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September 08, 2017
iPaaSの動向と将来予測
By: 五十嵐 志鳴

こんにちは!アクセンチュア・クラウド・ダイアリーズをご覧頂きありがとうございます。 アクセンチュア クラウド推進事業本部の五十嵐と申します。今回は海外を中心に注目を集め始めているテクノロジーの最新動向と日本市場での将来予測について紹介します。

皆さんは、iPaaSという言葉を耳にした事はありますでしょうか?iPaaSとは、Integration Platform as a Serviceの略称であり、数多くあるクラウドサービスのうちの1つです。日本ではまだ耳にする事も少ないですが、ひと言で言えば、クラウドとオンプレミスの統合プラットフォームサービスです。



iPaaS



本日はこのiPaaSについてご紹介し、iPaaSが必要とされる背景やiPaaS導入の要点についてご紹介します。

例えば、オンプレミス上のデータをクラウド上の膨大なコンピューティングリソースを活用したデータ解析を行うケースを考えてみます。

多くのiPaaSにはデータ連携時に用いられる機能(データ加工・暗号処理・IF等)が標準で備わっているため、データのアップロード先としてiPaaSを経由する事により、データ解析に最適なフォーマットに加工する事が可能となります。この結果、オンプレミスのシステム改修を行う事なく、連携が可能となる点やその他SaaSとの連携も容易となります。

このようなクラウドとオンプレミスのデータ連携を行う構成は、SoEとSoRのシステム連携によく見られるユースケースの1つです。

ご存知の方が殆どだと思いますが、SoE(System of Engagement)は、「絆のためのシステム」と呼ばれています。顧客との接点となるべきシステムであり、即時性が重要視され、サービスの中心は利用者となっています。その為、SoEとなるべきシステムはクラウドサービスの持つ性質と相性がとても良いため、クラウド上で構築する事が多いシステムとなります。

SoR(System of Record)は、「記録のためのシステム」と呼ばれています。企業の基幹系システムや個人情報を取り扱うような、安全性やクオリティが重要視され、サー ビスの中心は企業となっています。システム停止が許されないミッションクリティカルなシステムやレギュレーションや法規制による制約等もあり、オンプレミスでしか稼働要件を満たせないケースも少なくありません。

クラウドの浸透もあり、ベンチャー企業による「デジタル・ディスラプター」も少なくない現代において、企業としての価値提供を最大化するためには今まで記録するだけだったSoRシステムの資産活用が重要課題の1つとなってきています。

※このSoEとSoRの連携システムをSoI(Systems of Insight)と呼んだりします。

しかし、SoEとSoRシステムは異なる性質を有するため、データ連携を行う上では次のような課題があります。

  • システム更改周期の違い

    • SoEシステムの更改周期(数日から数週間)とSoRシステムの更改周期(数ヶ月から数年)とミスマッチである

  • システム連携ポイントの増加

    • SoEシステム増加により、SoRシステムとの連携箇所も増え、システム間調整が煩雑になり身動きが取りづらくなる


Enterprise Service Bus


従来のオンプレミス環境では、上記課題に対してSOA(Service Oriented Architecture)のシステム設計に従いESB(Enterprise service bus)システム等を中継ポイントとして導入していました。クラウドとオンプレミスのハイブリッド構成では、このESBの代わりにiPaaSを導入して課題解決を行うことがトレンドとなりつつあります。

※iPaaSはESB機能をクラウド特化させたサービスだとも言えます。

iPaaS導入の構成例です。


 iPaaS導入の構成例です。

本構成は一例に過ぎませんが、導入時の要点を3つほどご紹介したいと思います。

  • 既存資産のESB活用

    • Enterprise A On-Premiseでは既にESBが導入されているため、iPaaSとの連携先はESBと行うべきです。

    • これにより、iPaaS導入によるEnterprise A On-Premiseの各アプリケーションへの変更を最小限にしつつ、システム更改をESBに限定する事が出来ます。

  • クラウドとオンプレミスとのデータ連携箇所

    • 各環境とのデータ連携箇所は極力1箇所にまとめる事で、管理コストやセキュリティリスクを最小限に抑えられます。

  • データ処理機能やデータ暗号化処理機能配置について

    • 上記図では表現出来ていませんが、オンプレミスのデータを活用する際にデータ処理や暗号処理をする場合も極力1箇所にする事が推奨されます。可能であれば、どちらもアプリケーションではなく、ESBもしくはiPaaSで実装する事によりアプリケーションへの変更を最小限に抑える事が可能となります。

まとめ

2014年にGartnerからiPaaS領域におけるMagic Quadrantが公開されていますが、日本であまり話題になっていないのは、日本国外におけるエンタープライズ企業のクラウド導入が日本国内よりも数歩先に進んでいるためだと考えられます。しかし、ここ数年で日本のエンタープライズ企業でもクラウドへのオール・イン事例が増えてきており、必然的に日本でも需要がますます拡大していくのではないかと推測出来ます。

今回、説明出来ておりませんでしたが、APIやRPA、Chatbot、AI等のNewIT活用もこれらの推進を下支えするための重要な技術要素です。これらの技術要素についても機会を見て、またご紹介をしたいと思います。

アクセンチュア 五十嵐

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