将来価値とイノベーション 実益ある成長の持続性を確保する
トニー・C・ラングリネ、マルコ・A・メリノ
広報誌「アウトルック」日本語版 2008 January
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イノベーションを利用して企業が成長を生み出す能力を、どのような指標で評価すべきか。この解答を求めて多くの企業が、株価収益率(PER)などの従来型指標に代わる新たな指標を模索しているが、ここで紹介する「将来価値プレミアム」が1つの道標となろう。企業の長期的業績見通しに対する投資家の信頼と市場の期待の複雑性を解き明かし理解する上で、将来価値プレミアムは簡便かつ有効なツールになり得る。
アナリストやビジネス雑誌、経済紙等は、頻繁に優良企業のランキングを公表する。こうしたランキングは、単一あるいはごく限られた評価基準によって選定されているため、トップ100・500・1000あるいは2000といった形で、多様なランク付けが行われている。しかし、アクセンチュアが認めるハイパフォーマンス企業の基準を充たす企業、すなわち景気の好不況に左右されず、競合他社の業績を上回ることのできる企業となると、その数は一気に絞られてくる。事実、私たちの調査が示すところによれば、長期にわたってトップレベルの業績を維持できている企業の数は、業界によって差はあるものの、全体の5%から20%程度に過ぎないのである。
筆者について
トニー・C・ラングリネは、アクセンチュアの成長・イノベーション戦略グループのグローバル・リーダーで、金融サービス本部で要職を歴任し、アクセンチュア経営幹部委員会の下でグローバル・オペレーティング・モデルの設計および各拠点へのロールアウト計画策定に携わった経験を有する。同氏は20年以上にわたるコンサルティング業務を通じて、多国籍企業に対する成長戦略の規定、組織およびオペレーティング・モデルの設計ならびに移行期の変革プログラムの指揮・監督、さらには顧客・チャネルおよび製品マネジメントの向上のためのプログラムの開発・実施などに従事してきた。同氏はニューヨークを拠点に活動している。
マルコ・A・メリノは、アクセンチュアの成長・イノベーション戦略グループのマネジャーで、定性および定量分析による持続的かつ利益ある成長機会の識別、リスクを最小限に抑えた成長機会のための戦略策定、および戦略の実施にあたっての組織変革などを、コンサルタントの立場から携わってきた経験を持つ。同氏はニューヨークを拠点に活動している。
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