課題
デュポンは世界的な化学業界における象徴的存在であり、70カ国で顧客にサービスを提供する92,000人の従業員を擁する企業です。同社の創業200年に当たる2002年までに株主の価値を2倍にすることを目標に経営努力をする中で、デュポンのエグゼクティブたちには必ず実現すべくことがありました。それは、会社が業界の巨人から敏捷な知識主導型の企業へと変身することを助ける、優れた情報技術(IT)機構を持つことでした。
デュポンのIT組織は以前から非常に効率よく運営されていると考えられていました。実際、わずか4年間でIT関連の費用を45%削減しながらも、同社の事業目標の達成をサポートすることに成功してきました。しかしながら、ITはデュポンにとってコア・ビジネスではなく、また、それをコア・ビジネスにしたかったわけでもありません。デュポンはITをコア・ビジネスにするより科学関連のビジネス、例えば食品や栄養、健康管理、アパレル、住宅・建築、エレクトロニクス、輸送などの分野で人々の暮らしを向上させる科学をベースとするソリューションを提供することに関心を集中させることを選びました。つまり、デュポンのIT機構は、ビジネス領域の変化に対応するために今まで以上にフレキシブルでなければならず、また革新的なソリューションを提供し続けるために十分に高度化されていなければならなかったのです。
ソリューション
デュポンは革新的な手段を採用し、かつてないアウトソーシング・リレーションシップをアクセンチュアおよび他のアウトソーサーと結ぶことに決めました。デュポンが「アライアンス・パートナーシップ」と呼ぶこの40億ドルの10年契約では、業務プロセス管理に関するアクセンチュアの専門知識とデュポンの化学業界におけるリーダーシップを組み合わせて、ITおよび業績全般における成功を実現しようというものです。ますます発展するこの良好な関係の一環として、約3,000名のデュポンの従業員がアクセンチュアおよび他のアウトソーサーへ転籍されました。アクセンチュアはアウトソーシングにより価値をもたらす方法を熟知しており、デュポンの化学関連ビジネスのためのグローバルな生産、マーケティング、販売およびカスタマー・サービス機能をサポートするために不可欠である実証済みのビジネス・ソリューションを提供しています。その中には、次のような業務アプリケーションの管理、保守・運用も含まれます。
- 原料・資源の計画
- 受注管理
- 製造・エンジニアリングの各支援システム
- 安全、健康、環境の分析と報告
結果
アライアンス・パートナーシップは、デュポンにとって賢明な選択であったことが証明されつつあります。同社は支出先が大幅に変化し、ビジネス・ニーズへの反応がますます柔軟になり、多様な最先端ビジネス・ソリューション、メソッド、スキル、技術などを利用できるようになりました。「オン・デマンド」なITサポートが利用可能となったために、デュポンは迅速に新しいビジネスに特化することもできれば、もはやビジネスには結びつかないITインフラの残存コストを引きずったまま取り残されることなく市場から退散することもできます。そのうえ、アライアンス・パートナーシップにより、デュポンは進展するテクノロジーの常に先端を行き、変化するビジネス環境の中でトップを走り続ける力をさらに強化してきました。
このパートナーシップにより、デュポンは自社のテクノロジーが成長や変化に遅れをとらないだけでなく、 ITコストを5%以上も削減しながら新しいシステムを構築するスピードも早めることに成功しました。そして、コストを削減し価格競争力を高めることこそが、デュポンがあの創立200周年の願いをかなえる一つの重要な経営施策なのです。
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