銀行向けクラウドコンピューティングの競争・価格優位性
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The Point 「ポイント」 第10巻、第4号/2010年7月 (アクセンチュア広報誌)
金融サービステクノロジー
マネージング・ディレクター
ダニエル・ベントン
手探りのクラウド
ビジネス系のメディアでは、「クラウド」コンピューティングについて多くの話題が取り上げられています。しかしながら銀行業界においては、クラウドとは何か、またそこにある可能性とリスクについてまだ十分に理解されていないようです。事実、銀行業界が様々な課題に直面する中で、クラウドに係る規制の問題や、データセキュリティ、ロケーション、責任負担、リカバビリティなどについて懸念があるために、クラウドがもたらす短期的なインフラコストの削減効果のみならず、より重要となる中長期的、広範囲に及ぶ効果についても理解が遅れています。
定義上、クラウドコンピューティングがあればユーザーは場所を問わずにインターネットを介してコンピュータの機能を利用できます。銀行業界において、インフラやアプリケーション、ビジネスプロセスの面でコスト軽減や効率化の機会を得られることは認識されていますが、クラウドコンピューティングが、柔軟で機動的なビジネスモデルの構築、顧客との取引関係の提案、差別化を実現するための新市場の開拓・新サービスの創出といった点でどのような可能性を持つかについては、十分に理解されていないのが実情です。
クラウドコンピューティングから最大限の価値を生み出すために、既存のビジネスで実施しているような厳格な分析的手法が適用される必要があります。セキュリティなどの予想される問題の多くは、現在実施されているもので十分対応が可能です。銀行はこうしたクラウドに関する取り組みを通じて、価値創出とイノベーションを実現し、金融業界において競争優位を確保することが可能です。クラウドは、最も有望な手段であり、数年のうちにビジネスを成功させる上でなくてはならないものなのです。
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