新たな金融サービスの展望におけるリスク管理を通じたハイパフォーマンスの実現
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The Point 「ポイント」 第10巻、第2号/2010年3月
(アクセンチュア広報誌)
金融サービス
シニア・エグゼクティブ
クリス・トンプソン
金融サービス
シニア・マネジャー
ルーサー・クライン、サマンサ・レーガン
景気後退後のリスク対応アプローチ
金融業界が景気後退から抜け出そうとする中、金融当局は長期的施策を講じ、将来的な混乱を最小限に抑えようとしています。こうした施策の具体的要件は国や地域によって異なりますが、一貫して求められるのは、ガバナンスの強化、リスク管理、キャピタルマネジメント、国際基準の準拠に向けた更なる注力です。
新たな規制がもたらす影響は甚大です。オペレーションの透明性や詳細な情報がより一層求められる中で、金融機関は企業の信頼できるデータに迅速にアクセスし、報告や分析への拡大する需要に応えてゆく必要があります。同時に、資本、会計、流動性およびリスクの基準が厳しくなるため、多くの企業には十分な資本の確保が求められています。こうした新しい基準の多くは、ビジネスを困難にする可能性があります。つまり、金融機関がその商品ラインナップやマーケティング戦略、オペレーティング・モデルの変更を余儀なくされ、それを検討する必要性が生じるかもしれないためです。金融各社は全社をあげて新しい業務手法を見出し、新たな規制により増加するコンプライアンスおよびオペレーションコストをどのように最小化、ないし相殺するかを決定しなければなりません。また、ほとんどの金融機関にはリスクに対する真のエンタープライズ・アプローチがないため、多くの金融機関は新しいリスク管理機能を開発し、市場におけるあらゆる種類のリスクを理解する必要性を認識するに違いありません。
しかしこうした課題は同時にチャンスとも言えます。ある企業にとっては、規制が新たな市場や事業をもたらすかもしれません。また、多くの企業は、コンプライアンス対応を綿密に計画することで、大きなコスト削減を達成できるはずです。機会を包括的に捉えながら新たな規制環境に臨む企業こそが、景気後退後の世界でハイパフォーマンスを実現できるのです。
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