今日の不安定な経済情勢にあって、CIOは「ITコスト削減」と「ビジネスに対するサービスの改善」を共に実現する確実なコスト削減手法を必要としています。この2つのメリットを同時に得るために、CIOは戦略的支出と固定的支出のバランスにおいて、より戦略的な視点を持ち、それを実現するアプローチを選択ことが求められます。
私たちのアプローチはリサーチによって効果が実証されています。戦略的IT支出の対象を見直すことで、固定的なオペレーション支出の一部を別の分野に振り分けて再投資し、より大きな事業価値を実現するというものです。このアプローチの目的は、全体のIT予算を削減しながら、戦略的IT支出を徐々に増加させることにあります。
このアプローチによって、景気下降期にはオペレーション支出を継続的に低減しつつ要求されるITケイパビリティとのギャップを最小限のレベルに保つことができます。結果、景気回復時における事業の展開に対し、柔軟かつ迅速に応えることができると考えます。アクセンチュアの実施してきたハイパフォーマンスITの調査は一貫してこの戦略的アプローチの有効性を証明しています。また、同調査から、ハイパフォーマンス企業におけるIT部門の執行責任者は、財務的に困難な時期にもIT投資を継続していたことが分かっています。
コスト削減プログラムの推進をサポートするためには、一連のステップを実施する必要があります。以下の3つのステップからなる反復プロセスを実行することで、ITの主要支出領域における適切な投資判断を導きます。
- 最小化:早急に成果が現れる確実なコスト削減施策を特定します。これによって時間的余裕を確保できると同時に、短期的なコスト削減見込みを示してステークホルダーの信頼を高めることができます。
- 最適化:ソフトウェア・ハードウェア資産において、必要不可欠な資産以外を処分することで、IT資産の利用状況を改善しIT全体のコストを低減することができます。
- 構造の再設計:低コストのデリバリーモデルに重点を移すことで構造改革を促します。これによってオペレーティングモデルの改善、プロセスのスリム化、革新的テクノロジーの導入、アウトソーシング戦略の推進が実現し、人件費を大幅に削減できます。