こんにちは、テクノロジー コンサルティング本部 クロスプラットフォーム コンサルティングの大浦と申します。

私は1997年にアクセンチュアに新卒入社し5年後に退職、その後フリーランスや起業を経て2011年にアクセンチュアに再入社しました。

現在はクロスプラットフォーム コンサルティング(XPF)のリードを務めています。本記事では、リードの立場からXPFのご紹介をさせていただきます。

 

クロスプラットフォーム コンサルティング(XPF)とはどんな組織なのか

 

 これまでのシステム導入の世界ではSAPやSalesforceなど、単一製品の導入で完結するスタイルが主流でした。しかしここ数年、SAPを基幹システムとして活用しながらSalesforceをフロントに据え、システムの統合によりCRMやサプライチェーンの高度化を行い、経営の見える化を推進する、といった案件が増えてきました。

複数のプラットフォームを“またがって”最適な形で編成し、新たなビジネス価値を生み出すことへのニーズが高まってきたのです。アクセンチュアとしても、これまでは製造業、金融、など産業領域ごとにITプロジェクトを担ってきましたが、同時に業務領域を軸としてプロジェクトを推進することで、業界をも“またがった”シナジーが生み出せると考えています。

こうしたことを背景に2020年、複数のプラットフォームを組み合わせながらベストなソリューションを生み出すグループであるXPFが設立されました。

 

クロスプラットフォーム コンサルティング(XPF)を構成する4つのチーム

 

XPFは業務を軸とする3つのチーム、および技術を軸とするチームの計4つのチームから構成されています。

① カスタマー&セールス
カスタマーエクスペリエンス(CX)、マーケティング、セールスオートメーションといった顧客接点系業務を一手に担います。基幹系システムとの連携により顧客フロント系での業務を効率化し、新しいビジネスモデルづくりに貢献します。

② Enterprise Value マネジメント
経営判断に資する業務パフォーマンスの見える化を推進します。経営管理から経理会計まで広くカバーし、パッケージ製品に関してもSAPのみならず、Anaplanのような周辺ポイントソリューションなど計画系の業務も含めて対応します。

③ サプライチェーン&オペレーション
製造業のお客様のバリューチェーンやサプライチェーンを主なスコープに、業務の統一化やサプライチェーンの高度化をミッションとしています。性質上、アクセンチュアのインダストリーXグループとの連携の機会が多くあります。

④ インテグレーションアーキテクト
業務軸チームが提案したパッケージ製品同士の連携・インテグレーションを支える技術アーキの専門集団です。例えば、SAPとSalesforceなどを連携基盤としてETL/EAI/APIなどを使ってシステム間の連携方式を設計・実装を進めたり、AWS/Azureなどのクラウドプラットフォームに移行する際の様々な考慮事項(セキュリティ対策、パフォーマンス対策、可用性設計、DR設計など)に対策を講じる、などの役割を担います。

 

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クロスプラットフォーム コンサルティング(XPF)と社内他部門とのかかわり方

 

XPFは、SAP、Oracle、Microsoft、Salesforce、Workday、ServiceNow、Pegaといった各プラットフォームの強みを持つ部門と最も密に協力しながらプロジェクトを推進します。キャリアパスとしては、1つのプラットフォームに特化したい場合は各プラットフォーム特化の部門で、全体のインテグレーション(統合)をキャリアの軸としたい方はXPFでキャリアを積むことが多いですね。社員はキャリア志向に応じて、両グループを流動的に行き来することもできます。

またビジネス コンサルティング本部のファンクションコンサルティングとは、上流の企画・要件定義フェーズで協働することが多いです。XPFはこのような上流フェーズからその後の導入、稼働・運用支援から効果創出までと、長きにわたりお客様との伴走を続けます。

他にも国内外、組織外の多くのチームと一緒にプロジェクトを進めていくのが日常です。具体的なイメージを持っていただくためにいくつか例を挙げると、

例①:グローバル展開プロジェクト
お客様企業の日本本社に向け、システムのグローバル展開の提案を行った案件です。海外に展開するうえでオフショアの開発チーム、選定したプラットフォームに特化したチーム、展開先国のアクセンチュアのオフィスのメンバーと多国籍チームを組んで提案、システム導入まで担いました。お客様の本社対応は日本のチームを中心に行い、海外支店のカウンターパートに対しては各海外オフィスのメンバーが支援しました。

例②:国内のシステム導入プロジェクト
国内プロジェクトの場合も、規模が大きい場合は海外のリソースを活用する機会が多くあります。海外のデリバリーセンターやオフショア拠点のメンバーが6~7割に達することもありますし、こういった事例からアクセンチュアとしてのオファリング・アセット開発/整備につなげることも多くあります。またシステム導入後BPO案件が立ち上がることもありますが、その際はオペレーションズ コンサルティング本部にプロジェクトを引き継ぎます。

例③:サプライチェーン&オペレーション業務改善プロジェクト
先端テクノロジーを用いて製造業のお客様の業務改善を目指すプロジェクトでは、インダストリーXグループと連携し、サプライチェーンの基幹系システムと操業系システムをつなげた運転監視システムを導入しました。

例④:マーケティング業務改善プロジェクト
お客様のマーケティング業務を改革するプロジェクトでは、デザイン専門チームと協働。お客様が顧客を囲い込むためのウェブサイトをインタラクティブ本部で担当し、サイトの裏側の顧客情報・製品情報を提供するシステムをXPFが設計・導入しました。

 

他社にはない強み

 

複数ソリューションを組み合わせた提案ができる会社は他にもありますが、クリエイティブ部分やデリバリーも含めて一気通貫で担える会社は、日本では多様な分野のタレントを抱えるアクセンチュアくらいではないでしょうか。例えばお客様がトップラインを伸ばしたい、顧客のリピート率を上げたい、Eコマースを強化したい、といった目標を掲げている場合、顧客囲い込みという意味でSalesforce、Eコマースサイトの魅力的なデザイン、バックエンドでSAPが必要、となります。アクセンチュアでは単体で多様なケイパビリティと人材を持っているからこそ、構想段階からお客様のCRMの未来図をMockを作って一度に提示することが可能です。お客様には目指すべき姿の具体的な認知をしてもらったうえでプロジェクトを推進することができるのです。

さらにアクセンチュアでは、SAPを専門に扱うグループ、SalesforceMicrosoft製品を専門に扱うグループなど、各プラットフォームに特化したグループの技術レベルが非常に高く、日本一といっても過言ではない領域も数多くあります。さらにグローバルの知見やスキルが、各領域でのアクセンチュアの実現力を力強く支えています。それに加えて、PegaAribaCoupaなど、比較的新しいソリューションをグローバルでデリバリーできるリソースを持つのもアクセンチュアならではです。

 

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アクセンチュアのクロスプラットフォーム コンサルティング(XPF)でキャリアを構築するメリット

 

ここまではXPFがどんな組織かということをご説明してきましたが、ここからはXPFにジョインしていただくメリットについてもお話しします。

まず、XPFでは複数のプラットフォーム・技術をつなぎ合わせて新しいモデルを作り、価値を実現するという経験を積むことで、アクセンチュアの多様なケイパビリティを使いこなす能力が身につきます。その能力が個人のキャリアを構築するうえで強みになることは間違いありません。将来的にプロジェクトの責任者となったり、ある特定の技術領域でスキルを伸ばす方向にキャリア転換したりする場合でも、複数プラットフォームや業界をまたがって俯瞰してきた経験は、その後のキャリアにも確実に生きてきます。

またXPFには複数プラットフォームのスキルを身に着けるうえで最適な環境が整っています。例えばアクセンチュアはSAPでもSalesforceの領域でも、グローバルおよび日本のマーケットでリーダー企業に選定されており、アクセンチュアが強いマーケット競争力をもつ領域同士を組み合わせた提案ができます。

しかも、XPFの役割は提案だけにとどまりません。設計や導入など、プロジェクトに長きにわたって携わります。自分たちがデリバリーするものを提案し、効果の創出のタイミングまでプロジェクトの運営に関わりたい、という方にとってXPFは特に魅力に感じていただけると思います。

 

求める人材

 

XPFには、事業会社、コンサルティング企業、SIer出身者、また国籍に関しては日本だけではなく、東アジア、東南アジア、ヨーロッパのメンバーなど多様なバックグラウンドを持つ人材がいます。プロジェクトに関しても、国内プロジェクト・海外プロジェクト、半年間程度の比較的小規模なプロジェクトから大規模プロジェクトまで多様ですので、グローバルに活躍したい方、事業会社で培った業務知識を軸に今後はITスキルを身に着けていきたい方、すでに身に着けたITスキルを軸に業務知識やほかの領域の技術を身に着けたい方など、さまざまなキャリア志向をお持ちの方にご応募いただければと思います。

もちろんすでに高いITスキルをお持ちの方であれば即戦力としてご活躍いただけますが、社内外のトレーニングやアセットも豊富に提供されているため、多様な技術をご自身の関心に合わせて学ぶことが可能です。SalesforceSAPの例が多くなりましたが、Microsoft製品やServiceNowなど、それ以外のプラットフォームにご関心のある方も歓迎です。

 

さいごに

 

XPFのミッションは、いろいろなテクノロジーをインテグレートすることで、お客様が今までできなかったことや新しいビジネスモデルを実現することです。アクセンチュア全体に新しいオファリング・アセットを積み上げ、他社にないケイパビリティをお客様に提供し、ビジネスの拡大につなげていく。そうしたチャレンジを楽しめる人材を増やしたいと思いますし、私個人としても、みなさんがキャリア構築や仕事そのものが楽しいと思えるような環境を作りたいと考えています。

XPFのことをもっと知りたい、社員に直接話を聞いてみたい、という方はぜひXPFの説明会にお越しください。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 

 


 

関連サイト:

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