「海面下」の状況を探る アジア太平洋地域の銀行業界の分析
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アジア太平洋地域の銀行業界という大海原の海図を描く
アジアの銀行業界は大きな海に例えることができます。金融危機が始まって1年以上になる今も、そよ風が海面にさざ波を立てたり、うねりが押し寄せたりすることもありますが、全体として状況は悪くないようです。しかし大海と同様に、実態は「海面下」に隠れており、地域ごとに、また、各銀行の立場・健全性・潜在能力によってかなり異なります。
アジア太平洋地域の銀行は、今回の危機に直面した後も、世界の他地域の銀行と比べて健全な状況を維持していると一般的には言われています。しかし、表面上は回復力があるように見受けられますが、実際には数多くの懸念が潜んでいるため、慎重な姿勢を取るべきだと考えられます。懸念の最たるものとしては、銀行業界が複雑であり、同じアジアの中でも市場によって成熟度が異なるという点が挙げられます。本レポートでは、成熟度によって各市場を「新興」「成熟」「先進」の3つに分類します。将来の成長に向けた個々の銀行の出発点もまた、各銀行の持つ強みや環境により大きく異なります。
各銀行は今日の状況や地域全体の信用収縮からの回復具合に応じて、独自の「海図」を作成する必要があります。本レポートでは、各市場の重要な要素を徹底的に検証した結果に基づき、成長の追求、オペレーティングモデルの工業化、強固なリスク管理と資本最適化のバランスの達成により、成功への船出が可能となる事を説明します。
アジア太平洋地域において圧倒的な地位を目指すためには、国内および地域全体における、市場の構造と成長面の課題を慎重に検証し、解釈する必要があります。アクセンチュアは、アジア太平洋地域の銀行業界という大海原を進んでいくお客様を支援するため、銀行業界のニーズだけに焦点を当てたイノベーション・センターをシンガポールに設立しました。この大規模な施設が設立されたことで、私たちは個々の銀行の声に耳を傾け、その状況を分析・理解し、金融危機後に来るであろう成長期に備えて、目標達成に向けた適切な戦略策定のお手伝いをすることが可能となりました。
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