銀行業2012年:増収と革新 2015年までに他行に差をつけるために
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変化し、変化しつつある世界で収益性を高める
2008年から2009年に起きた金融危機によって、2000年代半ばに欧米市場で一般的であった、一見ローリスク・ハイリターンに見える銀行業のモデルの根本的な欠点が露呈しました。金融危機の影響が残る中で生まれつつある新たな状況において、北米と欧州の銀行は安定した状態まで回復し、ある程度の収益性に戻っています。その回復を支えたのは、多くの新興国市場における追い風で、現在では世界有数の銀行がこぞって拠点を置いています。このような回復は持続的なものでなければなりませんが、その一方で、このような危機を「二度と」起こしてはならないという社会や政府および規制当局からのさまざまな要求といった、向かい風もあります。これらの要求に応えることは、必要とする資本を集め、投資家に対して高い自己資本利益率(ROE)を実現することを目指す銀行にとっては非常に大きな課題となるでしょう。
多くの銀行市場では、顧客の購買行動がより洗練され、従来からの顧客と銀行との関係が不安定なものとなってきています。こういった顧客行動の変化によって、銀行業に対する向かい風はより強まっています。
アクセンチュアが2010年に実施した顧客に関する調査で、このような顧客行動の変化は、銀行の顧客収益性にマイナスの影響をもたらしており、調査対象とした銀行の約半数において、顧客収益性が5%から15%減少していることがわかりました。
金融危機によって信頼を裏切られたと感じたことで、顧客は様々な業種の事業者から提供される金融サービスを以前よりも受け入れるようになりました。またモバイルなどの新しいテクノロジーの導入やソーシャルメディアなどの新たな通信チャネルの出現によって、サービス提供に対する期待が変化しつつあります。
アクセンチュアは、銀行業2012年という調査をこの3年間継続的に実施しており、銀行の収益性を高める手段や新たな環境において持続的な収益性を実現するために必要な業務モデルを精査しました。
銀行業2012シリーズの第4回目となる本書では、過去3年間にわたるアクセンチュアの調査から、他行をしのぐ業績を達成することができた銀行、つまり増収と優れた自己資本利益率(ROE)を実現し、市場において将来の成長の可能性があるという評価を受けた銀行を特定しました。
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