IFRS国際財務報告基準 対応事例 - UBS Financial Group

UBSグループ概要



UBSグループはチューリッヒ、バーゼルに本社を置く世界有数の金融機関です。 世界50カ国約6万6千人の従業員を有すグローバル企業であり、世界各国のクライアントに幅広い金融サービスの提供を行っています。2003年の営業利益はおよそ$250億です。

チャレンジ



UBSグループは下記の課題に直面していました。

  1. 複数証券市場へ上場しており、IFRS、スイスGAAP、US GAAPといった、近年会計報告義務が強化された複数の会計基準に応じたレポート作成の義務化
  2. 多種多様な給与制度のため、会計基準や評価プロセスの複雑化
  3. 「給料天引きによる税制優遇付き退職貯蓄制度」の全従業員に対する適用と、それに伴う作業量の増加


UBSグループではIFRSを会計基準として適用すると決定し、今後起こりうる変化に柔軟に対応すべく、2005年度に導入したエクスペンス・カルキュレーション・モジュールシステム(現預金/株式選択オプションプランに対応したシステム、以下ECM)/基盤の刷新を決定しました。

アクセンチュアの役割



アクセンチュアはUBSグループとともに、現行業務分析を実施、給与/昇進制度、多様な償却シミュレーション、目的/用途に応じた複数元帳への会計転記といった様々な業務プロセスのモデリングを行いました。UBSグループはミドルオフィス、バックオフィス業務を変革ターゲットとして定義しました。また、ECMの再構築では、アイログ株式会社提供の「ビジネスルール管理ソフトウェア、JRules」を用いました(カスタムメイドDBの一元化、課金処理の効率化、及びアウトバウンド・インターフェイス機能等を追加)。

アクセンチュアは、コンセプトデザインを含む機能設計、機能検証の計画・実行を担当、また、プロジェクト管理、移行、定着化についても担当しました。当プロジェクト最大の成功要因としては、UBSプロジェクトメンバと協力の上、メンバの知識/スキルを最大限に活かし、JRules機能を活用したビジネスプロセス/ルール定義できたこと、また、結合テストの段階から、JRules製品群に対し、ライフサイクルを意識した会計処理のテストを実施した事があげられます。

プロジェクトの効果



ECM導入により、一元化された会計規則・レポーティング環境が実現され、フレキシブルな業務プロセス環境への対応が可能となりました。これにより、様々な効果がUBSグループにもたらされました。

  • 業務ユーザによるWeb上での、ビジネスルール/計算式/アルゴリズムのメンテナンス、およびテストの実施が、ITサポート抜きで可能に
  • ビジネスルールや各種計算式を独立したアプリケーションにて一元管理したことで、作業時間が大幅に短縮
  • 法改正やビジネスニーズの変化に伴う適応期間が大幅に短縮
  • スター・スキーマ・データモデルでのDB構築により、データウェアハウスを介さないレポート出力が可能に
  • 月次処理パフォーマンスが大幅に改善 (数日→数時間に短縮)
  • グループ内各法人組織/経営組織に対する、集約データ、および下位レベルへのドリルダウンレポートの提供が可能に
  • クライアントの金融商品査定が完全自動化

ECMの導入によりUBSグループは、会計基準の追加、給与/昇進制度、および償却方法の追加・変更時の迅速な対応が可能となりました。

この導入事例は、銀行業クライアントにおける様々な給与/昇進制度モデルのシステム化を行う際のベストプラクティスとなるとアクセンチュアは考えています。

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