デジタル時代の消費者をめぐる競争
クム・プーリー
広報誌「アウトルック」日本語版 2008 October
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今日の消費者家電業界は、イノベーションの競争の場といっても過言ではない。この業界には2種類のハイパフォーマンス企業が存在しているが、それぞれ異なったアプローチでこの重要なケイパビリティに取り組んでいる。
数ある産業の中で、消費者家電業界ほど、新しい製品の開発やマーケティングを重視している業界は他に類例がない。したがって、次々と出現する新製品の数も他業種と比べ、際立って多い。日進月歩で性能アップする携帯電話や薄型テレビは、現代の技術革新を代表する好例と言えよう。ほぼ1世紀前の民間放送用ラジオの出現と共にスタートした消費者家電業界は、数多くのイノベーションを重ねながら目覚ましい成長を遂げ、現在の業界の時価総額は全世界合計で6,000億ドルを上回っている。
しかし業界は近年、かつて経験したことのないような先行きの不透明感に襲われている。彼らの不安の根幹にあるのは、次世代に向けたブレークスルーとなるべき新製品に確たるビジョンを持てない点にある。
筆者について
クム・プーリーは、アクセンチュアの通信・ハイテク戦略グループのシニア・エグゼクティブで、M&A、市場参入、製品/ソリューション・マーケティング、新サービス開発およびチャネル戦略など経営戦略分野で10年を超える経験を有する。現在はアクセンチュアのコンシューマー・テクノロジー・プログラムでリーダーを務めており、その役割の一環としてコンシューマー・エレクトロニクス、メディアおよび通信業界のエグゼクティブと密接な協力関係にある。同氏はサンフランシスコを拠点に活動している。
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