ハイパフォーマンス実現に向けた金融サービスにおける情報管理の重要性
全文をダウンロードする:「The Point 2007年11月 確かな情報管理が混乱を回避する」[PDF, 284.4KB] ※別ウィンドウで開きます
The Point 「ポイント」 第7巻、第7号/2007年11月
(アクセンチュア広報誌)
アクセンチュア・インフォメーション・マネジメント・サービス
CEO
ロイス・ベル
金融サービス本部
シニア・エグゼクティブ
タマーラ・アレリス、オマー・ソハイル
情報管理に対する新しいアプローチ
サブプライム市場の危機はなぜ起こったかは、様々な要因が挙げられていますが、疑いの余地がない明確なことが1つあります。それは確かな情報管理が行われていなかったことです。住宅ローンの設定から証券化、また投資に至る過程に、想定外の債務、ビジネスモデル、分析内容といった諸問題を含んでいた可能性があったため、結局、それらは実際に誤った方向に向かってしまいました。バブルとその崩壊が起こる時には大抵、情報管理の未熟さが絡んでいるものです。信頼できる情報が得られないときは、借り手も投資家も、不完全な情報を、思い込みや希望的観測、あるいは想像で補おうとするものです。
情報は、金融サービス業にとって、謂わば人体における血液にも等しいものであり、この業界はそれをできるだけ効果的に管理しようとして莫大な経費を割り当てています。しかし買収に買収を重ねて成長してきた組織は、買収前のそれぞれのデータ・ソースをつなぎ合わせて使用し続けているのが現状です。これでは最適なアプローチにはなり得ません。また、投資の大部分はハードウェアとソフトウェアに集中していますが、技術だけでは金融機関の高度な情報管理のニーズを充たすことはできません。
最近の認知・行動経済学の調査では、人間がデータを情報として捉え、さらにそこから判断を下す過程には一貫したパターンがあることが分かっています。アンカリング(当初提示された情報に判断が過剰に影響されること)、ハーディング(他の大勢の考えに同調すること)、および何らかの「公正さ」への拘りが、数学的モデルの結論とは異なる判断をもたらすことがあるのです。サブプライム危機は、金融サービス業界に新しい情報管理のアプローチが必要であることを示しています。金融機関がデータ管理の効率改善に向けて努力する上で、取り組まなければならない分野が3つあります。それは、データの質、意思決定プロセスの改善を目的とした構造化および非構造化データの活用、ならびに分析能力の向上です。これらの分野で成功を収めることができなければ、情報管理でハイパフォーマンスを実現できる可能性は「サブプライム」すなわち平均以下でしょう。
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