変容するグローバル競争
ポール・F・ヌネシュ、マーク・パーディー
広報誌「アウトルック」日本語版 2008 October
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海外展開を進める新興国の大手企業の台頭が、グローバル競争のルールを根底から変え始めた。エコノミックパワーが先進国からシフトする多極化世界においては、ハイパフォーマンスを達成しようとする企業は、「顧客」、「人材」、そして「イノベーション」に対する固定観念を変えなければならない。
マーケティング界の権威テッド・レヴィットによって『Harvard Business Review ( ハーバード・ビジネス・レビュー)』誌上で、「未来は『グローバル企業』の時代である」という、現在では伝説となっている発表が成されたのは1983年だった。そして、今がまさにその「未来」である。
しかし、時代は一体どのグローバル企業のものなのか。その答えはますます不確実なものになってきている。1980年~90年代は、米国や西欧、日本といった先進諸国がグローバル化を牽引してきた。しかし近年では、中国やインドといった新興国の多国籍企業がその影響力を強めており、グローバリゼーションの性質が根本から変わりつつある。
筆者について
ポール・F・ヌネシュは、米ボストンにあるアクセンチュア・ハイパフォーマンス・ビジネス研究所の上級研究員として、ビジネスおよびマーケティング戦略の調査・研究を統括している。アウトルックの他、「Harvard Business Review」やその他多数の刊行物にも定期的に寄稿をしている。「Harvard Business Review」に掲載された直近の記事は、「The Tourism Time Bomb」(2008年4月)ならびに「The Chief Strategy Officer」(2007年11月)。また共著に「Mass Affluence :Seven New Rules of Marketing to Today’s Consumers」(Harvard Business School Press, 2004)がある。
マーク・パーディーはアクセンチュアのグローバルマクロ経済および地政学のシンクタンクであるポリシー&コーポレート・アフェアーズの総責任者で、グローバリゼーションや気候変動によるビジネス上のインパクトなど、CEOが取り組んでいる幅広い分野にわたる課題の調査・研究を統括している。パーディーはグローバリゼーションとそれがビジネスに与える影響についてアクセンチュアの視点を纏めた「The Rise of the Multi-Polar World」、ならびにそのアップデート版で、ダボスで開催された今年の世界経済フォーラム年次総会で発表された「The Rise of the Emerging-Market Multinational」を執筆したチームを主導した。同氏はロンドンを拠点に活動している。
マシュー・C・ロビンソンはアクセンチュアのポリシー&コーポレート・アフェアーズのシニア・マネジャーで、今号に寄稿した。同氏はロンドンを拠点に活動している。
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