コンサルタントとして大切にしていること(戦略コンサルタント)
January 23, 2020
January 23, 2020
こんにちは。戦略コンサルタント(マネジャー)のShu です。2014年に新卒で入社し、現在はアクセンチュア6年目を迎えております。初めてのブログ寄稿なので、簡単に自己紹介しつつ、仕事で大切にしようと思っている考えをつらつらと書かせて頂きます。
〈自己紹介〉
趣味はサッカー観戦と、読書(漫画も大好きで漫画雑誌は毎週愛読)で、週末は専ら動画配信サービスで海外サッカーを見るか、生まれたばかりの娘との戯れに時間を費やしています。
今回ブログ寄稿にあたり、アクセンチュアに入社した経緯を振り返ってみると、高校時代にとある漫画で「コンサルタント」という職業を知ったのが、そもそもの起点だったのかなと思い至りました。
その漫画では、コンサルタントは論理的なプレゼンで周囲を説得し、非常に格好の良い姿が描かれていたのですが、実際に入社してみると華やかなイメージの裏で、圧倒的に泥臭い部分が多いことを実感しております。
とはいえ、その泥臭い部分が自分の性に合ったのか、日々の仕事は大変ながらも、非常に楽しいアクセンチュアライフを送らせてもらっています。
〈仕事において大切にしたいこと〉
私の入社当時は業務改革系プロジェクトに携わる機会が多く、アナリスト時代の私は、お客様の現場に飛び込んでは、「業務を集約して、人件費を圧縮しましょう」とか「こうすれば業務工数が削減できます」などと提案・交渉する日々でした。
当時の私は、目標として設定された業務量を集められるよう、ない知恵を振り絞って論理を整え、参考情報もふんだんに盛り込んだパッケージを準備して交渉の場に臨んでいました。が、結果は散々でした。
ある時は「現場のことが全然分かってない」と叱責を頂いたこともありました。
自分の提案ロジックが甘いのか?と自問自答しつつも、明確な突破口は見つけられていませんでした。
そんな中、あるシニア・マネジャーと交渉の場に同席させて頂く機会がありました。私が自分の考えた案を通そうとやっきになって話していたのとは対照的に、彼は簡単に主旨を説明した後、とにかく相手の話をずっと聞いていたのです。そうすると、交渉相手である子会社のお客様も徐々に敵対的な雰囲気が消え、少しずつ本音で貴重な意見を言ってくれるようになりました。
「この業務をBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)センターに移管すれば、会社としては利益が改善するかもしれない。しかしこの仕事がなくなると、目の前で楽しく仕事をしている派遣社員さんの仕事はどうなるのか」
「目に見えない所で効率的に業務を行われるよりも、非効率だとしても目に見える所で、互いに良く知る間柄の人が業務をやってくれた方が安心できる」
「ビジネスとして、論理的には業務集約の考え方は正しいと納得できる。でも現場の不安や、目の前で働く人との関係性を踏まえると、感情的に賛成できない」
入社当時の未熟な私は、「会社の利益」だけを考え、それに向けて正論を磨き込めばお客様も動くと安易に考えていたのですが、実際はもっと非合理で感情的な要素も絡み合っており、そうした背景も踏まえて提案の論理をつくらないといけないことを学びました。
こうした経験もあり、特に現場の方と接する機会の多いプロジェクトの場合、お客様が何を考えているか、論理の背景にはどのような要因があるかなど、まずは相手の話を聞いて、理解することが非常に重要だと思うに至りました。(今考えると当たり前ですが)
こうした、話を聞いて相手を理解する姿勢は、日々一緒に仕事をしてもらう上司や部下に対してもきちんと持つべきだと、最近痛感しています。
特に、部下が出してくれたアウトプットの文字面だけを見てあれこれ修正点を言うだけでなく、そこに至った背景や考えをしっかりと聞いて理解したうえで、レビューすることを意識していきたいです。
最近、プライベートで群馬の老舗温泉で支配人を務める方のお話を伺う機会がありました。
その方が仰っていたのが、「お客様の言うことばかりに気を取られないことが、サービス業の成功の秘訣。お客様の言うことだけを聞いて仕事をしていたら、サービスに驚きがなくなり、最後には旅館は潰れてしまう。お客様のことを頭に置きつつ、ある意味で独りよがりになって自分達のやりたい接客をやることが、旅館として長続きする秘訣だ」という内容です。
コンサルタントも同じで、今の時代はお客様の要求に実直に答えるだけでは十分ではないのかもしれません。私自身、お客様からの要望を聞きすぎてしまうことがあります。ただ、そうすると自分達が本当に価値を出すべきポイント・オリジナリティを発揮すべきポイントに時間を使えなくなってしまい、本末転倒です。
良い仕事、『本当にお客様にとって価値のある仕事』をするためには「断る勇気」も時には必要だと感じています。自己研鑽にも時間を使い、お客様が驚くような尖った提言を持っていけるようなコンサルタントが理想です。
入社前は、アクセンチュアで長くやっていけるのか心配でしたし、実際戦略コンサルタントは短期決戦のプロジェクトが多いので、大変な時期も多々ありました。一方で、振り返ってみると当時辛かった経験が、今では不思議と良い思い出になっています。全ては自分の糧になると信じ、更なるチャレンジをしていきたいです。
アクセンチュアも6年目を迎え、「意外となんとかなるものだ」とようやく思えるようになりました。周りの方々に助けられつつ、ここまでやってこられたことに感謝しています。
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