを入れるようセットしました。もちろん、お渡しする際は、私の失敗談からの注意点も、きちんと説明しました。

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本日のおみやげ - 使い方

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もう少し、ごみについて考える

 

と、ここまでは、個人単位で取り組める環境への取り組み~コンポストのお話でしたが、スケールを広げるという意味でも、もう少しだけ、ごみについて思いをはせてみます。
普段、生活の中から出ている生ごみってどうなっているのでしょう?
そう問いかけたところ、子どもたちからは「もやす!」という答えが返ってきました。
そう、日本の生ごみは、ほぼ、燃やして埋められています。では、燃やして終わりなのでしょうか?

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普段、コンポストに入れない生ごみはどうなる?答え:ほぼ、燃やして埋める

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地域によっては、燃やす際の熱を発電に使うこともありますが、水っぽい生ごみは燃えにくく、発電の邪魔になってしまうこともあります。そういった邪魔になる生ごみを燃やした後の灰を埋められる土地にも限りがあります。なるべくごみの埋め立ても減らす必要があり、その努力をしている地域もあります。

例えば、ごみ焼却からの発電の他に、メタン発酵で生ごみの活用を検討している地域や、地域をあげて住民のコンポスト利用を促進しているところがあります。そう、燃やして終わりにせず、循環させる方法を考え、工夫しているのです。

このイベントが、まずは自分の生活で発生する生ごみについて考え、学校や地域のごみについて考えるきっかけになると嬉しいです。

私自身、1年前に環境担当になりたての頃は、「1人で取り組むこと」だった環境に関する取り組みが、「会社の、いろいろな方と協力して、アクセンチュア・ジャパン全体に影響を与えうること」に変わっていきました。これからは、アクセンチュア・ジャパンで実施した取り組みを他の国や地域にシェアし、いつか日本での経験を活かして世界中に拠点を持つアクセンチュアのグローバルな環境取り組み推進に関わっていきたいと思っています。
今回のコンポストイベントの参加者の方々とも仲間になって、環境に関する取り組みの輪を広げてゆくことが、私の今の目標です。

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余談:
お土産のコンポストキットを準備する際、もみ殻で顔が真っ黒になったのも、良い思い出。

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早川 詩音

総務部 シニア・アナリスト

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