新しいアナリティクスが金融サービスの将来を変える
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The Point 「ポイント」 第10巻、第8号/2010年12月
(アクセンチュア広報誌)
金融サービス
シニア・エグゼクティブ
ジョン・マクヒュー、エドウィン・ファン・デル・オウデラー
新しいアナリティクス( 分析力) の優位性
グローバル金融危機は、良くも悪くも、金融業界におけるアナリティクスの威力を見せつけることになりました。多くの企業は、定量化モデルに過剰な信頼を置いたときと同様に、アナリティクス・テクノロジーを軽率に活用したことで、不幸な結果に陥りました。その一方で、リアルタイムの、予測的アナリティクスを賢く活用したことによって、この金融危機を生き延びた企業もあります。それだけでなく、これらの企業は危機以前より一層体力をつけ、海外では監督官庁からほかの企業を救うよう要請を受けるほどになった企業もあるほどです。それはとりもなおさず、早期に予兆をつかんで警告に対してすぐに行動を起こしたり、環境の変化を監視してそれにあわせて対応ができるような、システムや組織体制を持っていたからです。何が起こったかだけでなく、それが何を意味していたのか、今後再び起こった場合はどう行動すべきかも把握していたのです。
グローバルな需要だけでなく、リスクや規制、パフォーマンス管理に対するコンプライアンスが、すさまじい勢いで複雑化する中、将来、競争に打ち勝つための要となるのがアナリティクスです。今後も規制は増え、より厳しくなります。新たな費用や必要資本のコストも増え、『大きくて潰せない(too big to fail)』ほどになるスケールメリットを制限してしまうかもしれません。
このような環境の変化によって、金融機関は、より多くのことを少ないコストで行わざるをえなくなるでしょう。どの顧客、どの商品が一番リスクに見合ったリターンがあるかを理解し、流動性ポジションやリスク・エクスポージャーを熟知すること。そして、損失を最小限に抑えながら競争優位に立つ機会を最大化するために、迅速かつ効果的な適応を行うことが求められます。これらすべてを実現するために必要な馬力を持った金融機関こそが、成功を手に入れることになるのです。
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