こんにちは、Shintaroです。今回は学生も含む多様なクリエイティブな人へ、何かしらの気付きになればと思い、何故グラフィックデザイナー上がりの僕が色々越境して仕事をしているのか?をご紹介します。ひとまずこちらをご覧ください。

↑イメージづくり。つまりCMやキャッチコピー、キャンペーンといった類のものです。

この通り、イメージづくり"だけ"をしていればいい時代は、完全に終わりました。

図はあくまで一例であり、あえて極端に表現してはいますが、あなた自身の生活を振り返ってみても、確かにこう感じる部分があるのではないでしょうか?本当に一つのガムやジュースはこの限りではありませんが、今は大抵のモノが"個"で完結していません。オンラインと繋がっていたり、関連製品や他企業のサービスと繋がっていたりします。だからこそブランドもプロダクトという個で捉えるのではなく、これらを包括した「顧客体験」として全体で捉えることが必要です。そう考えた時、イメージづくりの前後左右にとても大事なことがあります。

その1、そもそもの顧客体験をデザインすること

どんな人の、何を支える、何を変える体験を提供するのか?そのためにどんなプロダクトやサービスが必要なのか?そういった全体を考えた顧客体験のデザインをしなくてはいけません。これは新しいものをつくるだけではなく、既存のものを改善することもそうです。大きなことだけではなく、小さなこともそうです。一つのウェブかもしれませんし、店舗の接客スペースのことかもしれません。

その2、企業そのものを顧客中心に考えることができるようにデザインすること

顧客体験を提供する「サービス企業」である時に、最も重要なのはその企業の「人」です。働く人・関連する人が高いパフォーマンスを発揮できる環境でなければ顧客体験は提供できません。なぜ提供できないかというと、彼らも人間です。まずは自身の健全性が担保されなければ他人のこと、ましてや顧客のことを本気で考えることなど出来ないからです。そのために企業の環境・制度・体制・業務等をデザインする必要があります。

その3、企業のコアとなる価値観をデザインすること

モノが溢れる時代においてスペックに大きな違いが無くなり、安いモノでも高品質になりました。よって消費者は利便性に加え、企業のスタンスを見るようになってきました。つまり「便利で高品質は当たり前、私/僕が意識していることを同じように意識してくれているの?」ということです。それが環境への配慮なのか、文化への敬意なのか、理想像の実現なのかは分かりませんが、企業のコアとなる価値観を持っているかが選ばれるために必要になってきています。※日本の企業はこれをデザインするのが非常に苦手かつ軽視していることが多い。詳しくはまたの機会で。

これらを実行していくにはクリエイティビティが必要

僕はこれらが今の時代ならではの「デザイン」の形の1つだと思います。デザインと呼ぶことに違和感があれば「ストラテジー」でも「プランニング」でもいいです。伝えたいことは、これらの実行には色んなパターンを考えられる力、人の気持ちを汲み取る力、あったらいいなを考えられる力、つまり色んな「クリエイティビティ」が重要だということ。今、あなたのクリエイティビティを活かす場は、イメージづくりの場だけではないということです。実際に僕も今まさに、クライアントの顧客体験デザイン、業務や組織のデザインを支援しています。

ここまでが伝えたかったこと、ここからは自分語りです

僕は昔から絵を描くことが大好きでした。美大の視覚伝達に入り、卒業した後はクリエイティビティを発揮する場として広告宣伝領域を選びました。グラフィックではファッション系が多く、海外の超大御所カメラマンとご一緒したり。映像コンテンツを作ったり。デジタルではいろんなウェブやアプリ、そしてキャンペーンをやりました。

それはそれはよく働きました。しっかりと対価に対して結果や価値は提供できたと思いますし、自分にとっても勉強になりました。ただ、もっと企業の支援を通してより良い顧客体験を創り、何かしらの文化を創ることに貢献したかった。そして、そこにこそ培ったクリエイティビティを発揮できると思ったのです。

僕がAccenture Interactiveに移ってきた理由も、国内外色んな領域のプロが集っているのはもちろん、会社として特別売らなければいけないソリューションもないので自由に企業を支援できること、そしてこれまでお話した通り、幅広くクリエイティビティを発揮できると思ったからでした。僕がやりたいことの安易なレールはなく、オフロードでかなりタフですが、とても充実して仕事をできていると思います。

ではまた。

Shintaro N.
幼少期は漫画家を目指し、勝手に「幽遊白書2」を執筆。闇に葬りつつ山奥の美大を卒業後、NYでグラフィティに傾倒。その後は国内大小様々なクリエイティブエージェンシー、プロダクションにてコミュニケーション領域に従事。クリエイティビティを活かした顧客体験・企業のデザインを得意とし、「真のブランド変革」を目指す。

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