事例紹介 アバディーン・デリバリー・センター
アクセンチュアのアバディーン・デリバリー・センターは、北海油田にある名だたる石油会社6社に効率的な財務および経理業務を提供しています。
石油会社の共通課題:
北海にある石油やガスなどの天然資源を掘削・精製する会社は、互いにしのぎを削りながらも、経営効率を追求した結果、財務や経理業務を共通のアウトソーサーに委託しています。これらの会社は、コストを抑えながら、社員の士気を高め、高品質な財務・経理業務を提供しつづけるという共通の課題に直面していました。1980年からのわずか10年余りで、原油の価格は3分の2に落ち込む一方、コストは3倍にも膨み、1990年には、コストとの厳しい戦いに対して大胆な処方箋が必要となっていました。
アバディーン・デリバリー・センターが提供するソリューション:
アバディーン・デリバリー・センターは、BP Explorationの財務および経理業務の提供、および関連する情報システムの運用管理を行うため、1991年に設立されました。BPとアクセンチュアの間に締結されたアウトソーシング契約により、BPの財務・経理部門のスタッフ320名がアクセンチュアに転籍し、BP向けの財務・経理業務を行うことになりましたが、これは単なるコスト削減のための転籍ではなく、BP向けのサービスを他の企業にも提供し、コストセンターをプロフィットセンターに移行させるという、壮大なビジョンを見据えた計画の第一歩だったのです。
このアバディーン・デリバリー・センターは設立当初から北海にて操業するメジャー(大手石油会社)の注目を集め、今日では450名のスタッフ(その約3分の1は公認会計士資格を保有)が、下記のメジャー6社に財務・経理業務を提供しています。
- BP Exploration
- Talisman Energy UK Ltd
- Conoco (UK) Ltd
- LASMO PLC
- TotalFinaElf (UK) Ltd
- BOL (Britania Operator Ltd)
アバディーン・デリバリー・センターが提供するサービス
アバディーン・デリバリー・センターの特徴は、提供されているサービスの幅広さです。例えば、クライアントが持つ財務・経理業務やそれらに関連する業務全体だけでなく、それらに使用される業務アプリケーション・システムもサービスの対象なのです。今日でも、大企業の財務や経理のほぼすべての機能をアウトソースすることはまれであり、1991年当時のこの決断がいかに先進的なものだったか、ご理解いただけるでしょう。
クライアントに質の高いサービスを提供しつづけるために重要なことは、そこで働くスタッフに十分な投資を行うことです。アクセンチュアでは、アバディーンのスタッフに対して経理実務教育を行うだけでなく、積極的にキャリア開発を支援してきました。その結果、高いスキルと士気を持ったスタッフの活躍の場はアバディーンにとどまらず、アクセンチュアの世界的なエネルギー産業のクライアントのもとへと広がっています。
また、より効率的な運営とより高い付加価値を提供するために、アバディーン・デリバリー・センターではさまざまな取り組みを行ってきました。その中でも、最も高い評価を受けているのが"e-space"と呼ばれるインターネットを利用した経理業務システムです。このシステムにより、請求書は自動的に承認・発行され、顧客に送付されるのです。さらに、石油取引による税金やロイヤルティの申請内容の確認とその還付にいたるまでの機能が組み込まれたのです。
多くのクライアントがアクセンチュアのソリューションを支持している理由は、これだけではありません。以下にその一部をご紹介します。
- ASAP: 石油業界の複数クライアント向けにサービスを提供するために構成されたSAPの経理システム
- Tempo: インターネット対応の勤怠管理システム
- "e"COM: ウェブ・ベースの請求承認および請求処理システム
- ePART: ウェブ・ベースのジョイント・ベンチャー向け情報交換システムで2002年に稼動予定
アバディーン・デリバリー・センターは、アクセンチュアの豊富な経験と知識を持つコンサルティング・チームと常に密接な関係を保ち、全産業におけるベスト・プラクティスや新しいシステム、テクノロジーを必要に応じて吸収し、クライアントに提供できる体制が取られています。その結果、クライアントはより効率的・効果的で、高品質なサービスを受けることが可能になるのです。我々は常に先を見越して、クライアントのビジネスニーズに適応できる柔軟なサービス体制を構築しているのです。
クライアントのメリット:
社内の重要な機能をアウトソースするという重大な決断を下した、六つのエネルギー会社“メジャー”はその対価としてどのような利益を得たのでしょうか。
- 財務・経理業務とそれにかかるシステムの運用管理コストが70%から40%削減された(クライアントとのアウトソーシングの範囲や契約の長さにより違いがあります)
- クライアントの満足度を継続的に監視し、必要に応じて修正・拡張が行われることにより、常に高品質のサービスが提供されることが約束されている
- アウトソーシング契約締結に伴いアクセンチュアに転籍したスタッフに対して、アクセンチュアが責任を持ってスキル開発やキャリア開発を行い、さまざまな将来へのオプションを用意している
- サービスが効率的に管理・運営・提供されていることのを定期的にチェックすることにより、バランス・シートに影響を与えるような問題を未然に防ぐことができ、最高の組み合わせによるジョイント・ベンチャーと監査体制が、質の高い財務・経理サービスを保証する
これらに加えて、クライアントは財務や経理といった、重要でありながら事業の核とはならない業務において、その管理労力を削減できるだけでなく本来の核となる事業分野にフォーカスを当てる経営が可能になります。
今日、アクセンチュアのアバディーン・デリバリー・センターでは北海油田の財務・経理業務の約40%を受託するまでに発展しました。今や、このデリバリー・センターは北海油田産業になくてはならない存在に成長しただけでなく、複数のクライアントと共に業務アプリケーションやソリューションの開発を行い、石油業界に対してそれらを積極的に提案する存在となったのです。
エネルギーに関するアクセンチュアのサービスその他の詳細は、お問い合わせフォームをご利用ください。
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