ハイパフォーマンスをもたらすアウトソーシング
通信・ハイテク本部
アウトソーシング担当
シニア・エグゼクティブ
五十嵐 慎二 |
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通信・ハイテク本部
アウトソーシング担当
シニア・エグゼクティブ
Michael Heideman |
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概要
アウトソーシングは、これまで欧米特有のビジネスモデルと考えられてきましたが、昨今、日本国内のビジネスにおいても急速に定着してきています。人材不足に直面する日本企業の経営幹部が、専門性の高いスキルを備えた外部スタッフによって、自社の労働力を補う手段としてアウトソーシングの重要性が理解されるようになったからです。また同時に、アウトソーシングを戦略として活用することで、多くのベネフィットが得られることを明確に認識し始めています。アウトソーシングによって品質の標準化が促進され、社員がより優先度の高いコア業務に注力できる環境がもたらされることで、企業にとっては事業戦略を成功へと推進する効果的な手法となり得ます。
経営幹部にこのような知見を持って頂けるよう、アウトソーシングの正しい理解へと導く役割を果たしているのが、私たちアクセンチュアです。豊富な経験に裏付けられたアウトソーシングの能力とグローバルレベルのデリバリー・ネットワークを備え、高度なITスキルを身に付けたビジネスプロセスのエキスパートを世界中に擁するアクセンチュアは、日本企業と協働しながらアウトソーシングの導入を支援し、提携企業の業務プロセスの刷新、および成長機会とハイパフォーマンスの実現に貢献します。
アウトソーシングに対する変化
数年前まで、アウトソーシングという概念を受け入れることに躊躇する傾向が日本企業に見られたのは、主に2つの理由からでした。1つは、社外に委託するよりも大半の業務を社内で処理することで、品質を維持しようという方針のためです。もう1つは、労働力コストの差を活用したコスト削減の手法が、日本の雇用慣行には馴染まないと考えられていたからです。
しかしながら、経済発展の鈍化、労働人口の高齢化、IT関連分野を専攻とする大卒者層の減少など、企業がかつて経験したことのない様々な要因に直面することで、経営幹部はこうした状況への対応策を真剣に再考し始めています。
アクセンチュアは、継続的に研究・調査しているハイパフォーマンスの特性に関するレポート結果を、企業のこうした課題への取り組みに活かし、日本企業のアウトソーシング戦略を支援しています。上記の調査においても、アウトソーシングがハイパフォーマンス・ビジネスを実現するための主要な要素の1つであることが明確に示されています。アウトソーシングによって社員がコア業務に専念できることで、自社のテクノロジーとビジネスプロセスの向上、およびイノベーションが推進できる一方、経営コストの削減にも効果的です。従来のアウトソーシング契約のあり方を一新させ、適切なケイパビリティをバランスよく備えたアウトソーシング・プロバイダーを選択することが、これらを成功させるための重要な鍵となるでしょう。
アウトソーシングに対する革新的なアプローチ
理想的なアウトソーシングは、正社員を確保しながら柔軟性の高い人材プールへのアクセスを可能にし、企業のIT、ならびにビジネスプロセスの向上をもたらします。アクセンチュアは、これまで数多くの日本企業のお客様と密接に連携しながら、アウトソーシングに対する革新的なアプローチを採用してきました。以下に挙げる3つのアプローチ手法が、ビジネス目標を確実に実現しています。
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人材活用の最適化—企業の多くは、専門的スキルを有した契約社員によって必要な人材を補っています。そのため、人材派遣会社への支払経費が人件費の75%にも上る場合さえあります。しかし、戦略的なアウトソーシングを導入すれば、数社の人材派遣会社と個別契約を結ばなくても、最適なグローバル・ソーシング・モデルに則した業務遂行を、1社のアウトソーシング・プロバイダーに託すことができます。調査会社のForrester Research 社も同様の調査結果を発表しており、日本企業は人材の調達先を入念に絞り込むことにより、プロバイダーとの強固な信頼関係を確立しつつ、業務プロセスの精度を高め、一貫した管理体制を構築できると述べています。*1
アクセンチュアは、日本のある大手企業において調達プロセスのアウトソーシングを支援した際に、このアプローチを適用しました。この企業は、過剰な直接材関連の費用支出という深刻な問題を抱えていた上、仕入れ先企業の情報収集やその実績評価、購買交渉を担当できる調達部門の人材不足に悩まされていました。そこで解決の手段としてアウトソーシングを導入し、調達プロセスの一部をアクセンチュアに委託することにしました。
グローバルレベルでアウトソーシングに携わった実績から、企業の変革支援や調達アウトソーシングに関する豊富な知見を活かし、アクセンチュアはこの企業との間で、リスクの負担と成果に応じた報酬型の契約を締結しました。さらに契約に基づき、調達プロセスの改善と業務管理システムの導入も実施しました。こうして、調達部門の人件費削減を可能にするプロバイダー1社にアウトソースしたことで、同社は早期に調達プロセスの最適化を実現することができました。
*1 『Japan’s Offshore Evolution: Baby Steps Toward China and India (日本企業のオフショア・アウトソーシングへの参入:中国、インドへの小さな第一歩)』
(Forrester Research, Inc.、2007年2月1日発行)
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価値創出業務への社員の再配置—アウトソーシングを導入し、定型化した業務、つまりノンコアな業務を外部へ委託することで、社員の業務姿勢にも変化が見られます。有能な社員のコア・コンピテンシーを活かし、研究開発などの全く新しい分野に配置することも可能となりますし、また、企業により高い価値をもたらすような業務を担当させることで、社員の意欲を刺激し、モチベーションを高めることにもなります。
日本のある大手ハイテク企業とのアプリケーション・アウトソーシング契約において、アクセンチュアはこのアプローチを採用しました。この企業では、増加の一途を辿るITコストとレガシー環境により、製品の品質向上を主目的とした人材活用が困難な状況に陥っていたため、ノンコアな業務をアウトソースし、研究開発や顧客のエンゲージメントの獲得を目的とした製品の改善といった業務に、有能な社員を再配置することにしました。
アウトソーシングを含めた業務編成への移行が円滑に進むよう、アクセンチュアはビジネスプロセスの標準化とアプリケーションのマネジメント・プロセスの改善を提案し、また、同社の現行システムとして運用されているアプリケーション・マネジメントのオペレーション環境を向上させるため、サービス・マネジメント・システムも新たに開発しました。
さらにアクセンチュアは、この企業のITエキスパートの数人を、アプリケーションの運用・保守を専門とするアクセンチュアのスタッフと共に、新たなサービス部署に異動させました。この新組織が財務、調達、顧客関係管理、ナレッジ・マネジメントといった各システムの運用・保守を担当すると同時に、アプリケーションの開発サービスも手がけることになりました。
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コ・ソーシング契約—自社のITおよびビジネスプロセスを向上させるために、企業はアウトソーシング・プロバイダーと自社の双方から必要な人材を集め、コ・ソーシング組織を編成することが可能です。こうした手法を通じて、企業はアウトソーシング・プロバイダーの熟練スタッフを活用しつつ、自社の社員にはITとビジネスプロセスに関する研修の機会を与え、スキルを高められます。契約期間の満了時には、契約を延長するか、もしくは社員を自社に戻し、習得したナレッジを自社に還元するのか、どちらかを選択することができます。
アクセンチュアは、日本を代表する半導体企業の1つである株式会社ルネサステクノロジと既述のアウトソーシング契約を結び、IT業務のコスト削減とサービスの品質向上を支援すると共に、同社の情報サービスチームのナレッジとマネジメント能力の強化を推進してきました。
このアプリケーション・アウトソーシング契約に基づき、同社はIT担当スタッフを共同チームに異動させ、アクセンチュアもこのチームに人材とアセットを提供しました。業務移行プロセスを経た後、アクセンチュアの有する手法と工業化されたアプローチを活用することで、共同チームはアプリケーションの運用・保守、および開発という業務において重要な役割を果たすことになりました。
アクセンチュアは同時に、ビジネスプロセスのリエンジニアリングやITポートフォリオの最適化をサポートし、機能面での冗長性排除に努めました。アクセンチュアと連携することで、同社はアプリケーション開発および運用・保守コストを削減し、社員はITに関する最新のナレッジと能力を短期間で吸収することができました。
適切なアウトソーシング・アプローチの確立に加えて、経営幹部はアウトソーシングを支援するプロバイダーの提案内容の有効性を慎重に判断する必要があります。着目すべき判断材料として、プロジェクトの組織・管理手法、業務および人材のアウトソーシング・モデルの選択(ニアショア、オンショアおよびオフショア)、多様なアプリケーションの運用・保守と生産性を向上させるリエンジニアリング能力、優れたサービス・デリバリー能力などが挙げられます。アウトソーシング・プロバイダーがどのようにして価値を提供し、コスト削減を実現させるのか、その手法とメカニズムを把握することが、アウトソーシングを成功させるための必須条件と言えるでしょう。
戦略的アウトソーシング・プロバイダーの選定
業務コストの大幅な削減と、企業の変革とを同時に実現するプロバイダーに不可欠な要素は、グローバルレベルの高度な能力、実績に裏打ちされた手法と業務プロセスによる工業化されたアプローチ、そして必要な語学力を身に付けたエキスパートの集団などが挙げられます。
私たちは先に述べたようなアウトソーシング支援において、アクセンチュア・グローバル・デリバリー・ネットワークを最大限に活用しており、たとえば、大連(中国)にあるデリバリー・センターでは、数多くの日本語に堪能な専門スタッフが常勤しています。このように、アクセンチュアは日本企業が業務の一部を大連に移管する際、充分な研修を受けた低コストの人材プールを有効活用することで、より一層のコスト削減を実現できるよう支援しています。
アクセンチュアのグローバル・デリバリー・ネットワークは、世界約30都市に40カ所以上の拠点を構え、70,000人を超える熟練スタッフを擁していますので、日本企業がインド、南米など他のオフショア・サイトにアウトソーシング先を広げることも可能です。アクセンチュアはこうしたグローバルなアプローチを通じてエンド・ツー・エンドによる支援体制と能力を提供し、適切なスキルと才能を備えた人材をいつでも動員できる体制を整えて、常にお客様企業のハイパフォーマンスの実現に貢献しています。
アウトソーシングの付加価値として
企業の経営幹部は、戦略的アウトソーシングの成果として、有能な人材の活用やコスト削減の他にも、以下のようなメリットが得られることを理解しています。
- 品質の標準化—企業はアウトソーシングを通して、より効果的にプロセスの品質を確保することが可能です。アクセンチュアはアウトソーシングを導入する際、お客様が一定レベルの品質を常に維持するために必要とされるリソースの量を、正確に算出することができるようサポートします。この品質レベルは、お客様企業とアクセンチュアが締結するサービス・レベル・アグリーメント(SLA)に記載され、予定されたコストでどの程度の品質レベルが可能かを早期に把握する上での判断材料となります。
- 優先順位の高いビジネスケイパビリティに注力—ITや財務、人事などのビジネスプロセス・アウトソーシング(BPO)により、社員の生産性が一段と向上するだけでなく、社員が専門領域の改善や、新たな技術の習得に取り組むことが可能となります。
- 市場投入に要する期間短縮など、戦略目標の実現に貢献—アウトソーシングは、企業が24時間365日休みなく業務稼動することを実現し、また、出荷や納品を迅速に行い、機能豊富な製品をどの競合他社よりも早期に市場投入することを可能にします。さらに、実績あるアウトソーシング・プロバイダーと提携することで、新興国や新しい市場への参入、新規販売チャネルの開拓、革新的なサービスの導入等を、コスト効率よく簡便に実行できます。
戦略的なアプローチによるアウトソーシングは、グローバル化を進める日本企業に新たな競争力をもたらし、差別化を実現するための切り札となると同時に、企業自らを変革することで、組織内にある潜在的な成長の可能性を引き出し、ハイパフォーマンスの実現を加速化することでしょう。
競争力を高める差別化のためのアウトソーシング
ハイパフォーマンスの実現を目指す日本企業、とりわけグローバル展開を積極的に進める日本企業の多くは、製品の供給、成長を目指した取り組み、そしてサービス内容の改革において万全を期す必要があります。そのための第一歩として考えられるのが、アウトソーシングを有効に活用してIT部門や重要なビジネスプロセスに変革をもたらすことです。これらが改善され、低コスト・低リスクでありながら高い信頼性を備え、機能するようになれば、企業全体の戦略目標を実現する上で大きな役割を果たすことになるでしょう。
アウトソーシングに関するアクセンチュアのサービスその他の詳細は、お問い合わせフォームをご利用ください。
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