現在のニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグは就任時に、重点取り組み事項の1つとして、住民に対する行政サービス水準の引き上げを掲げました。とりわけ、住民が情報を得たり、苦情を申し立てたり、問題の解決方法を問い合わせたりする際に、市の様々な機関に連絡を取るためのシステムやプロセスの簡便化が急務とされていました。
当時、住民は市に何らかの支援を求めたければ、電話帳で14ページにわたる4,000以上の項目から該当する番号を探さなければなりませんでした。また市の方も、市民からの問い合わせの電話をしかるべき部署につなぐために40ヵ所以上のコールセンターを設置しており、ここに多くの資源が投入されていました。
そこで市長が描いたビジョンは、あらゆる目的に利用可能な中央管理されたハイパフォーマンス・コールセンターを作るというものです。このコールセンターは「311」という覚えやすい番号をかければつながり、昼夜を問わず24時間、機械ではなくオペレーターが電話を取って、必要な情報や支援が得られるように素早く案内してくれます。
こうした単一の総合的コミュニケーション・チャネルがあれば、緊急時以外のあらゆるサービスや問い合わせに対応できると考えられました。
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