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March 20, 2019
クラウド人材育成 組織のAWSケイパビリティをカスケード式に拡大する(2) 開始から11ヶ月で有資格者が加速度的に増加
By: 青柳 雅之

デジタルコンサルティング本部 アプライド・インテリジェンスグループ シニア・マネジャーの青柳雅之と申します。私はAWSやAzure、GCPといった主要なパブリッククラウドを使用したアナリティクスに関わる業務を中心に担当しています。

以前の記事、「組織のAWSケイパビリティをカスケード式に拡大する」では、AWSの技術コンサルタントを育成する取り組みについて紹介しました。今回は、これまでの育成実績を紹介したいと思います。


AWS カスケード式トレーニングのおさらい
トレーナーが毎週、次の週に学ぶサービスに関するAWSのBlackbeltというサービスカットの概要資料とFAQを指定します。トレーニーはそれを予習し、実際のトレーニング時にはトレーナーがこれらの資料をベースに口頭試問をします。週に2回、1回あたり30分のトレーニングを実施しました。このトレーニングの対象はAWS経験がまったくないか、あっても経験が浅い社員です。経験者は対象としていませんが希望者は参加できます。


どれくらいのペースでカスケードが進んでいるか
実際のトレーニー数の推移を示した図が以下です。2018年4月からの開始から、ほぼ11か月で累計で80名前後がこのAWSカスケード式トレーニングを修了、もしくは受講中となっています。このトレーニングはAWSのエンジニアや技術コンサルタントを育成するためのものであり、資格取得を目的としていません。しかし、修了者のほぼ全員が最低でも「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」を取得しています。「AWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル」を取得しているメンバーも増加しています。



トレーニー数の推移。Click to expand.
トレーニー数の推移

カスケード式トレーニングのトレーニー数の推移



実際のチーム数割とトレーニー数の推移。Click to expand.
実際のチーム数割とトレーニー数の推移

実際のチーム数割とトレーニー数の推移


カスケード式なので、普通に考えるとだんだんトレーニー数が拡大していくことをイメージしますが、この図ではそうではありません。理由としては、実はAWS以外の学習のカスケードを実施しているからです。これはクラウドに限らず、例えば「機械学習」といったテーマで実施しているところもあります。AWS以外のテーマについては図には記載をしていません。しかし、現在もトレーニーが参加し続けており、確実にAWSのケイパビリティは組織に拡大していくでしょう。

カスケード式トレーニングはトレーニーの自習が重きをなすため、学習する意欲を持つ人でなければ継続ができません。そのため、このトレーニングは推奨はしていますが強制にはしていません。当初はそれほど関心を示さなかった人たちも、トレーニングを受けた人たちが仕事で成果を出し始めると興味を持ち始めます。その結果、継続的に参加者が出てきています。入社時に十分な経験を持っていた人達以外で、業務でクラウド技術が必要な人たちは、基本的に参加しているという状況になっています。


基本はプロジェクトアサイン前にトレーニング参加
現在、クラウドを扱わないプロジェクトにアサインされているメンバーが、現在の仕事を行いながらこのトレーニングに参加することでクラウドのプロジェクトにスムーズに参加しやすくなっています。アサインされる段階でAWSの資格を持っており、このトレーニングの口頭試問を3か月続けてきたのですから当然の結果と考えています。


学習が自走する組織
現時点では本部内の各組織でこのカスケード式トレーニングを企画する担当者を立て、さらにその下に学習ターム毎にトレーナーを立てています。このトレーニングを最初に企画、実行した私は各組織の担当者の相談に乗ってるレベルの工数しか割いていません。

組織によっては常にトレーニング担当が長い間座学のトレーニングを行っているところもあると思います。それをやってしまうと、トレーニング担当が割く膨大な時間はその分、実際のプロジェクト業務ができないことを意味します。トレーニングを行うトレーナーは技術力があるのでそれはもったいないことです。トレーニングを受けた側が受け身だった場合(そういう人も多いでしょう)、その座学を受けても終わってしまえば忘れてしまいますし、忘れてしまえばクラウドの仕事に入るのが億劫になります。

カスケード式トレーニングでは、トレーニーだったメンバーは1度トレーナーをすると、自分のトレーニーに役割をバトンタッチし、継続的には行いません。トレーニーが次の学習タームではトレーナーを行うことでさらに技術力が高まり、自走できる力を身に付けることができます。そこまで学習をやったのだから、実際の案件に入ってクラウドをやってみようとなります。それがクラウド要員の増加、組織の技術力の底上げにつながります。

クラウドを導入する企業ではなく、クラウドといった新しい技術を知る努力をするメンバーが存在するような組織や文化が企業を強くするのです。カスケード式トレーニングは全員の継続的な学習の習慣を根付かせる仕組みです。

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