雇用をどう創出するのか
マーク・パーディ、ラダン・ダバルダニ、アテナ・ペペス
広報誌「アウトルック」日本語版 2011 February
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成熟市場である北米や欧州、日本の将来に対する悲観的な見方が増す一方で、これらの国には新たな成長と雇用の機会がまだ十分にある。しかし官民で本格的な協力関係を築かなければ、長い停滞がやってくるだろう。
2008年~2009年の大不況は、借金で支えられた消費による先進国の成長の矛盾を露呈し、長期的な成長のためには経済の均衡を取り戻し、新たな基盤を築く必要があることを浮き彫りにした。
この不況が引き起こした危機によって、経済活動や経済力が、20世紀を牽引してきた先進国から新興の経済大国に移動する、いわゆる多極化世界への移行が加速した。
欧米諸国は、国内的には、不況や金融危機の遺産である緊縮財政や過剰債務を抱えた家計部門などに取り組まなければならないだけでなく、急速に進む高齢化、エネルギー不足、気候変動といった長期的な課題にも対応しなければならない。
こうした背景から、今後10年間の欧米諸国の経済見通しは暗いと考える専門家は多い。経済学者のポール・クルーグマンは、一部の先進国は多額の債務や高齢化で経済力が低下し、失われた10年に突入するであろうと予測している。また投資家のジョージ・ソロスは、英国や米国では何年にも及ぶ長い低成長期が訪れるであろうと警告している。
筆者について
マーク・パーディ(Mark Purdy)はアクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所の主任エコノミストであり、企業経営に大きな影響を与えるマクロ経済や地政学的な各種動向に関する研究を主導する。同氏は現在、グローバル化、国別競争力、将来の成長部門の研究に注力している。また、アクセンチュアを代表して、さまざまな経済解説や経済分析に携わっている。同氏はロンドンを拠点に活動している。
ラダン・ダバルダニ(Ladan Davarzani)はアクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所のエコノミストであり、経済的影響評価、マクロ経済予測や分析を含めた各種定量的・定性的調査や調査設計を担当する。同氏はグローバル経済の動向についての造詣が深い。特に経済成長、米国経済、開発経済学についての関心が深い。ロンドンを拠点に活動している。
アテナ・ペペス(Athena Peppes)はアクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所のエコノミストであり、マクロ経済、消費者行動、人口動態についての研究を担当する。アクセンチュア入社以前は、商品アナリスト、英国保険協会のエコノミストとして活躍した。同氏はロンドンを拠点に活動している。
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