グローバル・ステージに立つ中国
ゴング・リー、アンドリュー・スレイ、ポール・F・ヌネシュ
広報誌「アウトルック」日本語版 2008 October
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欧米の読者が新聞の経済欄を見ても、数年前までは中国企業に関する詳細な情報を目にすることなどできなかった。中国市場の発展は確かに目覚しいものであったが、新聞が取り上げるのは世界の多国籍企業に関する動向であった。
先頃起きたアルゼンチン航空のパイロットのストライキと、ペン・ナショナル・ゲーミング社の株価の11ポイントもの下落は、一見関係なさそうに思えるだろう。しかしながら、両社での出来事には共通点がある。どちらもCOOが辞めた直後に起こったことなのだ。
しかし、この数年でいくつかの中国企業が驚異的成長を遂げたことにより、世界の見方も変わってきた。グローバルを舞台に活躍する中国企業が増え、多国籍企業にとっても手ごわい競争相手となったことで、世界の認識も変わり始めたのである。
筆者について
ゴング・リーは、3,200名以上の社員を擁するグレイターチャイナ・アクセンチュアの会長である。20年以上にわたる幅広い業種に関するビジネスコンサルティングの経験を有し、今まで担当したプロジェクトは政府機関、電子、ハイテク、エネルギー、石油化学、金融サービス、消費財産業等と多岐にわたっている。また、中国の国営企業のコンサルティングについても豊富な経験を持ち、国営企業の組織改革、プロセス改革、利益追求型への転換等のプロジェクトに携わってきた。同氏は、上海を拠点に活動している。
アンドリュー・スレイは、アクセンチュアのグローバルマクロ経済および地政学のシンクタンクである、アクセンチュア・ポリシー・アンド・コーポレート・アフェアズにおいて中国を担当しており、同国の独特の経営環境により多国籍企業、国内企業が直面する問題、ビジネスチャンスについての調査を行っている。また、同氏はアウトルックにも頻繁に寄稿しており、以前はアクセンチュアの戦略グループに所属し、小売業や消費財を担当した。同氏は現在、北京を拠点に活動をしている。
ポール・F・ヌネシュは、米ボストンにあるアクセンチュア・ハイパフォーマンス・ビジネス研究所の上級研究員として、ビジネスおよびマーケティング戦略の調査・研究を統括している。アウトルックの他、「Harvard Business Review」やその他多数の刊行物にも定期的に寄稿をしている。「Harvard Business Review」に掲載された直近の記事は、「The Tourism Time Bomb」(2008年4月)ならびに「The Chief Strategy Officer」(2007年11月)。また共著に「Mass Affluence:Seven New Rules of Marketing to Today’s Consumers」(Harvard Business School Press,2004)がある。
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