October 10, 2019
アクセンチュアが、「働く女性向けのPCバッグ」を創る!ユナイテッドアローズ様とコラボレーション
By: 本徳 亜矢子

 “Women Innovation Studio ――Journey to my style――”

2019年3月8日、毎年開催している国際女性デーイベント(International Woman’s Day、以下IWD)において、私たちは初めての企画を発表しました。このシリーズ名は、アクセンチュアが、“働く女性が自分らしく輝けるアイテムや役に立つグッズを世に送り出す”という想いを込めて、名付けました。私が2019年のIWDリードとなった際に最初に思い浮かんだのは、とにかく何か新しいことをやってみよう、これまでと違うIWDを企画してみたいという気持ちでした。ともにリードを務めることになったデジタルコンサルティング本部の坂本佳子マネジング・ディレクターとともに、比較的早い段階でこのコンセプトを決めました。

「IWDを当日限りのイベントにせず、日々継続していく体験にできないだろうか」

 IWD当日まで5カ月を切った11月、私たちは動き出しました。International women’s “day”ではなく、私たちのInternational women’s “Way”が始まった瞬間です。





とはいえ、何から始めるべきか、、、?とにかく初めてのことでしたので、坂本さんと2人でディスカッションを重ねました。従来のIWDでもお客様企業とのコラボレーション企画はありましたが、主にギフトをご提供いただきアンケートやサーベイ結果を共有する、というものでした。企画当初に考えていたのは、主に3点です。

①アクセンチュア女性社員をユースケースにできないか?

 アクセンチュアにはこれだけ多くの働く女性がいて、かつ世の中でも先進的な仕事や働き方をしているケースが多いということ。今後さらに多様な働き方も増えてくる中で、アクセンチュアの女性のワークスタイル・要望は世の中の働く女性の少し先の未来を体現しているのではないか。

②幅広い業界のお客様となにかコラボレーションできないか?

 アクセンチュアにはたくさんのお客様がいらっしゃり、業界・サービス・製品も様々です。この貴重なリレーションを活用させていただき、一緒になにか世の中にインパクトを与えられるものが創れないか?(というか、創ることができたら面白そう!)

③とにかく自分たちが欲しいものが世の中にない!

 男性向けのビジネスグッズはかなり充実していますが、働く女性向けの素敵なビジネスグッズがまだまだ少ないと感じていました。最近増えてきていると感じることも確かにありますが、甘いテイストだったりして、私たちが求めるワークスタイルとフィットして、かつ実用的な商品はなかなか見つかりません。世の中にないのであれば、自分たちで創ればいいのではないか、、、、?!


私たちの10年前からの思い。PCバッグは2個持ちか1個持ちか?

 それでは、どんなビジネスグッズを作るか?いくつか案はありましたが、比較的早い段階で私たちの中では決まっていました。「PCバッグを創ろう!」

 皆さんはPCを持ち歩く際、どういうバッグを使っていますか?「大きめのバッグにPCを入れている人」と、「PCだけを入れたバッグと、ハンドバッグを2つ持っている人」。おそらくこのいずれかなのではないでしょうか。1個持ちだと何でも入れられる一方、とにかく重たくなりますし、2個持ちでは傘やコートなど他の持ち物も増えた場合に荷物が多くなる、忘れるリスクがある、など双方にメリット/デメリットがあります。坂本さんは2個持ち、私は1個持ち派です。実は、10年くらい前から2人でよくこの会話をしていました。「PCバッグは2個持ちか1個持ちか?」


企画が動き出しました。社長の江川さんからは「シリーズ化したら?」というコメントも

 社内で企画を進める調整と並行して、コラボレーション先となるクライアントのリストアップ、社内のクライアント担当者への相談を始めました。社内調整という意味では、IWDのスポンサーであるインクルージョン&ダイバーシティリードの堀江さんに相談したところ、やってみたらという後押しをもらい、江川さんに企画内容を説明に行きました。江川さんは開口一番「あの、機内誌にある“CAさんが考えたグッズ”みたいな感じだよね(笑)」。確かに、そういう感じです!そして「せっかくやるならシリーズ化してみたら?」という有り難いコメントまでいただきました。

 一方、コラボレーション先の選定は少々難航しました。小売業のお客様が中心だったので、製造・流通本部のシニア・マネジャー高澤まなかさんにもチームに加わってもらい、社内のクライアント担当者へのコミュニケーションを始めました。本当に有り難いことですが、皆が忙しい中にも関わらず、この企画の趣旨を理解し、クライアントへの打診を引き受けてくれました。このあたりで年も明け、IWDまで残り3カ月という状況でしたが、ついにコラボレーション先が決まりました。ユナイテッドアローズ様のブランド「グリーンレーベル リラクシング」です。

 ユナイテッドアローズ担当の浜野さんの多大なるご協力と、ユナイテッドアローズ様と現在プロジェクトを行っているデジタルコンサルティング本部の菅原さんのサポートのおかげでした。ユナイテッドアローズの木村常務は「さらなる女性の活躍に向け、一人でも多くの働く女性のお悩みを“ファッション”を通じて解決することで、女性の活躍をサポートし、結果として社会に貢献することができるのであれば」と協力を約束してくださいました。また、ユナイテッドアローズ様はかねから“グリーンレーベル リラクシングの共創プロジェクト”に取り組まれており、社外とのコラボレーションの実績もお持ちであったということも我々にとっては有り難いことでした。


ついにIWD本番。ステージ上でのコラボレーション先の発表では会場がざわつきました

 3月8日、ついにIWD本番です。当日は木村常務からのメッセージとともに、ユナイテッドアローズ様より今後のプロジェクトメンバーとなるお二人がステージに登壇してくださいました。まずは、企画の発表、そしてコラボレーション先としてユナイテッドアローズ「グリーンレーベル リラクシング」のお名前を出した瞬間、ステージ袖から見ていた私たちにも会場のざわつきが聞こえました。会場からの拍手を聞きながら、私たち企画メンバーはIWDが今日限りではなく、まさにこれから始まることにどうしようもない高揚感に包まれていました。



写真左から:アクセンチュア高澤さん、ユナイテッドアローズ木下様、田口様



PCバッグ作りの始まり。バッグ作りは初めてですが、アクセンチュアらしく_FORM_も活用

 まずは、社内アンケートを行い、収集した声の分析から始めました。そこからPCバッグのニーズをセグメント化し、ターゲットの明確化と、基本コンセプトを決めていきました。並行して、週末に店舗を回り、どんなPCバッグが流行っているのか、カフェでPC使っている人はどういうバッグを持っているのか、実際に見て回りました。その結果、私たちがたどり着いたコンセプトは「Function plus Fashion」です。女性向けのPCバッグはまだまだファッション性重視である(=ファッション性重視であればなにかしら手に入る)が、機能性が高くて使いたくものは少ない(あまりに男性的で武骨すぎるものばかり)というのが実態です。「Function plus Fashion」こそが、私たちが創りたいPCバッグの姿でした。

 そのコンセプトやPCバッグの位置づけについて、ユナイテッドアローズ様と協議を行い、我々の思いをお伝えしました。本当に有り難いことに、ユナイテッドアローズ様からは「我々はモノつくりのプロですから、これをどう形にするのか社内で検討します。楽しみにしていてください」という心強いお言葉を頂戴しました。


Function plus Fashion. Click to expand.
Function plus Fashion


プロトタイプができあがり、いよいよバッグ作りが本格化

 6月になりました。ユナイテッドアローズ様から4つのプロトタイプ(試作品)ができたので、次回打ち合わせをというご連絡をいただきました。ここまでは、まだ分析・情報収集・ディスカッションフェーズでしたが、出来上がったプロトタイプを見て、本当にモノつくりが始まったんだなと感激もひとしおでした。

 打ち合わせはアクセンチュア・イノベーションハブ 東京9階のスペースを使って行いました。両社のメンバーでプロトタイプを囲んで熱いディスカッションが繰り広げられ、例えば「体感的に軽さを感じられるデザインとは?」とか、「サステイナブルというコンセプトをバッグに取り込むには?」とか、最終的には“Bag as a Service(BaaS)”を実現しよう、というアイデアまで出ました。




 加えて、アクセンチュアのPCバッグということで、やはりテクノロジーの要素は取り入れたく、デジタルコンサルティング本部の廣澤さんにもアドバイザー的に加わっていただきました。廣澤さんからは、素材・形状・機能の追求という面で新しい示唆を数多くいただくことができ、例えばバッグに入れておくだけで携帯が充電できる機能、というアイデアも検討しました。個人的にも、アクセンチュアって本当にいろんなプロフェッショナルがいるなと感じた場面でもありました。

 さらに、これらプロトタイプについては、実際に使用してみることとなり、もちろん私自身も一つお試しで使わせていただきました。個人的にはすごく気に入ったスタイルで、「買い取りさせてください!」とユナイテッドアローズ様にお願いしたいくらいでした。

 加えて、幅広い女性社員の声も収集すべく、プロタイプを活用してユーザーに対してデプスインタビューも実施しました。様々なバックグラウンド・担当業務の女性社員を選定し、実際に普段使っているPCバッグの話や、プロトタイプを触ってみた印象をインタビューしていきました。このあたりはチームメンバーであったデジタルコンサルティング本部のシニア・マネジャー高山さえ子さんがリードしてくれました。私自身もデプスインタビューのやり方を体感することができたり、何よりも高山さんのインサイトの出し方であったり、アプローチというのが非常に新鮮でした。


PCバッグ. Click to expand.
PCバッグ.

来年のIWDで完成したPCバッグを発表します。お楽しみに!

 PCバッグ制作も、打ち合わせとメールベースでのやりとりを中心に順調に進んでいます。その合間には、両社のメンバーでの親睦会も行い、メンバー同士の距離もみるみる縮まっていきました。

 ユナイテッドアローズ側のメンバーは情報システム部、商品部、広報と様々ですが、いつの間にかお互いの仕事観やファッション界の話などで盛り上がり、集まれば話のネタが尽きることがありません。先日、ユナイテッドアローズ様のメンバーから素敵な言葉をいただきました。それは、“楽しくなけりゃ仕事じゃない”というものです。今回の取り組みも元々はIWDの企画から生まれたものですが、実際両社のメンバーがいい具合にまとまっている今の活動は本当に毎回楽しく、ワクワクするものとなっています。今回の活動を通じて、社内の様々な部署のメンバーとも連携できたことや、自分自身興味のあったファッション関係の取り組みが思う存分できて、本当に企画して良かったと思っています。

 とはいえ、まだまだこれからが正念場。本当にグリーンレーベル リラクシングで一般販売していただけるのか、私たちが欲しかったPCバッグを本当に形にすることができるのか、、、、まだまだ活動は続きます。そんな日々を思い浮かべるとき、これこそまさに当初考えていた、「International women’s “Way”」、つまり日々継続していく体験そのものである、ということに気づかされました。

今回の取り組みは制作過程から社内外に発信していく予定です。来年のIWDまでどうぞお楽しみに!

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