概要

物流クライシスが叫ばれる中、企業はどんな考え方で、物流を核としたサプライチェーン改革に臨めばいいのか。それを書くのが本書の目的だ。物流という分野に、サプライチェーン改革という視点でしっかりと向き合ってきた企業は数少ない。だがそこには、コスト削減だけでなく、収益拡大の非常に大きなチャンスが眠っている。物流クライシスやサステナビリティ経営に対応しながら、その潜在的なチャンスを生かせるかどうかが、これからの企業にとって生き残りの鍵となるのは必然だ。

本書では、業界ごとに物流を束ね、そこに様々な機能をつけ加えた「次世代物流プラットフォーム」を提案する。この新しいプラットフォームの活用により、企業は物流だけでなく自社の経営、ひいてはサプライチェーン全体を劇的に改善できるうえ、無駄な企業間競争に労力を費やす必要がなくなる。さらには、最近の懸案であるCO2排出量削減などサステナビリティ経営にも道筋がつけられるようになる。

「危機こそチャンス」の言葉通り、物流を核としたサプライチェーンの改革は、「物流クライシス」「コロナ危機」「SDGsブーム」の追い風を受けて、今後数年間で急速に進むことは間違いない。その変化の中身を、本書で一足先にご覧いただき、自社の物流とサプライチェーンを見直すヒントにしていただければ幸いに思う。

(「序章」より一部抜粋)

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目次

序章

パート1 物流の常識を変える業界別プラットフォーム

第1章 物流危機の真実

第2章 なぜ物流プラットフォームが必要なのか? 物流改革に必要な三つの視点

第3章 物流の業界別課題とプラットフォームの適性

第4章 次世代物流プラットフォームの担い手は誰か?

第5章 プラットフォーム時代の物流会社の戦略

第6章 大手商社のプラットフォーマー戦略

パート2 鍵を握る自動化とデータ化にどう取り組むか?

第7章 プラットフォーム時代における製造業のSCM戦略

第8章 加速するサプライチェーンの自動化とデータ化

第9章 さらに広がるAIの適用範囲

第10章 「次世代物流プラットフォーム」を実現するためのキーワード

第11章 「フィジカルインターネット」と次世代物流プラットフォームの共通点


おわりに 「キャパシティーフリー時代」の店舗と物流

著者

北川 寛樹

製造・流通本部 マネジング・ディレクター

日系、外資コンサルティング会社を経て、アクセンチュア参画。香港・中国7年、インドネシア3年の海外経験を通じ、様々な日系企業の海外進出、新規事業開拓コンサルティングを実施。また、アクセンチュアでは、サプライチェーン・コンサルティングに集中し、大手商社、消費財、物流企業、自動車部品サプライヤーなど、様々な業界の新規事業、トランスフォーメーションに携わる。最近では、物流を起点としたサプライチェーン改革や次世代物流プラットフォームの形成に関して、複数の大手企業と取り組んでいる。

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