フィンランドで生まれたスタートアップの祭典「Slush Asia 2016」が、2016年5月13日と14日に幕張メッセで開催されました。2日間で、約4000人の起業家・投資家・学生が参加しました。スタートアップが自社をアピールするピッチコンテストの他、ゲストスピーカーによるトークセッション、投資家とスタートアップが打ち合わせする場が用意されています。

MEETING AREA

アクセンチュアは、大企業や投資家とスタートアップをつなぐ “ブリッジメイカー”としての役割を果たそうとしています。そのため、2015年12月にオープンイノベーション推進組織である「アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアティブ」を設立しました。Slush Asia 2016では、「アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアティブ」のコンセプトを説明した後、それぞれのスタートアップが持つ優れた技術やアイディアを拡げる方法の提案や企業の紹介を行いました。2日間で設定された全ミーティングは300件以上で、今後も国内外のスタートアップ・投資家・大企業の間に入り、マッチングを続けていきます。

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KEYNOTE STAGE

会場の中央に位置するKEYNOTE STAGEでは、総勢60名以上のゲストがスピーチを行います。オープニングで主催者のAntti Sonninen氏に紹介されたのは、安倍晋三首相夫人の昭恵氏でした。会場に集まった、多くの参加者に対し、「私も50歳で初めて起業しました。新しいことをやるのは怖いですが、世の中のためになることであれば必ず仲間が集まって成功していくと思います。若い方たちが新しいことにどんどんチャレンジして、自分たちが世の中を変えていくんだ、と新たな一歩を踏み出す気持ちを持ってほしい」と語りました。

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その後、ソフトバンクグループの代表取締役副社長のNikesh Arora(ニケシュ・アローラ)氏をはじめ、株式会社ディー・エヌ・エー創業者の南場智子氏、コメディアンであり株式会社テラスカイの役員を務める厚切りジェイソン氏などが、このKEYNOTE STAGEに登壇しました。

PITCHING STAGE

会場奥では、Slush Asiaのコアコンテンツの1つ、ピッチコンテストが行われました。今年は60社がノミネートされ、65%が日本国内から、残りの35%が海外からのスタートアップです。プレゼンターは3分間で自社のサービスをプレゼンテーションします。プレゼンテーションはすべて英語で行われるため、このコンテストの参加者を対象に、事前のトレーニングセッションが4月24日にアクセンチュア社内で開催されました。

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優勝したのは、台湾発のスタートアップで、リアル店舗での顧客分析を提供する「SkyREC」でした。これで、 台湾勢の優勝は2年連続です。

DEMO AREA

会場に2カ所設置されたDEMO AREAでは、企業がブースを開いていました。バーチャルリアリティの体験コーナーでは、スマートフォン収納型のVRヘッドセットを装着し、360度をキョロキョロ見まわしている人たちを見かけます。

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DEMO AREAで大勢の人だかりができているに気づき、近寄ってみると、そこにはアパホテルの元谷芙美子社長の姿がありました。このSlush Asia 2016にて、社長本人を模した人工知能ロボットによるホテルフロント対応のデモンストレーションが披露されました。今回採用されたシステム「MINARAI」には、人工知能と人との協業フローが組み込まれています。元谷社長は、人工知能は人々の生活に役立つかもしれませんが、不測の事態に備えて、やはり人は重要と語りました。実際に、この人工知能の裏側には人間がいて、会話が成立しないときにはオペレーターにつながる仕組みになっています。

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Slush Asia 2016を終えて

今年で2回目の開催になった、Slush Asia 2016は大盛況で幕を閉じました。 現場で感じたことを一言で言えば、「勢い」です。ピッチコンテストに参加したスタートアップの熱のこもったプレゼンテーション、それに対する投資家の鋭い質問、ゲストスピーカーによる最新事例の紹介。また、このイベント運営を中心となって実施した学生ボランティアの皆さんの積極性。スタートアップ系イベントに相応しい、オープンで公平、かつ前向きな雰囲気で溢れていました。 この会場から、少しでも多くの革新的な活動が生まれることに期待したいと思います。

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