デジタル化を通じた売り上げ増の実現
マルコ・ヴェルノッキ、マット・シモンズ
広報誌「アウトルック」日本語版 2010 June
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デジタル時代は多くの機会をもたらすが、同時にアナログ的な思考回路から脱却できない企業にとっては深刻な脅威になる。デジタル時代を勝ち抜くためには、デジタル化の大きな強みである、“購入サイクルの最初から顧客との関係を構築する能力”を活用することだ。
NBCユニバーサルのCEOのジェフ・ザッカーが、かつてメディア・エンターテイメント業界のデジタル化について「アナログで 問題ないのに、わざわざデジタル化を行って売り上げを大きく落とすことはない」とはねつけたのは有名な話である。ザッカーは最近になってデジタル化のメリットについて軌道修正したが(デジタル化が生み出す収益は、以前はアナログの100分の1程度であったが、今では10分の1位にまでなったと発言している)、企業がデジタル・チャネルから期待どおりの収益をあげられるようになるにはまだ長い道のりが待ち受けている。
メディア・エンターテイメント業界は、デジタル革命の打撃を最も強く受けた業界の1つには違いないが、その影響は業界を超えてほとんどの企業に及んでいる。デジタル通信技術を活用し、デジタル・ケイパビリティを金のなる木に転換させる方法はないものかと、皆懸命に取り組んでいるのである。
筆者について
マルコ・ヴェルノッキは、アクセンチュア・メディア・エンターテイメント・グループのグローバル・マネージング・ディレクターである。国別・多国間レベルの両方で、企業の事業改革戦略や実行プランの策定支援に20年近くの経験を持ち、放送、出版、ポータル業界のお客様に協力してきた。グローバル・マネージング・ディレクターとして、デジタル消費者の変化する役割、新たな収益モデル創出の取り組み、デジタル・サプライチェーンの効率化をテーマにハイパフォーマンスの実現を目指すお客様のサポートを行っている。同氏はミラノを拠点として活動して いる。
マット・シモンズは、企業の世界レベルのデジタル・マーケティング・ケイパビリティ 構築を支援するアクセンチュア・インタラクティブのチーフ戦略リードである。デジタル・テクノロジー開発とウェブ・ビジネスの商品化において15年を超える実績を持ち、マーケティング戦略、キャンペーン管理、インテリジェント・デジタル・プラットフォームといった広範な分野にわたる、大規模なデジタル・トランスフォーメーション・プロジェクトを専門とする。同氏は最適化プロセスと設計の領域で、多数の特許を取得しており、サンフランシスコを拠点として活動している。
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