緊急事態宣言も解除されたのが、5月末。美術館も徐々に開館が進んでいるものの、混みそうだし、まだ行けていない・・・そんな方々も多いかと思います。

このような状況下ではありますが、アクセンチュア・イノベーション・ハブ・東京(以下、AIT)のアートワークの展示替えを行いましたので、本記事ではその作品をご紹介します。
今回は、昨年のVOCA展で大賞を受賞した東城氏、同様にVOCA展や個展など精力的に活躍されている青木氏の作品を展示しております。

 

展示コンセプト

今回展示する2人の作品は、いずれも鑑賞者の眼の動きにより、平面上のイメージや光は不安定に揺れ動きます。イメージや光、また、それらを見るという行為の限界に近づくか、限界を超えることにより、それらを定義付ける境界を明らかにし、存在のあり方を問うものと言えます。2人の現代美術家の思考や技術が結晶化した作品をぜひご覧いただければと思います。

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アーティスト紹介

■東城 信之介

虚像か現実か。絵画なのか彫刻なのか。金属を酸化させたり表面に細かい傷をつけることで、無意識に見えてしまう虚像や心象風景を作品にしている。そこに生まれる像は見る人の視覚や視力によっても変化し、一つとして同じ見え方をする事はない。


幼い頃から色々な何かが生きているようにみえて怖かった。それが本当に現実の物なのかただの思い込みなのか、今になっては確認も取れないしどちらでもいい。でも、そんな自分の世界を物質化することが生を感じる唯一の方法であり、不安を取り除いてくれた。2次元から現れる3次元は光や空間から様々な影響を受け、レンチキュラーやホログラムとはまた違った見え方となり、自分にしか見えない世界を成立させる。

1978年長野県生まれ。2004年東京造形大学美術学科比較造形卒業、05年東京造形大学研究生修了。鋼、真鍮、銅などの金属板や工業製品に大小の傷やサビなどの痕跡を施すことで、通常では見ることのできない事象や概念を視覚化させる作品を制作している。近年の個展に、「butter out」(VIENTO ARTS GALLERY、群馬、2019)、「Square×Square」(cohju contemporary art、京都、2018)など。VOCA大賞受賞。


■青木 豊

絵画の視野を広げ、世界と絵画の関係とその可能性を追究する制作活動を行っている。様々なアプローチをとりながらも、青木の制作には一貫して光への眼差しがあり、特にその立体化――つまり光が時間軸、鑑賞者の存在、展示空間などの特定の環境の要素に補完され、有機的に立ち上がるような豊かさ――を追究しています。デジタル化する日常環境のなかで、人間としての様々な感性が呼び覚まされるような視覚体験を提供します。


1985年熊本県生まれ。現在は東京を拠点に制作。2008年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業、2010年同大学院造形研究科美術専攻領域修了。主な個展に「外の部屋、中の庭」(熊本市現代美術館、2012)、主なグループ展に「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)、「VOCA展」(上野の森美術館、2016)、「熊本市現代美術館コレクション展 形が変わることで見えるもの(見えないもの)」(熊本市現代美術館、2016)などが。作品は熊本市現代美術館、高橋コレクションにパブリックコレクションとして収蔵。

 

アクセンチュア・イノベーション・ハブ・東京は、何故アートを展示するのか?

いまビジネスでは、問題自体を新たな視点に基づいて設定することや、商品・サービスに新しい意味を与えることにより、生活者や産業に対して価値を生み出すことが求められています。さまざまな組織や業種で、アートとの関わり方を模索する動きが活発化していますが、その理由の一つが、こうした「意味のイノベーション」が必要とされているためです。


アート作品が与える視覚などの五感へのインパクト、作品のコンセプトがもたらす世界に対する新たな向き合い方、作品に込められたレイヤーを読み解くことで得られる政治・経済・社会・技術的動向を含めた時代性への意識――特に、いまこの時に生み出されている現代アートの作品は、新しい意味の発見や事業者の視点ではない発想、という作用をもたらすのではないかと考えられています。

佐藤 守

インタラクティブ本部 / 芸術部企画プロデューサー

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